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2009年11月22日

マリエン薬局のハーブティー

疲れ目ブレンドメディカルブレンドデトックスブレンド 南ドイツのマリエン薬局のハーブティーは、オーガニックのメディカル・ハーブティーです。
ヨーロッパでは医薬品に相当するハーブティーで、ドイツ薬事法・EU薬事基準をクリアした、効果が認められたハーブをブレンドしているとのことです。

ハーブティーでどのくらい効果があるのか、気になります。
それで試しに注文してみました。
上の写真から、
〇疲れ目対策ブレンド
〇体内脂肪対策ブレンド
〇デトックスブレンドです。

どれも、なんとなーく効きそうなハーブティーです。
なんとなーく、という言い方をしているのは、2〜3か月ぐらい飲まないとはっきりしたことはいえないけれど、半袋ほど飲んだ感想は、通常のハーブティーに比べるとそれなりの効果がありそう、と感じたからです。
漢方薬も、そのときの自分の証(しょう)に合っていれば、2〜3回飲めば効きそうかどうかがわかりますし。

しかし、ドイツから送られてくるのでかなり高価なハーブティーではあります。
でも、自分で調合しても、同じものはできそうもありません。
素材の良し悪しが、大きく効き目を左右しそうだからです。
それに、全部の材料を取り揃えるのがとても大変。

何が入っているのかだけ、記述しておきます。
●疲れ目対策ブレンド
アイブライト、イチョウ、フェンネル、マリーゴールド、バレリアン、ビルベリー、ハイビスカス

●体内脂肪対策ブレンド
コーンフラワー、カモミール、リコリス、アーティチョーク、ピオニー、ペパーミント、フェンネル、パンジー、コーチグラス、セイロンシナモン

●デトックスブレンド
エルダーフラワー、ビーンシェル、リンデンフラワー、ホーステール、ダンディライオン、ホワイトバーチ、セイロンシナモン、リコリス、オレンジフラワー、ネトル

体内脂肪対策ブレンドとデトックスブレンドには、リコリス(甘草)が入っていますが、体内脂肪対策ブレンドの方は甘草の味が強く、私にはとっても不味いです。
もともと、甘草入りのお茶は大嫌いといえるほどなのですが、体内脂肪対策ブレンドにはかなりの量が入っていると思います。
温かいうちはまだ良いのですが、冷めるととっても飲みにくい。
薬だと思って飲んでいるですが、このお茶を飲むと便の回数が増えます。
体にいらないものを溜め込むのは、良いものを体に入れるより悪いこと--この理論からすると、非常に効きそうなハーブティーです。


2007年10月24日

老中医『腎茶』

腎茶<br />
黒竜江のカリフールで『腎茶』と書かれたお茶を見つけました。
お茶のコーナーには、いろいろな八方茶がいっぱい。
しかし、どれも清熱解毒の凉しくなるお茶ばかり。
お茶の樹そのものが清熱瀉火なので、緑茶をブレンドしていなくても、お茶の需要は涼しくなるお茶になってしまうのでしょうか。

その中で、腎茶を見つけたというわけです。
パッケージには「凉茶」と書かれていますが、その理由はわかりません。
なぜなら、その材料となっているものは、
乾姜肉桂枸杞子茯苓黄精、白砂糖
だからです。
清熱のものが入っていないし、乾姜肉桂は熱性のもの。
補陰の枸杞子黄精も入っているけれど、補陰よりは補陽だと思うので、腎陽虚に効くのではないかな。

体を温めるお茶は珍しいので買ってみましたが、顆粒でお湯をさすだけ、飲むとおいしいとはいえないお茶でした。

2007年06月25日

陳皮茶(紅茶に入れて)

陳皮茶3<br />
陳皮茶4<br />
何だかお腹がガスっぽいとか、脇腹が張ってる感じがするという症状があったら、それを解消するには陳皮が適しています。

陳皮には、滞っている気を巡らせる働きがあるからですが、この写真の陳皮茶は紅茶に陳皮(正確にいうと漢方薬局で市販されている橘皮(きっぴ))を入れたもの。
橘皮のみで出すお茶は、ちょっと今いちでしたが、紅茶ベースならイケルかも。

と、作りたてをごくっと飲むと、期待していたおいしさはありませんでした。
やはり、みかんのフレッシュな皮を入れた方がおいしいですね、たぶん。
でも、そうなると陳皮とは言えず。
陳皮の陳とは、古いという意味なのですから。

関連記事:
陳皮茶(痰湿の場合)

2007年06月20日

みかん系八宝茶

みかん八宝茶<br />
中医学を習っていると、友だちの誰かが中国に行って来てお土産をいただくこともいろいろあります。
これは、そのうちの一つで、いろいろなものが取り合わさってできている八宝茶です。

陳皮というほど古くはないミカンの皮(陳という字は古いという意味があります)がたくさん入っていて、もちろん氷砂糖入りなので、食後のデザート茶としてはイケテルお茶です。
クコナツメ龍眼が調合されているものが、中華街などに行くと簡単に買えますが、柑橘系のものを集めたお茶もおいしいですね。

関連記事
八宝茶
八宝茶いろいろ

2007年05月10日

マサラチャイは漢方薬いっぱいです

マサラチャイ<br />
ハーブやスパイスは漢方薬と重なるものが多いのですが、マサラチャイに使うスパイスも中薬として知られているものばかり。
古今東西、薬になる植物はいずこもいっしょなんですね。


さて、みなさん何を入れているのかな?

● ジンジャー、シナモン、カルダモン、月桂樹、クローブ
● ジンジャー、クローブ、カルダモン、ブラックペッパー
● シナモン、ジンジャー、ナツメグ、カルダモン、クローブ
● シナモン、カルダモン、ジンジャー、ブラックペッパー、ナツメグ、メース、クローブ、ブラックカルダモン、八角、ホワイトペッバー
● ドライジンジャー、アニスシード、クローブ、シナモン、ブラックペッパー、スターアニス、ブラックカルダモン、グリーンペッパー、サフラン、ロングペッパー
●シナモン、カルダモン、ドライ・ジンジャー、 ブラック・ペッパー、ナツメグ、メース、クローブス、ブラック・カルダモン、スター・アニス、ホワイト・ペッパー

私は、カルダモンが効いていて、スパイシーなのが好みです。
胡椒を入れたら、かなり辛そうですね。

さて、実際私が入れたのは、
● 小豆蔲(カルダモン)肉桂(シナモン)丁香(クローブ)小茴香(フェンネル)、メース(肉豆蔲(ナツメグ)の果皮で、ナツメグほど強くは香りません)

乾姜大茴香(八角)も入れば、さらに温まっちゃうので、多分に冬向きになりますね。

2007年01月03日

龍眼ローズ茶

龍眼ローズ茶<br />
脳をいっぱい使って、精神活動で疲れたとき、心血をすりへらしてるからといって、八宝茶まで作れないわというときは、さらに安易な龍眼マイカイカのお茶です。
飲みやすくするために、スペアミントも加えていますが、烏龍茶か緑茶の類でもよいと思います。

龍眼の効果はいかに。
暗示にかかりやすいのか、はたまた本当に効いたのか。
疲れた頭が、眠りかけモードから、何とはなしに元に引き戻されたといった感じでした。

コーヒーブレイクとか、ティーブレイクとか申しますが、続けて思考活動をするよりいったん断ち切るって、大事なことですね。

2007年01月02日

インスタントに八宝茶

八宝茶<br />
暮れのこと。
テストの科目数が多くて、なんだかとってもストレス気味。

先生曰く、「勉強するってことは、心血を使うことなんです。」
ふうん、五臓の中の心の血ってわけね、と、ボーッと考えている私。
いかん、いかん、心は神明を主ると中医学では考えられていて、精神活動をコントロールしているのが心というわけ。
だから、即、心血を使うんです、と言われたら、そりゃそうだと心の中で思わなくてはいけません。

ぼーっとしてるなんて、頭が活動していない証拠。
駅近くの駐輪場にバイクを止めていて、駅にかなり近いところに止めていたのに、何日か前の記憶のまま離れているところを一生懸命に探してしまったなんてことも、頭脳が休止状態になっているようでした。
本気で、うろたえ気味で、探してしまったんですから、どうしようもない。

そういうわけで、心血を養うには、龍眼のお茶です。
薬膳でいただく暇がないときは、お茶はとっても便利。
ナツメ枸杞子マイカイカスペアミント菊花、ジャスミンに蜂蜜も加えて、インスタントに八宝茶にしました。

甘くすると、脳に栄養が行き渡っていく感じ。
ほっと一息つきたいときは、適当にミックスするとおいしいお茶が飲めます。

2006年11月17日

阿膠の代用品に葛なんて

昨日の朝日の夕刊、夫がそれを見ながら、突然聞きます。
「壮健美茶って、中国茶?日本茶?その他?」
「その範囲で分けるなら、その他じゃない。」

いったい何を見ながら、そんな質問をしたのかと覗いてみると、「楽しみ学ことはじめ 薬膳茶」なる見出しを発見。
薬膳茶と書いてあったので、仕事上の疑問が湧いて来たようでした。

阿膠って、60g、2000円だって。」
「え、そんなに高かったかな。」
で代用できるって書いてある。」

「エエーッ、そんなの変よ。だって、阿膠は補血薬だし、葛は辛涼解表薬なの。少なくとも薬膳茶といってるなら、血を補うものの代用に、汗を出させるものなんて絶対入れない。いわば、貧血の薬に風邪薬が代用できるといってるようなもんよ。」

「そういえば、子供の頃、風邪ひいて熱出したら、おふくろが葛湯を出してくれたな。」
「葛は、体を冷やすから、熱の風邪ならそれは正解。でも、寒くて風邪をひいたのなら、葛湯じゃなく、温めないと。生姜とかでね。」

新聞に載っているくらいですから、大手の漢方薬屋さんなんですけどねえ。
何か勘違いしてるみたい。
普通の料理と間違えてるようです。

2006年11月06日

決明菊楂茶

決明菊楂茶剤決明菊楂茶茶 材料は、
決明子20g、菊花山楂子各12g、水800cc です。
写真の材料の菊花は半量にしてあります。(12gなんて、大量過ぎて何だかもったいないから)
決明子は生で煎じると、まずくて飲めないと先生がおっしゃるので、たまたま本で見かけたこのお茶にしてみました。
決明という名が先につくだけあって、ほとんど決明子のお味。

温めなおすたびに、どんどん黒くなっていき、あやしいお茶になりはてました。
内熱を持った消化不良の便秘には良さそうだけど。
ま、決明子と菊花なら、目にも効きそうですね。

追記:決明子は、麦茶ぐらいの黒さになるくらいで香が出るまで、気長に炒ってから煎じれば香ばしくて飲めます。

2006年10月25日

小建中湯茶

小建中湯茶材料小建中湯茶以前、研究科で紹介された古きレシピの中に、小建中パンなるものがありました。
隣の席からは、「まずそう」の声が聞こえてきましたが、私はちょっと作る気になり、まずはお茶の状態で試してみることにしました。

結果は、見事玉砕、です。
薬だと思えば、飲めないこともないけれど、何といっても私の大嫌いな甘草入り。
舌にからみつく執拗な甘さったらない。
こんなものをパンにしたら、いったい.....

レシピは、小建中湯の配合のまま、1リットルの水で煎じました。
飴糖(いとう)は、麦芽糖でオーケーとの先生の言葉通り、麦芽糖で、桂枝は家にはないので肉桂を使いました。
しかし、こんなの1リットルも作っていったいどうするの?

2006年10月24日

トウモロコシヒゲ茶(水毒の場合)-デトックスダイエット12

南蛮毛材料南蛮毛茶(総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

デトックスダイエットティーのセミナーの最後のお茶は、トウモロコシヒゲ茶です。
先生は、生のトウモロコシのヒゲの方が効くとおっしゃいましたが、夏以外では生は手に入りません。
夏にいっぱい収穫したとしても、当然乾燥させて保存するでしょうから、南蛮毛といって漢方薬局で市販されているものでいいと思います。

薬局で、むくんでいるときに飲むお茶は何がいいかと聞いたときに、即座に出されたのが、このトウモロコシのヒゲ、玉米鬚でした。

セミナーでは、先生は作り方の説明をなさいませんでしたが、まあつっこみの質問することもないかと私も聞かなかったので、本日のお茶は私式でいきます。

ひとつかみの南蛮毛(ちなみに私の場合は7gでした)に、500ccの水、これを15分煮出しました。
ほのかに甘く、お茶として飲むには違和感なし。

実は単品でいただくのは初めてです。
益母草やら杜仲などを加えたものを飲んでいたから。

一味でも結構イケル、お茶でした。

2006年10月18日

生姜茶(痰湿の場合)-デトックスダイエット11

生姜茶材料生姜茶(総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

本日は、痰湿の場合のお茶、生姜茶です。
材料は、生姜5g、水600cc、松子・蜂蜜少々となっております。
生姜と水で15分煮出し、松子とナツメとハチミツはカップに直接入れ、煎じたお茶を注ぎます。
(写真のナツメは、大棗(たいそう)ではありません。赤みが強くてもっと小さいものです。)

感想は、生姜をもっと入れた方が美味しいかな、です。
ちょっと物足りないので、松子とナツメは必需品ですね。
これらが入っていないと、何を飲んでいるのかわからな〜い、なんてことになります。

2006年10月11日

茯苓山薬茶(痰湿の場合)-デトックスダイエット10

茯苓山薬茶材料茯苓山薬茶(総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

材料は、
茯苓20g、山薬20g、湯120cc、松子ナツメ少々
とのことでしたが、120ccでは少なかろうと200ccの水で15分煎じたところ、それでも1杯分しかできませんでした。
湯120ccとは、お湯をさすだけだったのでしょうか。
茯苓や山薬は煮出さなければ、成分はあまりでないと思うのですが。

茯苓はキノコ、山薬は山芋のことですから、お茶自体は重湯を飲んでいるようで、そうおいしくはありませんが、気力を増して湿を除いてくれます。
松の実とナツメは、入れた方が、味のアクセントになります。

2006年09月30日

陳皮茶(痰湿の場合)-デトックスダイエット9

陳皮茶材料陳皮茶陳皮袋 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

デトックスダイエット、痰湿の場合のお茶、陳皮茶です。

材料は、陳皮20g、水300cc を15分煎じます。

陳皮はご存じの方が多いと思いますが、みかんの皮の部分を乾燥したものです。
陳とは古いという意味、古いものほどよいといわれておりますが、薬局では「橘皮」という名で市販されています。

うんしゅうみかんをカラッカラに陰干して乾燥させれば、一応陳皮らしきものができそうですが、薬局市販の橘皮はちと違うのです。
白い皮部分(橘白)を取り去ったものを乾燥させており(ですから、本当は橘紅というのかも)、皮部分が薄く、アルミの袋に入っているので香りが逃げず、封を開けるとすばらしく香りが立ちます。

友だちは、アルミ袋に入っているのは湿気に弱いせいではないかと申しております。
陳皮は湿を乾燥させる効果があるといわれており、利湿ではなく燥湿の作用があります。
利湿だと、尿として排泄させるという意味だそうで、燥湿は、湿のあるその場所を乾燥させることができるということです。

さて、陳皮茶のお味は、
たぶん、ご想像どおりだと思います。。。。みかんの皮を煮出した味。
そうまずくはありませんが、私的には単品でお茶にするより、他のものとミックスするほうが好みです。

2006年09月13日

木通茶(水毒の場合)-デトックスダイエット8

木通茶材料木通茶 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

本日は木通茶です。
材料は、木通20g、水600cc を15分間煎じるだけ。
シンプルですね。

先生が紹介なさったときは、木通は飲みにくいかもしれないとのことでしたが、ちょっとほろ苦いだけで問題なく飲める味でした。

私にとっては苦手な甘草が入っているお茶の方が、飲めません。
飲んでもせいぜい2〜3杯で、1リットル飲むのは至難の技。
どうして、甘草ってあんなに舌にからみつくような人工的な味なんでしょう。
十二経に帰経する薬物なんて、他には麝香ぐらいしか知らないし、多種の方剤に登場します。
まあ、甘草入りの湯薬は丸薬として飲むとして、お茶で試すのはやめましょう。
それにしても、まだ3分の2袋は残ってます。

2006年09月08日

当帰茶(瘀血の場合)-デトックスダイエット7

当帰茶材料当帰茶 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

本日は、瘀血のあるときデトックスするお茶、当帰茶です。
材料は、
当帰20g、水250cc、生姜黄精少々、これを15分煎じます。

黄精は、いつもの薬局で市販していなかったので購入できず、省略しています。
写真には、映っていませんが、生姜1片を入れています。

実は当帰を単味で飲んだことはありませんでした。
使った分量が、結構入れるのねというくらいの量だったせいか、甘味を加えずとも何だか甘い。
私は当帰の味は結構好きなので、当帰茶はイケルと思いました。

でも、水250ccに対して当帰を20gも必要とするので、何だかもったいないかなとも。
というのは、玉屏風散を煎じるのに毎回8g使っているし、こちらは沸騰してから30分もエキスを抽出しているので無駄がないような気がするのです。

2006年09月06日

車前子(水毒の場合)-デトックスダイエット6

車前子茶材料車前子茶 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

本日は、水毒の場合のお茶、車前子茶です。
車前子は、オオバコの種子で、葉は車全草として種子ほど方剤に使われていないようですが、やはり漢方薬として市販されています。

そして、お茶の材料ですが、
車前子5g、水60cc で、これを15分間煎じます。

60ccなんて少ないんじゃないの、と、4倍で煎じた結果、種を除いて水分を抽出しようとしても、種子が水を含んでいて、水分のみ取り出せません。
それはまるで、バジルシードのようで、種の周りに付着した水分がプヨプヨとしていて、まるで蛙の卵のよう。

こうなったら、種ごと飲んじゃえ、で、カップに入れたのが上の写真です。
うまくもまずくもなく、こんなのお茶っていえるのかなと思いつつ、PCに向かうこと2〜3時間。

ずっと腹満、腹脹なんてなかったのに、なぜかお腹が張ってガスが充満してきました。
ランチを食べて何時間もたっており、夕食までにはまだ間があるので、体調不良になるわけはないんだけど。
おかしい....しばらく考えていて、答が見つかりました。

そう、車前子のせいとしか思えません。
が、私の場合は、とろろやヨーグルトでも腹満になってしまうこともあるので、誰でもが腹満になるわけではないでしょう。
この腹満は2〜3日続きました。
く、苦し〜い。
飲む量が、多過ぎたのではないかと思ってます。

2006年09月04日

桃仁紅花茶(瘀血の場合)-デトックスダイエット5

桃仁紅花茶材料桃仁紅花茶 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

血液を増やし瘀血を取る有名な処方である桃紅四物湯というのがありますが、そのうちの桃仁紅花を使ったお茶です。

材料は、桃仁20g、紅花12g、水600cc、生姜2〜3片、4個、蜂蜜適宜
でしたが、うっかり生姜以下のものを入れ忘れました。
ショウガもナツメもハチミツも体に良いものなので、加えた方がさらに効きそうです。

紅花が赤黄色に抽出されてたので、カップの縁に黄色い線が入っています。
桃仁は苦めなので、全体にほろ苦いお茶ですが、この色がいかにも血液サラサラにしてくれそうです。

でも、妊娠している方は飲んだりしないでくださいね。
紅花は、妊婦には禁忌です。

2006年09月02日

半夏茯苓茶(痰湿の場合)-デトックスダイエット4

半夏茯苓茶材料半夏茯苓茶 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

本日は、半夏茯苓茶(はんげぶくりょうちゃ)です。

材料:半夏4g、茯苓4g、生姜3g、水50cc
を、やはり15分煮出す、ということでした。

しかし、水50cc なんて少なすぎるので4倍にしてみました。
写真はその量です。
それでも、15分たったら水気がほとんどなくなっていて(そのとき他のことをしていました)、あわてて水を適当に足してお茶にしましたので、本来のエキスが出たとはいえないと思います。
茯苓と半夏が水を吸っちゃったのか、中薬と水のバランスが悪いのか、よくわかりません。

基本的に、薄めにすればお茶、濃ければ煎薬になるので、ある程度効かせるためには、お茶といっても濃くする必要があるのかもしれません。

お茶は、茯苓、半夏があまり味のするものではないので、生姜の味が多少する程度です。
茯苓は、よく薬膳にも使われており、茯苓をまぶした岩石揚げや茯苓入りのまんじゅうや餃子などがありますね。

2006年09月01日

芍薬茶(瘀血の場合)-デトックスダイエット3

芍薬茶材料芍薬茶 (総論はデトックスダイエット1をご覧くださいませ。)

本日の薬草茶は、瘀血(ドロドロ血)に対するお茶です。
材料は、芍薬一味のみ、シンプルです。
芍薬15g、水400cc を、沸騰したら15分煮出すだけなんです。

白芍を単味で使用したのはこれが初めて、ほろ苦いけれど結構飲めるお味です。
う〜ん、なかなか、と、これで瘀血に効くのなら作りやすいお茶だし結構いいかもと考えながら、お茶をすすっていました。
そこで、ふと思いついたのですが、白芍で良かったのか、赤芍だったのではないか、と。

普通は、芍薬といえば白芍のことなのですが、この場合は瘀血を取るのだから赤芍のほうが良いのかもしれません。
講義のときに気がつけば良かったのですが、先生が口頭で軽く流していくので筆記するので忙しく、質問できませんでした。

2006年08月30日

ヨクイニン緑茶(水毒の場合)デトックスダイエット2

ヨクイニン緑茶材料ヨクイニン緑茶総論にて列記した薬草茶の順番ではありません。
そのときの気分と、家にある材料から選んでおります。

今回は水毒をデトックスするお茶、はと麦緑茶が材料なのでトライしやすいといえます。
材料は、はと麦100g、緑茶3g、水600ccで、沸騰したら弱火で15分煮ればオーケーです。

はと麦100gは結構多いのではと懸念しつつ、(なんせ500g入りの袋の5分の1ですからね)、魔女の鉄鍋さんの体験のようになるのではとドキドキしながら作りました。
こういう薬茶を作っているときって、夜中に作ることが多いので、それこそ魔女がイモリの黒焼を入れて..〇〇、〇〇、と次々に大鍋に投入していくのを想像してしまいます。
材料が多くても少なくても、夜中に作るとそう思っちゃうってことです。

さて、ヨクイニン緑茶のお味は、ホンノチョッピリの緑茶のおかげで、かなり飲みやすくなるってことがわかりました。
ちょっと茶粥のようなイメージ、とでも申しましょうか。
熱いお茶の状態ならかなりいけます。
飲みやすいとさえ、言っちゃいます。

コーンポタージュただ、お茶にしてしまうと、残ったはと麦がもったいない。
もち、コーンポタージュとオムライスの中のチキンライスに入れましたが。

普段は、玄米を炊くときに一緒に入れているので、エキスと実の行方を考えずに主食としていただいています。
別々にしたら、他にどうすればいいの?
ハンバーグ、ミネストローネ、コロッケ、つくね、シュウマイ−−−何だか、ごまかして食べるようではありませんか。
(夫は、以前は、はと麦入りのご飯を炊くと、蛙の卵と良く言ってましたが、そういえば最近は聞かなくなりました。馴れたのかしら。)

2006年08月29日

デトックスダイエット1(総論)

デトックスダイエットのセミナーに行ってきました。
内容が総合的で盛り沢山だったので、ちょっと消化不良気味ですが、先生は別件で詳しくこの内容を何回かに分けて行うつもりもあるようです。

薬茶のほかに、ツボマッサージや体操(金魚体操やヨーガ等)、アロマなども奨励されていましたが、私は薬茶を試してみることにします。

その前に、総論として、
デットクスとは何か?
解毒、排毒のことを指し、毒素とは人の健康を阻害する物質のこと、中医学的には毒素は邪気の一種とのこと。

では、デトックスするためには、
毒素の侵入を防ぎ、体内の循環を促進し、毒素の排泄を促す。
体内の解毒工場である肝機能を保護し、ストレスに弱い肝のためにストレスを解消するようにし、胃腸の機能も高めなければなりません。

毒素による肥満は、3タイプあります。
○瘀血(ドロドロ血)
血液循環が悪いことによる肥満

○水毒
水分代謝障害による余分な水分を蓄積した肥満

○痰湿
脂肪代謝障害による余分な脂肪分を蓄積した肥満

これらに対応したダイエット薬草茶としては、
◎瘀血型
○ 当帰茶
○ 桃仁紅花茶
○ 芍薬茶

◎水毒型
○ ヨクイニン緑茶
○ トウモロコシ鬚茶
○ 車前子茶
○ 木通茶

◎ 痰湿型
○ 半夏茯苓茶
○ 陳皮茶
○ 生姜茶
○ 茯苓山薬茶

が紹介されてました。
次回より、追って実際に薬草茶を試してみたいと思います。

追記:そのままさらっと流していると、ふんふんなるほどって感じかもしれません。
が、いまさらいうまでもありませんが、まず弁証ありき、です。
分けた三つのタイプ別に、お茶は処方されています。
決して、汗や便で排泄させること自体が、目的ではありません。
人が排泄物を外に出すためには、汗で出すか小便か大便で出すかしかありませんが、汗で出すイコール解表、小便イコール利水、大便イコール瀉下、ではないことにご注意ください。

2006年08月16日

レモングラスミントローズ茶

レモングラスミントローズ昨日のレモングラスナツメ茶がおいしくなかったので、口直しに、スペアミントと玫塊花(まいかいか)をミックスしたお茶です。

それぞれ個性の強いもの同士、一つが主張しすぎることなくきれいにミックスされました。
おいしいお茶はスッスッと喉を通っていく、あっと言う間に空になりました。
バラが緑の中に浮かんで、絵的にもグッドです。

2006年08月15日

檸檬香芽紅棗茶(レモングラスとナツメのお茶)

レモングラスナツメ茶材料レモングラスナツメ茶夏だからプランターに植えているレモングラスもぐんぐん伸びています。
レモングラスはミントといっしょにお茶にするとおいしいけれど、他の組み合わせは。。。

『茶飲養生事典』をめくると、おもしろい組み合わせがありました。

材料:馬郁蘭(マージョラム)、檸檬香芽(レモングラス)各2枝、紅棗5粒、龍眼乾5顆、葡萄乾10粒、水700cc

作り方:紅棗、龍眼、葡萄に水を加えて沸騰したら弱火にして5分煮る。火をとめて、マージョラム、レモングラスを加え、5分たてばできあがり。

お味は、レモングラスが勝っていて、ナツメのほんわかした味が後に来る感じ。
ナツメや龍眼、干しぶどうもしっかり食べて、と、結構いけると思いました。
でも、冷えるとおいしくな〜い。
私には、冷えてもおいしいお茶が、おいしい基準です。

レモングラスは、清々しい香りがあり、憂いを除き、心神を安定させて止痛作用がある、と書かれています。
紅棗は大棗よりちょっとこぶりで、お茶に入れるには赤くて小さく使いやすいです。

2006年08月03日

玉屏風散をお茶がわり

玉屏風散材料玉屏風散玉(ぎょく)のような貴重な宝石で作った屏風を体にはりめぐらすという意味の「ぎょくへいふうさん」。
花粉症のときに予防に飲むとよく効くといわれ、「衛益顆粒」という名前で市販されています。
組成は、黄耆、白朮、防風の三つですが、黄耆、白朮が益気に働き、防風が体の表面の表(ひょう)を走っていくといいます。

一昨年冷房病になった私は、昨年は何とか乗り切りましたが、今年は絶不調です。
最低週2回はセミナーを受けているので(多い週は4回)、建物に入った冷房やきつい電車の冷房、オフィスの冷房と、体表を守る衛気が損傷を受けている状態。
特に諸陽が集まるといわれている頭に冷房の風をもろに受けるようなことがあると(特に電車です)、暑くて開いている毛穴が風邪(ふうじゃ)と寒邪をもろに受け、さあいらっしゃい状態になってしまいます。

アレルギー体質の人は、腠理(そうり・いわゆる毛穴の意味、それだけではないともいわれていますが)の開閉がうまくいかず、気虚で自汗ぎみの人が多いのです。
自汗というのは、人が汗をかいていないときでも毛穴が開いているので、勝手に汗がだらだら出る状態です。
気は固摂といって、体の外に出てはいけないものを出さないようにする働きがあります。
気が不足している人は、その機能が落ちているので、閉まらなければならないときでも毛穴が開きっぱなしになり、邪を体内に入れてしまいます。

お風呂上がりに汗をかいていて、風にあたりすぎて湯ざめするときの感覚とでも申しましょうか。
汗をかいているということは、体温が上がっているので自律神経がそれを調節しているということですが、私の場合、暑いから汗が出るのでしょうが、汗をかいているからこそ逆に涼しい、という感覚なんです。
体表はしっとりしていても冷たいような、開いた毛穴に風があたるので気持ちが悪く、悪風(おふう)を起こします。

ここのところ、完全に風はだめです。
頭に冷気が降りかかるものなら、後で何時間かは軽い頭痛がするくらい。
もうこの状態は、『衛表不固』の状態です。

こうなったら、玉屏風散に頼るしかない。
しかし、衛益顆粒を買うにもお金が乏しい、そうだ手持ちの中薬で作れるんじゃないの、ということを思い出しました。

ネットに載っていた組成を参考に、
黄耆 15g、白朮 10g、防風 8g、当帰 8g
を1300ccの水で煎じました。

当帰は、味にインパクトを与えて、かえって飲みやすいと思い、加味した組成を使いました。
冷めると飲みにくいけれど、温かいうちはセミナー中もお茶がわりにガブガブと。
あー、体が温まるわー。
玉屏風散の温まり方というのは、体の中から温めるというより、体表から奪われていく熱を閉じ込めることによって、自分自身の体温で温めるという感じです。

ホッカイロも毎日長時間使うと低温火傷を起こすし、自分自身の体温で温められればそれにこしたことはありません。
頭に降りかかる冷風は、スカーフや帽子やバンダナで頭皮をおおい、損傷している衛表を守って、と。
これで、何とか夏を乗り切れるかな。

2006年07月25日

宿便拝拝茶

宿便拝拝茶材料宿便拝拝茶「茶飲養生事典」からのご紹介です。
なんともはや、おいしくなさそうなネーミングですが、便秘に効果ありと書かれています。

材料:茴香(フェンネルシード)3g、玫瑰花(ハマナスの花)3g、薄荷3g、洛神花(ハイビスカス)4g
作り方:ポットに材料を入れ、熱湯を注いで3〜5分でできあがり。

今回の薄荷は、ティピオ(日本橋高島屋)で買ったフリーズドライのスペアミント(長野産と言われたような)を使っています。
色鮮やかで香りが非常に高く、1mくらい離れたところで係の方が計量しているときにもミントの香りが漂いました。

ハイビスカスはローゼル種のもので、ハワイのあのハイビスカスとはちと違います。
「清涼消暑花仙子」と、本には書かれています。
エジプト人はカルカデ(ハイビスカスのこと)が血をきれいにすると言ってよく飲んでいる、とガイドさんにいわれたことがあります。
ホテルの朝食には、オレンジなどの他のジュースといっしょにこのカルカデジュースがポットに置いてありましたっけ。
暑い夏にはぴったりですが、暑がりの人以外は冬はやめましょう。

そして、この宿便拝拝茶ですが、確かにお通じは良くなるような気がしますよ〜。

2006年07月20日

活血調経茶

活血調経茶材料活血調経茶1活血調経茶2材料:茉莉花(ジャスミン)1g、益母草(やくもそう)20g、熱湯300cc。
作り方:材料に熱湯を注いで、5分待てばできあがり。
益母草は、一握りぐらいの分量があります。ジャスミン1gは少なそうでいて、軽い花なので分量としては結構ある感じでした。
しか〜し、あのジャスミンは益母草の味に負けてしまいました。
何という苦渋の味でしょう。
一口飲むと、に、にがーい。
二口飲むと、先に残った味で舌が麻痺してくるので、む、これなら大丈夫かな、とも思えるが。
苦くておいしくない味に慣れているとはいえ、このお茶はあまり好んでいただけません。

益母草って、こんなに苦かったっけ。
いつもは他にも杜仲やら車前草やらも混ぜてるからなあ。
単品でおいしくない味でも、ミックスすると気にならずに飲めます。

でも、益母草の名誉のためにいっておきますが、母の益になる草、英語でもマザーワート(Motherwort)と呼ばれ、婦人の月経不順や月経痛などにはよく効くとされています。
でも、子宮を収縮させるので妊娠している人や月経過多にはよくありません。
それに、血虚無瘀には用いないとあるので、顔色が白く血が少ない人で瘀血がなかったら使わないでくださいね。

注)瘀血がある人は、唇や舌の一部分が青紫色をしていたり、糸絡という紫色の細い血管が皮膚から見えたりします。

2006年06月27日

鼠尾草茶

セージティー薬材: 鼠尾草、蜂蜜各適量
作法:
1. 将鼠尾草罝入壺中、沖入熱開水。
2. 放凉後、再加入適量的蜂蜜調味即可。

葉っぱを見て、何の草かわかった方もいらっしゃるのでは?
そう、セージ、Salvia officinalis です。

本には、セージは、『腹痛、喉痛救星』というサブタイトルがついており、乳汁の分泌を妨げるので授乳中の方には禁忌となっております。

バラの鉢の下草として植えたはずのセージですが、ぼうぼう伸びて母屋を乗っ取りそう。
地際ギリギリまで刈っても、春になると再び元気に生えてきて。
あれ、なぜセージを植えたんだっけ。
そうだ、天ぷらがおいしいと聞いたからだった。

2006年06月25日

ミントティーですっきり爽やか

ミントティーこちらのお茶は、スペアミントとペパーミント、それにレモングラスをポットに入れて熱湯を注いだものです。
要するにハーブティーですが、このうっとおしい梅雨の季節にはぴったり。

レモングラスは、中国語では「檸檬香芽」とも香芽草、檸檬草ともいうようです。
その働きは、
香草中的消痛剣客
殺菌したり、鎮痛作用があると書かれています。

ミントはご存じ薄荷ですが、中薬で使われている薄荷は中国や日本で自生する薄荷で、ペパーミントやスペアミントではありません。
園芸店に行くと、他にもミント類はいっぱい売られていて、オレンジミント、オーデコロンミント、レモンミント、ジンジャーミント、アップルミント、ペニーロイヤル、などなど。

同じ本によると、薄荷の働きは、随所可得的提神妙薬と書かれています。
夏の季節に薄荷の芳香は凉を呼び、東西を問わず飲まれていて、西方では「芳香薬草之王」といわれているとか。
中医学的説明は、薄荷のページでご覧くださいませ。

2006年03月23日

バラ、菊、ジャスミン、それに玄米茶

クグロフバラ(玫塊花(まいかいか))、菊花、ジャスミンの花だけだと、香りは抜群でも味としては、ちょっと物足りない。
たまたま家の茶筒に入っていたのが、玄米茶。
で、それを加えてみました。
茶色がかった黄色っぽいものが浮いているのは、玄米で、キンモクセイではありません (三花飲参照)。

結果は、みごと玉砕です。
玄米の炒った香りはとっても強く、他の豊かな花々の香りを封じ込め、私は玄米茶よ、と前面に出て主張します。
おそらく、日本の普通の緑茶でも、同じようなことがおきそうな気がします。
渋みまで出て、調和がとれないお茶ができそう。

やはり、ミックスするなら中国茶の緑茶の方が合いますね。
あ、もちろん、烏龍茶やプーアール茶でもいいんですよ。

2006年03月20日

杏仁茶(乾燥した季節に肺のために、それに便秘によい)

甜杏仁粉杏仁茶サン・ショップというマクロビオティックと自然食品のお店で、甜杏仁パウダーというのを買いました。
エルエス興業 甜杏仁パウダー 200g、甜杏仁100%の最上品とういのがキャッチフレーズで、お値段は1995円でした。

杏仁霜とどこが違うのか、杏仁霜なら500円ぐらいで購入できそう。
でも、薬膳を勉強している者としては、やっぱり気になる。

開封してみると、杏仁をミルサーで引いたばかりのようなすばらしくよい香りがしました。
そして、色は杏仁霜が真っ白に近いのに対して、こちらはクリーム色なのです。
スキムミルクや赤ちゃんの粉ミルクのような色合いで、見るからにおいしそう。

早速、大さじに山かけて、龍眼蜜とともにいただきました。
杏仁の香りも、龍眼の馥郁たる香りも両方感じられて、幸せなひととき。
たちまち、お気に入りの品です。

袋には、杏仁豆腐、そしてプリンに入れたり、アイスクリームにかけたり、他のドリンクに混ぜたりするとよいとありました。
これで、杏仁豆腐を作ったらおいしそう....(つい、よだれが)

杏仁は、肺の気が下に降りなければならないのに逆に上に向かって咳になるなんてときに、その気を下に降ろしてくれるし、種類(たねるい)の多くが腸の滑りをよくしてくれるように、便秘に力を発揮します。
肺と大腸は経絡でいうと表裏(ひょうり)の関係にあるので、咳にも効くし便秘にも効くというものがあるのは、中医学的にはごく当たり前のことなのです。

手の太陰肺経は、たとえば手首の裏の親指側動脈の拍動するところに走っているし、手の陽明大腸経はその表側(太陽のあたるところ)の親指側に走行しています。
ね、表裏の関係というのがよくわかるでしょ。
ちなみに、大腸経では、親指と人指し指の間の中手骨のところにある「合谷(ごうこく)」というのが、有名な経穴(ツボ)ですね。

私の場合は喘息の持病がありますが(今はめったに発作は出ません)、喘息の発作が出るときは、そういえば便秘していたなという記憶があります。
肺気は下に降りることで、大腸の蠕動運動を促し、大腸はしっかり働くことによって肺の粛降(気の下に行く働き)を助けています。

2006年02月20日

龍眼の蜂蜜レモン茶

蜂蜜レモン茶龍眼蜜このお茶に使われている蜂蜜は、龍眼の蜂蜜です。
インターネットでも販売されているようですが、中華街の薬蜜本舗というところで購入した、龍眼の花の蜂蜜で香りがとってもよいものです。
それに、レモンを10ccほど、レモンの皮の千切りを少々、丁香(クローヴ)5粒にジャスミンの花が小さじ1杯入っています。

たぶん、おもてなしのお茶にお出ししたら、とても喜ばれること請け合いのお茶であります。
特に、女性のお客さまにはうってつけ。
蜂蜜レモンにクローヴとジャスミンが入っているのですから、香りの良いことこのうえなしです。
久々にヒットヒットのお茶です。
クローヴが、ちょっとしたパンチになってます。

鼻を近づけると、最初にクローヴのスーッとした香りが際立つのですが、口に含むとジャスミンやレモンの香りも相まって、あっと言う間に一杯いただいてしまいます。
胃痛、頭痛に効くと、本には記載がありました。

2006年02月16日

ドゥングレ茶

ドゥングレ茶韓国薬膳レストラン「はいやく」でドゥングレ茶をいただいたので、自分でも煎じてみました。

そうなんです。
ドゥングレとは、生薬名、玉竹(ぎょくちく)のこと、葳蕤(いずい)とも呼ばれています。
肺陰と胃陰を養うことができるので、今の乾燥している季節にはぴったりのお茶ですね。
陰虚というのは、体の中に潤いが不足している状態のことをさします。

授業では、岡本先生の講義で、解表(発汗させること)の薬膳として、小豆や落花生などたくさんの木の実類を入れたお汁粉の中に玉竹も入っていました。
おいしかったですよー。滋味深いものがありました。

写真は、薄く削られた玉竹のお茶ですが、「はいやく」のものとは違い、甘味があってちょっと生薬っぽい味がします。
中医学では、酸味と甘味は潤す(酸甘は潤し、といいます)といいますから、甘味が感じられるほうが潤す効果が高いような気がします。
「はいやく」のドゥングレ茶は、万人向きにうす目に入れていたのでしょう。

2006年02月06日

桂枝加芍薬湯って毒出しなの?

桂枝加芍薬湯材料桂枝加芍薬茶最近、ちまたでは「毒出し」とか「デトックス」ということばが流行っています。
本屋で、そのようなタイトルの本を見かけると、やはり気になって中を開いてしまいます。
たいがいは、なぜ、これが毒出し?と、不思議に思うようなものが多々あり、たいていの場合はずい分と広義の意味で使われているなあと思うのです。

入浴は、毒出し効果抜群、なんて記事を読むと、それを信じて実行して具合が悪くなるなんて人もいるのでは、と心配したり。
汗腺から汗が外に出て、一緒に老廃物が出て行くので、単純に考えるとよさそうに思えますが、体の中に内熱を持っている人や、燥(乾燥した状態)の人には、かえってさらに体内の水分が不足することになるので、汗をだらだらかくことはよくありません。

冬は乾燥の季節、エアコンの暖風を浴びて(オフィスで)乾燥しすぎ、唇がかさかさにって切れそうな状態になっている私は、よもぎ蒸しもしばらく実験休止です。

先週、気になったのは、毒出しホットジュースです。
桂枝加芍薬湯からヒントを得たというもので、シナモン、ジンジャー、オリゴ糖に熱湯を加えたものを飲むというのですが、本屋で立ち読みしていて、???状態に。
この材料だったら、シナモンジンジャーティーにしたほうが、おいしそうだけどなあ。

桂枝加芍薬湯は、小建中湯から飴糖を除いたもので、組成は、芍薬、桂枝、炙甘草、生姜、大棗、です。
腹痛やお腹が膨満しているときに飲みます。
芍薬が痛みを止める効果があるので、シナモン、ジャンジャー、オリゴ糖の組み合わせなら、腹痛のない人にも使える無難な組み合わせといえるのかもしれません。
オリゴ糖は、甘草に入っている成分だから使っているらしいのですが、シナモン、ジンジャーでは、毒出しというには間接的な働きかけ。

桂皮(シナモン)生姜(ジンジャー)は両方とも辛温解表薬で、体を温め汗をかかせることによって表層の邪を追い出そうとする薬。
解毒するのなら、清熱解毒薬とかがあるんですけどねえ。

2006年02月02日

胡麻杏仁茶

胡麻杏仁茶材料胡麻杏仁茶胡麻杏仁茶は、咳止めにもなるし、便秘にもよいお茶です。
不思議ですね。便秘に効くレシピを考えていて、咳止めにもなっちゃうという...

薬膳や方剤では、こういうことがたびたび起ります。
一つの症状にだけではなく、いろいろな症状に働いてくれるので、異病同治、つまり病気は違うのに同じ処方で効くということなのです。
この反対に、同病異治というのもあります。
同じ病気なのに、証(体質+症状)が違うと、異なる処方が出るのです。

咳と便秘に関していえば、表裏関係にあります。
つまり咳は表である肺経が、便秘はその裏に当たる大腸経の病なので、肺を潤す食べものが腸も潤してくれるのは不思議なことではありません。(Food Stage 皿×皿 参照)

胡麻は古くから髪の毛を黒くするといわれており(特に黒胡麻)、腎に働きかけ、血を増やしてくれます。
杏仁は、乾燥したコロコロした便のときにぴったりです。

お茶の作り方は、炒胡麻と甜杏仁(南杏ともいう、通常杏仁豆腐に使います)を適量、ミルサーやミキサーを使ってすりつぶし、熱湯を加えて、蜂蜜(これも腸のすべりをよくします)をお好きなだけ加えます。
お味は、想像つくと思いますが、結構いけてます。
写真は、ぐるぐるスプーンでかき回した後なので、あぶくがついてあまりおいしそうではありませんが、デザートティーとしてしょっちゅう飲めそう。

それでも、杏仁は毎日摂取しないでくださいね。

小毒があるので、多量に服用してはならない。子供に慎重に使用すべきである。

なんて、中薬の本に記載されてますからね。

2006年01月30日

キンモクセイ、ジャスミン、バラのお茶(三花飲)

三花飲ポット入り三花飲桂花(キンモクセイ)、茉莉花(ジャスミン)、玫塊花(マイカイカ、ハマナスの花)に烏龍茶をプラスしたお茶です。
全部同量でいれてみました。
お味は、複雑で、キンモクセイの香りと味がすると思うと、それが通りすぎた後にジャスミン、そしてほのかにバラの香りと味がやって来るといった感じです。
キンモクセイは小さく浮かんでいるので、最初に味を感じやすいけれど、次はジャスミン、そしてバラが来るのです。
時間が少したつと、また一番最初に感じる味が変わってきます。
それぞれの個性がわからずに、相殺されてミックスされていると感じるときもあるので、どれか一種類だけを味わうには、桂花烏龍とかジャスミン茶とかにしたほうがよろしいかと。

桂花は「中国百薬之王」という記載があり、別名は『九里香』、辛味をもち温性で、体の中を潤し咳を止め、痰をとり、鎮痛効果があり、気が逆に行かないよう正しい方向に巡らせる働きがあります。

茉莉花(ジャスミン)は、甘味でやはり温性をもち、胃痛を緩和し、下痢の腹痛、腫物、憂鬱をとりさりますが、特に精神を安定させる効果に優れています。

そしてバラの花(玫塊花)も精神を安定させる効果が高いものです。
芳香の高いものは、自律神経を安定させる効果を発揮するものが多いですね。
特に、憂鬱になりやすい女性にとって、好きな香りを嗅いで、リラックスできるのはなによりです。

嗅覚は、五感の中で最も原始的な感覚器官といわれます。
肺は被毛をつかさどり、目・舌・口・鼻・耳の中では鼻に関係しています。
生理的に嫌いな匂いはどうやっても克服できないし、人と合わないときには肌が合わないといったりします。
原始的なものだから、自分では調整できない自律神経に働きかけることができるのかもしれませんね。

深ーく、長い呼吸をすることで、自律神経を安定させられることと、なんだかつながりませんか。

2006年01月27日

麦門冬(バクモンドウ)と黄耆(オウギ)のお茶

麦門冬と黄耆麦門冬と黄耆、それに炙甘草(シャカンゾウ)を加えたお茶です。といっても、写真はその材料ですが。
それぞれの材料10gずつを250ccの水で30分煎じました。

麦門冬は肺を潤し、さらには胃も潤してくれます。
もし、胃に津液(しんえき、体に必要な水分)が不足すると乾燥してしまい、胃の気は下降しなければならないのに、上に上がっていき肺気を押し上げ、咳になったりします。
そして、加えた黄耆は気を補い、甘草はさらにそれらを手助けしてパワーアップさせる組み合わせです。

炙甘草は、えぐみが出そうだと、ひやひやしながら煎じましたが、途中は香ばしい良い香りがしていました。
でも、飲んでみると、やっぱり背中がゾクゾクしてくるような口にまとわりつく味。

黄耆は割とおいしいといえるし、麦門冬と人参、五味子の生脈飲茶(しょうみゃくいんちゃ)はそれほどまずいと思わないから、このまずさは炙甘草のせいです。
炙甘草は、蜜を入れながら甘草を炒って炮製することにより、脾胃を補い気を増す効果を強めたもの。
しかし、まずくて私にはいつも苦痛だから、今度、炮製していない甘草を売っていないか薬局で聞いてみよう。

お茶の状態の写真を撮り忘れました。
麦門冬は乾燥しているときはしなびてシワシワしているのに、水分を含むと、途端に張り切った太いもやしのようになるところが、いつ見てもおもしろいです。

2006年01月26日

杏仁と蜂蜜のお茶

杏仁蜂蜜茶材料杏仁蜂蜜茶咳を鎮めて潤いをもたらしてくれるお茶です。
杏仁は、あんずの種で、漢方薬局で売られているのは、北杏とも呼ばれる苦杏仁で、杏仁豆腐によく使われているのは甜杏仁(てんきょうにん)、南の地方でとれるので南杏ともいわれます。
ちなみに、杏仁豆腐の作り方としては、私は半々に使うのが好きです。


苦杏仁も甜杏仁も咳を鎮める効果がありますが、苦杏仁のほうがより力が強いので、薬として使われているのでしょうね。
腸のすべりを良くする効果もあるので、風邪ひいて、お通じもないなんてときにはぴったりです。
風寒の場合は温める桂枝などと、風熱の場合は熱をさます菊花などと、燥の場合はこの場合のように蜂蜜などの潤うものといっしょに使うとパワーアップします。
写真はもちろん苦杏仁で、最初から砕かれて煎じやすくなっています。

皮を剥いたものも売られているようですが、中国では乾燥する季節になるとポケットに苦杏仁の袋を入れて、それをポリポリ食べる人も結構いると、授業のときに先生がおっしゃっていましたっけ。

この皮つきを杏仁豆腐にしてみようとチャレンジしたことがあります(どうせ汁を絞るのだから問題なかろうと思った)が、渋みが残っておいしい杏仁豆腐とは無縁でした。

杏仁と蜂蜜のお茶の作り方は、先に杏仁を軽く一掴みぐらいを500mlの水を入れて30分ぐらい煎じたものに、蜂蜜を適量加えればオーケーです。
なお、苦杏仁は小毒があるので多量には使わないよう、子供には慎重に用いるべきと、ご注意書きがあります。

2006年01月25日

枸杞(くこ)と橘皮(きっぴ)のお茶

枸杞橘皮茶材料枸杞橘皮茶風邪は、悪寒は収まったけれど、やはり咳が出てきました。
いつもの風邪に比べれば、咳の具合が多少は軽いとはいえ、薄い痰がポッ、ポッと出てきます。
黄色くないから内熱の状態にはなっていませんが、咳にならずにすんでくれればよかったのに、寒邪に正気が負けてしまったか、という感じです。
私は、もともと喘息を持病で持っているので、すぐ咳の症状が出やすいのです。

背中がこわばっているので、続けて葛根湯は飲み(風邪薬がそれしか家になかった)、手助けとして、潤いをもたらし痰を出しやすくする枸杞橘皮のお茶にしました。

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2006年01月24日

玫塊普洱茶(マイカイプーアール茶)

マイカイプーアール茶昨日の風邪は、紫蘇生姜茶が効いたようで、何とかひどい咳にならずにすんでいます。
やっぱり痰をとることって大切なんですね。
考えたら咳は痰がどこかにひっかかっているから、出てくる体の防衛反応なんですよね。


今日はマイカイプーアール茶、バラ+プーアール茶です。見るだけでも、綺麗な色でしょう?
菊花プーアールとは違い、玫塊花(マイカイカ)、つまりハナナスの花を入れているので、滞っている気をめぐらせ、血液をサラサラにする効果があります。

香りがとても強いので、菊花プーアール茶を飲める方でも、マイカイプーアールは飲めない人もいるかもしれません。
特に男性はローズティーやアンズティーなど、好まない方が多いようで、そういう方にとっては体によいといっても無理というものでしょう。

反対に、女性は香りが良いものを好む傾向にあるようです。
特にバラの香りは、華やかでいっとき現実世界を忘れさせてくれるような気分を味わえます。
イライラしたりすると肝に気が鬱滞しやすくなりますが、女性の方がその傾向は強そうです。
だから、女性の好む香りは、そんな効果を持つものが多いのかもしれませんね。

2006年01月23日

風寒型の風邪によい紫蘇生姜茶

紫蘇生姜紫蘇茶雪の日によもぎ蒸しに行き、帰って来て駐車場に車を入れようとしたら、積もっている雪で車がスタックしてしまいました。
脚で車の行く手を塞いでいる雪をどかし、何とか車は駐車させることができました。

そのことを夫に言うと、そのままにしていて凍っちゃうとたいへんだから雪かきをすると言い出しました。
一人で雪かきさせては時間がかかると、何の気なしに私も手伝うことにしました。
雪が頭に降り積もらないように帽子を被り、雪が体にかかっても滑り落ちていく服を着て。

しかし、部屋に戻ってからは、くしゃみの連発です。
よもぎ蒸しの後に冷えてしまい、湯冷め状態になったからのようです。
昨夜は悪寒がして、寒くてなかなか寝つけませんでした。

どうやら、風寒型の風邪をひいてしまったようです。
風邪の型は風寒と風熱、暑湿があります。
暑湿は夏風邪なので、冬にひく風邪としては風寒か風熱です。
水っぱなが出て、ゾクゾクと寒気がつよいのは風寒型、黄色い痰が出て喉が痛んで腫れるのは風熱型の風邪です。
寒か熱なのですから、これを間違えると風邪は治らないどころか悪化してしまいますからご用心。

風寒型の風邪は辛味を持ち、体を温めてくれ、風邪(ふうじゃ)を外に追い出してくれる辛凉解表のものがよい。
ということで、紫蘇と生姜のお茶で痰を出やすくすることにより、咳を止める効果を期待します。
紫蘇といっても薬効効果が強いのは紫のシソ、そう梅干しに漬けるときにつかうものです。
漢方薬局に行くと「蘇葉」として売っていますので、風邪対策に常備しておくのもいいかもしれません。

もちろん、風寒型の風邪に効く葛根湯も飲み、なおかつお茶としてさらに対策をとろうという作戦なのです。
このお茶をいただいた後は、体が温かくなりうっすらと汗が出てきました。
この汗とともに風邪(ふうじゃ)が外に出ていってくれるとよいのですが。

作り方は、ひとつかみの紫蘇に1リットルの水を入れて、5分ぐらい煎じれば紫蘇茶のできあがり。
私は、それに生姜の汁と麦芽糖を合わせたものを作り置きしているので、二つを合わせました。
簡単な作り方としては、生姜スライスと紫蘇各3gに、熱湯300ccを加えて10分置くというものもあります。

2006年01月16日

菊花普洱茶(キッカプーアール茶)

菊花プーアール茶 中国の清の時代の『本草綱目拾遺』の著者である趙学敏は、「普洱茶清香獨絶也、醒酒第一、消食化痰、清胃生津、功力尤大也」といっているそうです。

北京で買ってきた『茶飲養生事典』によると、

普洱茶は、解毒、利尿、散寒、食欲促進、止咳化痰、脂肪の新陳代謝作用、胃液分泌促進、脂肪を分解する。普洱茶は収斂作用があり、腸の蠕動運動を促進させ、習慣性便秘を改善する。研究により、血圧の上昇を抑え、血脂肪を中和し、浄血作用を生み出すことが発見された。 長期飲用すれば、動物性脂肪を体内より排出し、高血圧や動脈硬化の患者に良い。このほか医学上、防癌効果が発見されている。普洱茶を飲用すると血液循環を促進し、新陳代謝がよくなり、女性の四肢の冷えを改善するが、乾姜を加えるとさらにそれが高まる。その温和な特性は胃を損傷することなく、多くの人が飲むのに適している。

とあります。
水色は紅茶よりさらに黒く、発酵期間が長く、熟成期間を長くおいたものの方がマイルドだといわれていますが、湿度の高い場所で発酵させるので黴臭さを伴うため、特有の匂いのせいで苦手意識が生まれるかもしれません。
私も初めて普洱茶を飲んだときにあまりに変な匂いがしたため、それ以来嫌いなお茶の一つでしたが、洗茶すると黴臭さはかなり減るのと、慣れでへっちゃらになってきました。

菊花も、味が嫌い、という方がいますが、菊花だけ単品でお茶にするより、普洱茶と合わせて飲む方が、お互いの味の欠点をカバーしておいしくいただける気がします(おいしい普洱茶を飲んでいないからだよ、という声が聞こえてきそう。)。

菊花を加えることにより、喉の痛みやかすみ目にも効果があります。
中国女性は、ダイエットティーとして菊花普洱茶を飲んでいるそうですよ。

2006年01月14日

なつめ茶

なつめ茶なつめ茶材料「チャングムの誓いドラマガイド」に掲載されていたなつめ茶レシピで、作ってみた「なつめ茶」です。
干しなつめ80g、生姜10gに水1リットルを1時間煎じたものが、写真のお茶です。
ドラマガイドによると、40〜50分煮るとありましたが、使ったなつめが「金糸なつめ」といって売られているもので、大棗に比べると赤くて小さいものです。
1時間は煮出さないと、本に載っていたようなほうじ茶色にはなりませんでした。

イ・ヨンエさんは、チャングムの撮影中は、なつめ茶に蜂蜜、肉桂生姜を入れたものを飲んで、風邪を予防していたそうです。
なつめ茶自体は、ポヨヨンとしたなつめの味がそのままお茶になったもので、たいしておいしいとは思いませんが、肉桂を加えると味がひきしまって良いかもしれません。

第一に、肉桂や生姜は体を温め、生姜は風邪のひき始めなど、邪気がまだ体の表層にあるときに発汗させて追い出す働きがあり、なつめは気を補い血を養い精神を安定させる効果があるのです。
なつめは生姜といっしょに用いると、生姜が胃の調子を整え、なつめが脾を補う効果を強めることができます。

2006年01月04日

蓮根の絞り汁

蓮根の絞り汁これは薬茶といえるのかどうか。
蓮根の絞り汁は、生の蓮根を簡単にいただけるものです。
喘息にも良いので、宅配で頼んでいる野菜の箱に毎週のように蓮根が入っているときなどは料理のレパートリーがなくなって、絞り汁だけを飲むなんてことがあります。
絞ったかすは蓮根餅にして、炒めてこれもいただきます。

蓮根は生だと甘、寒、体の熱を冷まし肺を潤し、血液の滞りをなくしてくれます。
火を通すと、食欲を促し下痢を止める働きがあります。

生の汁は、梨の絞り汁といっしょにした飲物として、またさらにそれに生の麦門冬の汁、芦の根の汁、黒くわいの汁(中華料理によく出てくるシャリシャリしたくわい)を加えて飲む五汁飲がよく知られています。

本草綱目によると、
蓮の節は止血、蓮心は熱を冷ましリラックス効果を、ハスの花の芯は止血、蓮房(実が入っている蜂の巣のような部分)は止血し瘀血をとり、ハスの茎は気を通し、お乳の出をよくし、ハスの葉は解熱、ハスの花のへたは胎児を守り、ハスの花は暑いときに涼しくしてくれると記載されています。

2005年12月31日

生姜糖

生姜糖生姜湯ならぬ生姜糖です。
生姜のすりおろしと麦芽糖を鍋にかけて火を入れ、ざっと濾して、再度麦芽糖の瓶に詰めました。
作りたては、生姜がとっても辛く、新鮮な生姜が香りを放っているという感じです。

お正月を前にして、風邪をひかぬよう生姜で体を温め、麦芽でお餅の消化をよくしようという目論見です。
生姜はお腹の調子も整え、魚や蟹の中毒もなくしてくれます。
一石二鳥の食物ですね。

2005年12月26日

桂花烏龍茶

桂花烏龍茶の材料桂花烏龍茶買ってきた烏龍茶が今いちなんてときはありませんか。

そんなときは、桂花(キンモクセイの花)を足して桂花烏龍茶にすると、馥郁とした香りが際立ったお茶になります。

もちろん、桂花烏龍茶そのものも市販されていますが、烏龍茶と桂花をそれぞれブレンドすると自分好みのおいしいお茶ができあがりますよ。

桂花は辛温で、化痰、散瘀、温中散寒、暖胃止痛。
からんだ痰をとり、お腹を温めてくれます。

烏龍茶には脂肪を分解する効果があるので、桂花と合わせると、さらに血液を滞りなく流れるようにしてくれます。

2005年12月08日

黄色の菊花茶

杭菊花茶

菊花は、食用として売られている黄色のものや、紫の「もってのほか」がよく知られています。

ここで、お茶として使っているのは、「杭菊花」という名称で北京で購入したものです。

色は黄色で、杭州産の菊花という意味です。
もう一種類、同仁堂で「貢菊花」として白い花の菊花が売られていました。
白い方が値段は高かったのですが、お店の人の説明では、黄色の方が味は濃く出るといわれました。

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