« 2010年05月 | メイン | 2010年07月 »

2010年06月28日

ウニクム(ハンガリーの薬酒)マルセイユ石けん

ウニクムウニクム石けんハンガリーに行ったときに買ってきた薬酒、ウニクムを使って石けんにしてみました。
それは、いったい何年前じゃ?、といった感がありますが、薬酒ってそうそうせっせといただくものではないですよね。
ウニクムはユニークという意味のお酒で、たった一つのといった意味合いがあります。

シンプルにマルセイユで、その出来をみることにします。

EXVオリーブ油72%
パーム油10%
ココナッツ油18%
ウニクム
鹸化率95%

<参考記事>ウニクム、ハンガリーの薬酒

2010年06月25日

青黛アロエミルク石けん

青黛アロエミルク石けん青黛の色は群青色ですが、アロエ粉の色は緑なので石けんの色は渋い緑になりました。

中薬も石けんに仕立てると、とても良いものもありますが香りがよくないものが多く、効果があるかと問われると、ハーブほど石けんに向いているとは言えない気がします。
その中でも青黛は別で、使い心地が良いので何回も違うレシピで作っています。

EXVオリーブ油62%、シアバター10%
パーム油10%、ココナッツ油18%
青黛、アロエ末、ゴートミルクパウダー
鹸化率95%

<参考記事>
青黛キャスティール
青黛アーモンド石けん
当帰紅花飲石けん
インドハーブ石けん(育毛)
青黛紅花石けん
青黛の石けん(原料は藍です)

[使用感]
オリーブ石けんにシアバターを入れたらシアオリーブなのですから、シアマルセイユと名付けてもいいようなオイル配合です。

単品でもばっちり使用感の良いものを入れているのですから、トリプルでさらに良い石けんです。
青黛入りの石けんの中で、今のところベストだと思います。
今までのスイートアーモンド油などを使っていたものより、この単純なオイル配合と成分が非常にマッチしています。

シアマルセイユで、もっと作ってみなければなりませんね。


2010年06月23日

赤ワインの石けん

赤ワインの石けんいただきもののルーマニアワインを、石けんに仕立てました。
いただきものの食品や飲物は、石けんにすると記念になりますね。
もちろん、くださった方に、あのときのものですといって差し上げていますよ。

グレープシードオイルは酸化が早いので、キッチンソープ(早く使えば問題ないかと)ぐらいにしか使用していませんでしたが、赤ワインといったらやはり葡萄つながりで入れるべきかな、と使っています。
いつもは、オリーブ油はエクストラバージンを使いますが、どんな色が出るのかを知りたいときはピュアオリーブにしています。

最近はずーっと総オイル容量300gで作っていますので、4個しかできません。
500gや600gで作ると切り口が上の面になりますが、4個だと切り口はサイドになります。
写真の色はかなり白っぽくて型の外側部分ばかり写っていますが、型の内側部分はグレーがかった赤ワイン色です。

グレープシード油15%、ピュアオリーブ油50%
マンゴーバター10%、パーム油7%
ココナッツ油18%
赤ワイン
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

[使用感]
成分を確認せず使ってみたら、マルセイユとは異なりねばっとしていず、サラッとした感じです。
グレープシード配合のせいなんですね、きっと。

でも、グレープシードの酸化のしやすさを考えると、通常の石けんに使用するよりキッチン用として配合する方が気兼ねなく保存できると思います。

2010年06月21日

アブサンの石けん

グリーンフェアリーアブサンの石けんニガヨモギの色がお酒に出ているのでしょうか?
グリーンフェアリーという名前も、ファンタジーの世界を覗き見たようで愉しくなるお酒、それが『アブサン』です。

このお酒も、夫がどこぞで買ってきたものを石けん用に放出してくれたものです。
どこの国で買ったかなんて、夫に聞いても覚えているはずがなーい。
このドーナツ型の瓶を見て、私も綺麗だなあと思ったのを覚えています。
たぶん、プラハの空港ではないでしょうか。(ひょっとしたらブダペストかも)

自然の色でペールグリーンの石けんはなかなかできません(グレープシードオイルは酸化が早いのでお薦めしません)が、カルバドスの石けんと、このアブサンの石けんでかなり綺麗なグリーンが出ました。
カルバドスの方が緑が美しく、アブサンはかなり白っぽいです。(写真は実物よりかなり白いです)

EXVオリーブ油64%、シアバター8%
パーム油10%、ココナッツ油18%
鹸化率95%

[使用感]
どことなく、すっきりさっぱりした感じがする石けんです。
これって、ニガヨモギのおかげなんでしょうか?
シアバリー入りのマルセイユだったら、しっとり感がすると思うんですけどねえ。


2010年06月16日

整体か鍼か漢方薬か?

体の調子が悪くなったら、病院に行く人が大半。
健康保険のおかげで、事故負担分が少なく済むのが大きいけれど、日本の医療現場は西洋医学が主で東洋医学を併設しているところはとても少ないし、保険でまかなわれるマッサージや鍼は限度があるし、漢方薬も日本薬局方にあるものは中国に比べると非常に少ないのです。

また、病気とはいえない程度の体の不調、たとえば肩凝りや、やる気がでなくてだるい、ストレスを感じ過ぎてリラックスしたい、ときなどは整体に行っちゃう、なんて人が多いのではないでしょうか?

どんな状態のときはどんな療法が適しているのか?
今日は、その指針を古典から。

黄帝内経・素問・異法方宜論』には、広い中国大陸のうちで、それぞれどのような地域からどんな療法が発生したかが記述されています。

東方は海に面していて、魚や塩をとることが癰(はれもの、できもの)が出やすい。 だから、それを切開する砭石(へんせき)が発展した。

西方は鉱物が採れ、太っている人が多く、病が内にこもりやすい(鉱毒が溜まりやすい)。
だから、毒薬(漢方薬)がよく用いられた。

北方は寒く乳製品を多くとり、お腹が張る。
だから、お灸が発展した。

南方は多湿で酸味を多くとり、痙攣やしびれが多い。
だから、鍼が用いられた。

中央は気候のかたよりがなく、民はいろいろな食べ物を手にできあまり運動をしないので、筋肉が無力になったり冷えのぼせする。
だから、按摩・気功が発展した。


都会に住み、栄養豊富なものをいろいろ食べ、筋無力になっている人はマッサージが良いのかもしれません。

高温多湿な夏は、鍼が適しているのかも。
冬は閉蔵の季節だから、やはりお灸がよいのかも。
体の外が具合が悪くならず、内臓に問題があるときは、漢方薬がいいのでしょう。

<参考記事>中医学的治療の選び方

2010年06月14日

中医学とマクロビオティック

マクロビオティックで、
「お酢は体を冷やすと言われたんだけど、そうなの?」
と、友人に聞かれました。

そのとき、私は「そんなことはないと思うけど」と答えました。

中国の中医薬大学の教科書として使用されている『飲食営養学』(栄ではありません、営なのです)という教科書を開くと、

酸、苦、温。入肝、胃経。

と記述されています。
五味は酸・苦。
四気は温性。
経絡には肝経と胃経に入る。
とあるのです。

中医学とは中国伝統医学のこと。
3、4千年前の時代から培われてきた経験や知識が積み重なって作られています。

マクロビオティックの考えの基本は『陰陽』で、中国哲学に基づいているように思えますが、マクロビオティック独自のものです。
陰は遠心的、陽は求心的と久司さんの本には記述されていますが、
中医学的に考えると陰陽は全く逆になります。

遠心的と求心的を陰陽に分けるとすれば、
遠心的は、外にどんどんひろがり発散していくので『陽』、
求心的は、内に向かっていくので『陰』
と考えます。

この考え方は私だけのものではなく、中国人の中医師資格を持つ北京中医薬大学日本校の講師にも確認して、同意をもらっています。

薬膳の献立を考えるとき、薬膳師は食べ物を陰陽という区分では分けません。
教科書の記載のとおり、その食物の味・体を温めるか冷やすか、そして食療法のときはどの経絡に効いていくのか、を考えます。

<参考記事>マクロビオティックは中国陰陽の思想ではないの?

中医学的に、一つ一つの食物の寒熱はどうなの?と思う方には、現代の食卓に生かす「食物性味表」をお薦めします。
この本が絶対とは思いませんが、指標として、薄くてハンディなところが使いやすいのです。

[追記]現在amazonでは取り扱いなしのようです。ごめんなさい。良い本なんですけどねえ。


2010年06月11日

ピスコ(ペルーのお酒)の石けん

ピスコピスコ石けんピスコ石けん2ぶどうから作られるペルーの蒸留酒、ピスコを使った石けんです。
現地では、日本での焼酎のようなものでしょうか。
気軽にメニューに、ピスコサワーなんぞが入っています。

旅行に行っても私はお酒をお土産に買ってくることはありませんが、夫はよく買ってきます。
これは、お酒シリーズの石けんを作っている私に、石けん作りに使っていいよ、と夫が提供したもの。
同じくアマゾンでとれるグリーンナッツオイルを合わせました。

石けんの写真の1枚目は型からはずしてすぐの状態、2枚目は1か月後です。
だんだん、オレンジ色になりました。

グリーンナッツ油15%
EXVオリーブ油50%
マンゴーバター10%
バーム油10%
ココナッツ油15%
ピスコ
鹸化率95%

2010年06月09日

クレームドカシス石けん

クレームドカシスクレームドカシス石けん苛性ソーダは強アルカリ。
ですから酸性の液と合わせると中和されて、オイルに反応する前にせっけんとなるアルカリ分が少なくなると思っていました。
これは、考えようによると鹸化率が低くなり、肌にとってはマイルドな石けんになるのかしら?
とも思っていました。

カシスの酸っぱさが影響しているのか、型からはずすときも非常に柔らかく、型出しのときに柔らかい石けんは1か月立っても柔らかい−−−のを地でいく柔らかさ。
石けん作りをしていて、訳がわからない失敗をしたのはこれが初めてかもしれません。

マカデミアナッツ油15%
EXVオリーブ油53%
シアバター7%
パーム油9%
ココナッツ油16%
鹸化率95%

2010年06月07日

ベイリーズの石けん

ベイリーズベイリーズ石けんお酒シリーズ、ベイリーズの石けんです。
アイリッシュウイスキーやクリームが入っているリキュールが、ベイリーズです。

作っているときは、立て続けにインスピレーションが湧くので、同じシリーズを作り続けてしまいますが、いざそれを使う1か月後になると、
日本酒とか一般的に石けんに使われているものは、なかなかしっとりと良い感じだけれど、リキュールはイマイチと思い始めました。

よく考えたら、リキュールはなになにのお酒というよりは、何かのお酒に風味をつけたものですから、石けんに仕立てたときにその特徴はかなり飛んでしまうのだと思われます。

スイートアーモンド油15%
EXVオリーブ油53%
カカオバター7%
パーム油10%
ココナッツ油15%
ベイリーズ
鹸化率95%

<参考記事>
日本酒(柚子の葉入り)石けん
柚子石けん(ラム酒入り)
4 roses 石けん(バラ製品を4種類使いました)
エッグノッグ石けん
ショコラ石けん(チョコレートリキュール入り)
オレンジフラワー石けん(コアントロー入り)
カルーアコーヒー石けん
アマレットの石けん
カルバドスりんご石けん
純米吟醸七賢の石けん
卵酒マルセイユ石けん(卵酒)と卵と酒のマルセイユ石けん
リモンチェッロのレモン石けん

[使用感]
ベイリーズに入っているクリームのおかげか、髪はしっとりとしています。
アイリッシュウイスキーも効いているかも。
何とはなしに甘い香りも石けんに残り、使うのが楽しい石けんです。

2010年06月04日

桃仁ミルク石けん

桃仁ミルク石けんナッツシリーズ、桃仁を使った石けんです。
水を加えた桃仁をミキサーにかけ、液体部分と固体部分を石けんタネに別々に投入しました。

感覚的には、桃仁より杏仁の方が好きなのです。
杏仁独特の香り、たぶんアミグダリン?の匂いは、桃仁もありますが杏仁の方が強いのです。
この香りを好まない方は、桃仁の方がマイルド(刺激的ではない)と感じるかもしれません。

EXVオリーブ油(ボルゲス)60%、カカオバター7%
ひまし油5%、パーム油10%
ココナッツ油18%
鹸化率95%

<参考記事>
アーモンドミルク石けん(生アーモンドから)
杏仁ミルク石けん(生杏仁を使って)
胡桃ミルク石けん(生胡桃で)
カシューミルクの石けん
蓮の実石けん

2010年06月02日

はちみつガスール石けん

はちみつガスール石けんクレイはいろいろあれど、私はガスールが一番好きです。
いかにも泥っぽい色とか、他のクレイより効果がありそうな感覚があるせいなのですが、これはあくまで私の感覚なので、そんなことないよという方もいらっしゃるかもしれません。

そして、蜂蜜入りの石けんも好きです。
毛穴すっきりだけど、お肌はしっとり、を目指して双方を入れて作ってみました。

自分で作る最大のメリットは、自分好みのものを作れる楽しさです。

米油20%、EXVオリーブ油50%
カカオバター5%、パーム油7%
ココナッツ油18%
蜂蜜、ガスール
鹸化率95%

加温して石けんを作るようになってからは、久しぶりに柔らかい石けんになりました。
はちみつを10%も入れると、やはりどうしても硬い石けんはできないようです。
写真からも、柔らかそうな縁のラインが出ています。