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2010年03月31日

オレンジフラワー石けん(コアントロー入り)

オレンジフラワー石けんお酒シリーズの石けんで、オレンジの香りのリキュールであるコアントローを入れました。

何に使ったのか思い出せないほど以前に買ったコアントローが家にあったため、それを用いてオレンジフラワーの花びらを無水エタノールでチンキにしたものと合わせました。


ヘーゼルナッツ油15%、スイートアーモンド油15%
EXVオリーブ油30%、ひまし油10%
パーム油15%、ココナッツ油15%
オレンジフラワー、コアントロー
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

[使用感]
残念ながら、オレンジの香りは全く感じられません。
植物バターは入れませんでしたが、この配合はわりと好きです。
もちろん、オールマイティな石けんです。
色はちょっと緑がかっており、EXVオリーブオイルの色が出ているのかな、という感じです。

2010年03月29日

ショコラ石けん(チョコレートリキュール入り)

ショコラ材料ショコラ石けんアルコールの入った石けんは、結構使い心地が良いのでお気に入り。

それで、お酒入りの石けんを次々と作っています。

そのシリーズの一つがこのチョコレートリキュールを使った石けんです。

いつも、香りを加えて石けんを作っていません(精油やフレングランスオイルは入れていない)ので、自然が醸し出す香りだけが石けんにつきます。

ココアの香りとチョコレートの香りは微妙に異なると思うので、クーベルチュール(製菓用のチョコレート)をオイルに入れています。


スイートアーモンド油20%、EXVオリーブ油40%
未精製カカオバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
チョコレートクリームリキュール、クーベルチュール
鹸化率95%

[使用感]
チョコレートに含まれるカカオバターでかなりしっとり系で、アルコール入りのせいか柔らかい石けんです。
チョコレートの香りはほのかにする程度ですので、使うたびにチョコレートくささがなく、その点では私好み。
石けんを使っているのに、食べ物の香りが常につきまとうのは違和感を感じるたちなのです。

未精製のカカオバターを用いると、茶色の泡になり布などに色がつきそうですが、そういうことはありません。
しっとりしすぎということはなく、髪もしっかり洗い上がります。
同じ未精製カカオバターを使っていても、他の石けんに比べると冗談ぽいところが楽しい。

<参考記事>
柿渋石けん(渋の泡風)
育毛石けん(その1)


2010年03月28日

芳泉風石けん

芳泉材料芳泉風石けん芳泉という中薬を使った浴用剤があります。
体が温まるものが多いのですが、もちろん外用としてよく使われる中薬たちなので、石けんにしたらどんな使い心地になるかと試しました。

保温温度が高すぎて、透けたような風合い(ジェル化)になりました。
カットすると、じんわり水分がカット面から出てきました。
煎じ液を使うと、水分が石けんの中に残ることが多いような気がします。
芳泉には唐辛子も入っているのですが、石けんには入れませんでした。

米油10%、EXVオリーブ油50%
ひまし油10%、カカオバター5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
橘皮紅花黄柏川芎当帰黄芩梔子生姜
鹸化率95%

[使用感]
米油10%だとあまり米油の良さが感じられませんので、20%合った方が私の髪には合うようです。
米油入りだとスベスベとして軽い泡が立ちますが、スーイトアーモンド油の軽い泡とはまた異なります。
リノール酸の含有量は米油の方が多いのですが、米油の方がスーイトアーモンドよりさらに軽く感じられます。
米油の方が値段は安く上がりますが、アーモンドの方が割合を低くしても効果があるので、最近はアーモンド入りが増えました。

中薬を入れると、何となく米油モードになってしまい、それがさらに石けんの出来を悪くしているかもしれないと思うようになりました。
かなりの種類の中薬が入っているわりには、石けんとしてはあまりよくありません。
髪が、あっち向いてホイ状態になるんです。

2010年03月26日

オレンジミルク石けん

オレンジミルク石けん写真より実物は、もっと赤みが強くオレンジ色です。
この石けんから、オイル総容量を500gから300gに変更しました。
作る意欲は衰えず、消費しきれないのでやむをえずということもありますが、保温時に発泡の箱に放置タイプではなく、加温するようになったので少量バッチでも問題なかろうと。
(作る量が少量だと、石けんタネが化学反応するときの鹸化熱があまり出ないのです。)

使っている型はあいかわらずペーパーモールドなので、500gや600gのカット時にはカット面は上になりますが、300gだと薄いのでカット面はサイドになります。
300gだと4個しかできませんが、いろいろな種類を多く作れるし改良を加えたいときにも在庫を考えずに気軽に作れます。

ココナッツミルクを入れて保湿し、レッドパームで荒れ肌を修復という、前田京子さんがサンシャインと呼んでいるレシピを私流にアレンジしました。

スイートアーモンド20%、EXVオリーブ油30%
ひまし油5%、レッドパーム油30%
ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、ココナッツミルクパウダー
鹸化率95%

[使用感]
前田京子さんのレシピだと、パーム油25%のものはあってもそれ以上はありません。
レッドパームは未精製のアブラヤシのオイルということで、カロチンを多く含み赤みがかったオレンジ色をしており、傷や荒れ肌の修復作用があるということで、それを40%配合したものもあります。

個人的には、レッドパームは好きですが、やはりパームはパームという気がします。
30%入れると、それほど使い心地が良くならないような。。。

とはいえ、この石けんはココナッツミルクパウダー入りなので、文句泣く頭から全部使える石けんであることには変わりはありません。


2010年03月25日

骨の穴のおかげで

骨折時のプレートやボルトを抜いた後、筋肉痛の痛みに似ている鈍い痛みは膝裏からなくなりました。
ボルトやらプレートやらが人体に埋め込まれていたら、リンパ液も滞るというもの。

『気』もうまく流れだしたという感じがします。
『気』は生体を流れているエネルギーですが、常に流れているからこそ生体活動がうまくいきます。
滞っていると、気滞・気鬱の状態になり、やる気がないとか人生を楽しめないとかいろいろ不都合なことが起きます。

体がうまく回り出した、文字通りそんな感じ。
抜去手術後2週間たちますが、自然な朝の目覚めが起きます。
今まで、よく眠れていない感覚を常に受けていましたが、それが解消しつつあるのでいつもより早く起きれるようです。

余分な金属を抜いて良いことづくめのようですが、ボルトの数だけ(5個も)骨に穴があいています。
骨の強度が落ちているので、骨に衝撃や捻りを加えたら再骨折の危険がありますので当分スポーツクラブには通えそうもありません。

それどころか、混んだ駅の構内などでは人にぶつかったりしないようかなり気をつけています。
「捻らないように」、といわれているので、足を真っ直ぐ前に振り出すように意識して歩いています。

この足を真っ直ぐ出すという行為には、

肩を後ろに引く、肩甲骨を意識する、というのが非常に役に立ちます。

一本の線の上を歩くには、ラインを意識して歩くより肩のラインを交互に後ろに引きながら動く方が自然に一本の線の上を歩くことになります。
このことは、エアロビクスのインストラクターから教わったのですが、膝を捻らないよう真っ直ぐ足を出す、ことにもかなり有効!

人の歩く姿勢を見ていると肩が上下している方をよく見かけますが、肩の動きはあくまで前後に、です。
この歩き方は、モデルがよくやるステージでのキャットウォークに似ているかもしれません。

肩をうまく使って歩いている人は、日本人ではあまり多くはありません。
『キャッスル』というドラマで、魅力的な美人刑事が歩いていく後ろ姿を映したとき、優雅にうまく肩を使っているなと感じたことがあります。
それと、『ライラの冒険』で、ニコール・キッドマンが正面から歩いてくるとき、肩を後ろに引きながら歩いているのを見ました。
美人は、歩き方も美しく見えるよう、注意しているのですね。

正しく歩くということは、体にとっても自然で美しい歩き方なんだなと、改めて思いました。

<参考記事>骨の金具を抜いたら


2010年03月24日

エッグノッグ石けん

エッグノッグ石けん卵とミルクを合わせて大人用にはお酒を加えたものが、エッグノッグとしては一般的なようです。
石けんとしては、卵石けんも、ミルク石けんも、お酒入りもあります。
全部加えたら、悪い訳がありません。

卵黄はオイルに、煮きったラム酒は苛性ソーダの液として、ゴートミルクパウダーはラム酒液を取り分けておいて混ぜ、苛性ソーダ水溶液が40度近くまで落ちたときに加えています。
ゴートミルクパウダーは、この方法だとダマができにくく、早い段階で変性タンパクになるので、石けんの持ち(保存が効く)が良いように思います。

写真ではわかりにくのですが、保温温度が高すぎてジェル化して芋羊羹のようになっています。

EXVオリーブ油40%、アボカド油20%
カカオバター5%、ひまし油10%
パーム油10%、ココナッツ油15%
卵黄、ゴートミルクパウダー、ラム酒
鹸化率95%

[使用感]
解禁後、早速使ってみました。
ミルク石けんが熟成中に焼き菓子のような匂いだったのに対して、こちらはあまり匂いませんでした。
が、ミルクマルセイユや卵マルセイユが使い心地が良いのですから、この石けんは文句なしに体中使えるオールマイティ石けんです。

ただ、個人的な好みからすると、アボカド油ではなくスイートアーモンドにした方がより柔らかい泡で、使っていて楽しめる石けんになるような気がします。
アボカド油だと、ちょっと物足りないんですよね。

2010年03月22日

椿ハニー石けん

椿ハニー石けん私にとって使いたいオイルはそう多くはありません。
オリーブ、パーム、ココナッツ、アーモンド、米、ヘーゼルナッツ、マカデミア、ホホバ、ひまし、ローズヒップ、植物バター類。
これくらいの油を使い回しているので、めったに使わないものを購入したときは使い切るまで時間がかかります。

それほど自分にとっては必要ないなあと思える油は、
茶油、ククイナッツ油、胡麻油、アルガン油、グリーンナッツ油、アボカド油、椿油。

そのうちの椿油を使い切るために作ったのが、この石けんです。
椿油は14g不足していましたが、オリーブ油で代用しました。
どれくらい白くなるかと、エクストラバージンではなくピュアを使っています。

オリーブ油30%、椿油30%
ひまし油10%、カカオバター5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れはちみつ(オイル総容量の10%)
鹸化率95%

[使用感]
はちみつ入りで、オイル配合をいろいろ変えて作っていますが、高いオイルを使っても使い心地が良いとは限りません。
椿油はオリーブ油ほど一般的に需要が多くはありませんので高くつきますが、脂肪酸の比率はオリーブ油と非常に似ていると本にはあります。

ですから、本当は椿油の石けんの使用感が良かったりして欲しくはありません。
が、この石けんはなかなか良かったのです。
なぜ、この比率で良かったのか首を捻っていますが、オリーブ60%にして作りなおしてみれば多分その訳がわかるでしょう。
最近、洗髪用に使いたい石けんとはいえ、ひまし油を入れるのがそれほど良いか、と疑問に思っているので、その配合は試さないかもしれません。

2010年03月21日

ボルゲスオリーブ石けんとマルセイユ石けん

ボルゲスオリーブ石けんマルセイユ石けん型入れした石けん種を保温時に加温するようにしてから、今まで作ったソフトオイルが多いものが硬く出来上がり、鹸化のゴールまで早く追い込んだ方が、熟成期間を多く取らなくてもマイルドな石けんになるのを確認してます。
ですから、基本に立ち返りオリーブ石けんやマルセイユ石けんをいろいろ作っています。

20分手でグルグルするのは何の苦もないのですが、それ以上では疲れますし、トレースが出るのが何時間もかかるのでは夕方仕込むのは無理というもの。

それで110回めからの石けん作りではブレンダーを使っています。
型に入れられるくらいまで混ぜるには、たとえブレンダーを使っていても1時間ぐらいかかるときもあるので、結局手で混ぜている時間は以前より長くなりました。

上の写真はボルゲスのエクストラバージンを使ったオリーブ石けんです。
香りがかなりあるオリーブオイルだったのと、緑色が濃かったのがそのまま石けんにも残りました。
とろーりとねっとりした泡が立ち使い心地は良いけれど、個人的にはオリーブ石けんよりマルセイユ石けんの方が好きです。

2枚目の写真は、チュニジアのルスピナのエクストラバージンを使ったマルセイユ石けんです。
型入れ時に温度を上げるのを忘れたら、水分が残り過ぎてベタベタし、型からはずすのが大変でした。
熟成期間が終わったら水分が飛んでかなり使いやすくなりましたが、型からはずしたときに柔らかい石けんはやはり柔らかいのです。
ボルゲスに比べると、硬さには雲泥の差があります。

[マルセイユの使用感]
鹸化するスピードに水分の蒸発が追いつかず、でき上がりが水分過多の石けんでしたが、1か月半立つころには硬さも出てマイルドな石けんになっていました。

オプションで入れた成分によっては1か月立っても、指で押したときにくぼみができるほど柔らかいものがありますが、水だけで苛性ソーダを溶かすと石鹸になる化学反応がうまく進むようです。

色はピュアオリーブオイルのマルセイユとは全然違って、パージンオリーブオイルの色がそのまま出ていて黄緑色です。
これぞマルセイユ、と、基本に立ち返りたいときに使うにはベストの石けんですね。

ピュアとパージンの石けんの違いまでは、わかりません。
多分に、気分的に私はEXVの方が好きです。
精製したものは、本来の持ち味が薄れてナチュラルとはほど遠くなると思うからです。

[ボルゲスオリーブ石けんの使用感]
いやあ! この石けんには驚きました。
キャスティールなのに、モクモクモクモクあわが立ち、洗い上がりはさっぱりとしています。
通常オリーブ石けんは泡立ちがよくありませんが、こんなに泡が立つのならストレスはきません。
洗い上がった髪もフワッと内巻きになり、申し分ありません。

ただし、オリーブ石けん自体がもともとツルスベ感は低いので、髪は硬い感じに仕上がります。
といっても、他のオリーブオイルを使ったものより遥かに使い心地の良い石けんになりました。

初めは、石けんとしての出来に関係しているのかと思ったのですが、同じように硬くできたガルシアオリーブ石けんが泡立ちが良くなく普通のオリーブ石けんぽいので、ボルゲスが他と違うのだと思います。
天然の植物を使っていたら、その成分内容は自ずと異なる、それを実感した石けんです。


2010年03月20日

はちみつ2石けん

はちみつ2石けん発泡スチロール箱に入れるだけの保温から加温するようにしたので、ソフトオイルが多いレシピを再度試したりしています。
これもその一つですが、微妙に配合は変えています。

加温しているとはいえ、石けん種を型入れ時に38〜40度に湯せんした方が、鹸化の進んだ硬い石けんになるようです。
蜂蜜を入れると柔らかい傾向にあり、石けん種の温度が上がりやすいからと、型に入れるときに温度を上げませんでしたが、外側と内部の色がかなり違うし鹸化のゴールに近づいたという気がしません。
こういう石けんは、硬くなる(熟成する)まで時間がかかります。

熟成期間中は、はちみつの自然な甘ーい香りがしましたよ。

EXVオリーブ油(ルスピナ)45%、米油20%
カカオバター5%、パーム油15%
ココナッツ油15%
先入れはちみつ10%
鹸化率95%

<参考記事>はちみつ石けん(超しっとり)

[使用感]
最初のはちみつ石けんのさらさらしっとりが良かったのに比べると、こちらは改悪になってしまいました。
米油は軽い仕上がりになるのでバター類は10%入れた方がよかったと思います。

私の作る石けんは鹸化率95%なので、90%の石けんに比べると硬く溶け崩れしにくく酸化もしにくくなっていますが、余剰オイルがその分少ないのでしっとりさせる成分を多く入れる必要があります。

最初のはちみつ石けんより良くなったことといったら加温していることくらいです。
ツルシトッが足りません。


2010年03月19日

ローズヒップ20の石けん

ローズヒップ20石けんローズヒップオイルを10%配合した石けんの出来が気に入ったので、20%入れたらどうなるか知りたくて作りました。

ローズヒップ油20%
マカデミアナッツ油15%
オリーブ油35%
シアバター5%
ひまし油5%
パーム5%
ココナッツ油15%
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

石けんの硬さは、シアバターとパーム油で出していますが、結構硬くできたので保温がうまくいったのかな、と思っています。

[使用感]
ローズヒップオイルは10%でも20%でも、その違いは私にはよくわかりませんでした。
ずっと、マンデイムーンのオーガニックローズヒップオイルを使っており、余った分を夜用のフェイスマッサージオイルにしていますが、いつも甘酸っぱい香りがしています。
私は、この香り好きだなあ。。。

石けんも熟成させている間は、ほのかにこの甘酸っぱい香りがしていました。
出来上がった石けんは、もちろんオールマイティに使えるものではありますが、わざわざ20%も入れる必要はない、と思います。

2010年03月18日

青黛キャスティール

青黛キャスティールチュニジアのルスピナオリーブオイルを使ったキャスティール石けんです。
青黛、杏仁霜、はちみつを入れています。
青黛入りの石けんはいろいろ作っていますが、キャスティールは初めてです。
青黛は配合するものによって、色が微妙に変化するのがおもしろいです。

EXVオリーブ油(ルスピナ)100%
先入れはちみつ、青黛、杏仁霜

[使用感]
お試しでキャスティール(オリーブ100%の石けん)は作っていても、使用するとネトネトするばかりで泡があまり立たないので多少のストレスが来ます。
髪にいくらクルクルしてもモクモクしてこないし、洗い上がりはさっぱりとはするけれど、ヘアスタイルが決まらない。

だから、キャスティールはあまり好きではないのに、なぜか青黛入りを作ってしまいました。
しかし、はちみつと杏仁霜のしっとりが加わり、この青黛キャスティールはなかなか使い心地がよろしい。
青黛はかなり乾燥させるので、一つぐらいの保湿成分を加えたぐらいでは不足なのでしょう。

2010年03月16日

エレガンスホワイトがずいぶん咲きました

エレガンスホワイト1エレガンスホワイト2エレガンスホワイト3去年は2月にクリスマスローズの記事を書いていましたので、すでに3月だからもう遅すぎるくらいです。
花は盛りを過ぎ、白を通り越して黄緑がかっていますので、同じミヨシのシリーズのバターイエロースポットに見えるかもしれません。
白が薄黄色になったのが、バターイエロースポットって感じなのです。

黄色より白の方が潔い色で、コントラストからいうとエンジの斑点が際立つと思います。

クリスマスローズ人気は年々アップしているようです。
実生の苗から育てると、親株とは異なる花色が出るようで、交配する楽しみもあるからでしょうね。
ナーサリーも増えてるみたい。

少し前はダブル(八重咲き)の品種は、シングル(一重咲き)に比べると花がかなり小さめでしたが、最近は大きめで微妙な色合いのアプリコット系もあって、目を引かれます。
それは、誰が見ても同じようで、園芸店で行き交う人がその鉢を見てみな値段にギョッとするようです(1万円以上します)。
ダブルはシングルに比べると発育が遅いので仕方がないのかもしれませんが、庶民には高値の花であることに違いはありません。

<参考記事>クリスマスローズ(エレガンスホワイト)

2010年03月15日

ミルクマルセイユ、豆乳マルセイユ、ホエイマルセイユとココナッツミルク石けん

ミルクマルセイユ豆乳マルセイユホエイマルセイユココナッツミルクココナッツミルク石けん気温が低い冬の石けん作りでは、積極的に保温が必要だと感じてから110バッチ目からは、ただ発泡スチロール箱に入れるだけではなく、さらに加温しています。

欧米では、伝統的に卵やミルクを使った石けんが保湿効果を生むといわれているようですが、卵石けんは試したことはあってもミルク入りは作ったことがありませんでした。
それで、苛性ソーダ液の全量置き換えで、これら四つの石けんを作りました。

●ミルクマルセイユは
いつもの石けんを作るように瓶に液(この場合は牛乳)を入れ、前日に冷蔵庫ではなく冷凍庫へ。
翌朝、瓶を取り出すと、カチカチに凍っていて出てきません(当然ですね)。
余裕を持って溶かせば良かったのに、ぬるま湯をかけて強引に溶かしたら瓶にヒビが入りました。
さらに苛性ソーダに加えると、通常なら温度は60度から80度ぐらいに上がるのに32度にしかならず、仕方がないので逆に温めるはめに。
おまけに、苛性ソーダが再結晶化してしまい、さらに水を少し加えて溶かしのでだいぶ水分が多いと思いました。

ところが、保温の程度が良かったのか、できあがった石けんはモクモクモクモク泡立ちが良く、すすぐとキュッキュッといいます。
髪は奔放な感じに毛先があちこち跳ねますが、思った以上に出来が良いので、気をよくして豆乳、ホエイ、ココナッツミルクと作りました。

●豆乳マルセイユは
マーガレット型に入れ、型からはずすのがまだ早かったのに強引にはずしたのでかなり毛羽立ち、型にもかなり石けんが残ってしまいました。
小さな型に入れると鹸化熱が発生しにくく、自力で鹸化するのがむずかしくなるので今まで手を出さずにいましたが、加温するのなら問題なかろうと試すことにしました。
しかし、マーガレットの外側のギザギザに石けん種が残ると非常に洗いにくい、はずすタイミングは重要ですね。
豆乳を苛性ソーダに入れるときは、みぞれ状にしましたので合わせたときは45度でした(これくらいだと40度にさますのに最適です)。

豆乳を入れただけであとは普通のマルセイユですが、普通のマルセイユとは違ってしっとり感が良い感じに加わっています。
リノール酸が多いオイルを配合したときの髪のスベスベ感はもちろんなく、髪は固い感触ですが、マルセイユの良さ(ふわっとボリューム感がある)をすごく感じられる石けんです。

●ホエイマルセイユの
ホエイは、ヨーグルトをコーヒーをドリップするようにセットしたら、1時間程度で下のサーバーに取れました。
味は、思ったほど酸っぱくなく(使ったヨーグルト自体があまり酸っぱいものではなかったため)、ヨーグルト本体を薄味にしたようでおいしくはありませんでした。
残ったヨーグルトは、柚子ジャムをかけておいしくいただきました。
バラ型は、押し出すときれいにスポンと抜け出てくれましたが、石けん液を入れたときの型が傾いてしまい底面は綺麗ではありません。

●ココナッツミルク石けんは
前田京子さんのレシピ(石けんのレシピ絵本)のオイル配合そのままで作っています。
ココナッツ20%、パーム25%も入っているんですよね。
前田さんのレシピにしては珍しく高配合なので、どんな石けんになるのか興味津々です。
ただし、ココナッツミルクはみぞれ状に冷やして全量を苛性ソーダに加えています。
缶詰の上部に切り込みを入れ、石けん2回分をジップロックに入れ冷凍しましたが、最初にとれたのは液体でしたが、2回目はかなりのクリーム状で、このクリームを使ったのです。
型からはずした石けんは、きちんと保温したにもかかわらずかなり柔らかく、苛性ソーダに加える液体はあまりドロドロしたものは石けんには適さないのかと思いました。

ココナッツ20%のおかげで泡はモコモコ立ちますし、髪の洗い立てはフワッとしてシットリと、かなり良い感じでした。
マカデミアの良さが効いているのかなと思いましたし、このレシピが私にとってベストだったら今まで自分が試していたレシピはいったい何だったのかと疑問を持ちました。

が、何時間かすると、いつもは左サイドは綺麗に内巻きになるのに両サイドとも毛先が外側に跳ねました。
しっとりはしています(ココナッツミルクのせい?)が、毛先が外側になるとボリュームダウンしたようになるんですよね。
変な意味で、このレシピが気に入らなくて良かった私です。

●ホエイマルセイユは
使っている最中は、ツルツルネバーッとして昆布入りの石けんと似た感触がしました。

これって、マルセイユだよね?マルセイユなのに入れた成分によってこんなに変わるものなの?
と驚きを持ちつつ、これっていいかも?、と期待大でシャワーを終えました。

ところが、これほどギャップがある石けんも珍しい。
このネバネバが髪を乾かした後も尾を引き、しっとりを通り越してべったりといった感じなのです。
何時間かすると、髪はサラサラせず、束になって毛先が下がりません。
翌日は、昨日洗った髪というよりも何日もたった髪のよう。

ヨーグルトの水分なんて、それほど影響ある水分とも思えませんでしたが、試したのがマルセイユでしたのでその違いが良くわかりました。
たまたまバラの型で作ったので、手洗い用の石けんにするにはぴったり。
肌にはしっとりとしているので、化粧水にするのもあり、かと思います。

2010年03月14日

足の金具を抜いたら

金具2008年の7月7日に崖から落ちてあちこち骨折しました。
骨盤の恥骨と座骨のところを3か所、座骨の座面に当たるところをぐしゃぐしゃっと、そのせいで左の仙腸関節がずれました。
そして、左足首の腓骨はX線では溝が見えるくらいきれいに折れ、右膝の脛骨のところも折れました。

そのとき、脛骨の端(三角形のように尖っているところ)が折れ、5mm下がったままくっついているので手術が必要と言われました。
いろいろ壊れている箇所の中でそれほどひどそうには自分では思えなかった場所でしたが、関節を形作っている骨が5mmずれていたら、これは不都合なことが起きそうと理性では感じられました。
そのときは入院中だったので、医師がさっさと手術の予定を入れてしまうのを、仕方がない、と受け止めたのです。

そのとき入れた金具を抜き去る手術を勧める医師に同意したのは、やはり金具が入っていることで起きているのではと思えることが増えてきたからです。

〇膝を深く曲げると、膝の裏が痛い。その痛みはたとえると、筋肉痛のような痛さ。術後からずっと感じていたけれど、1年以上たっても引き続いている。体液がその場所で詰まっているような、そんな感じを受けました。

〇外反母趾は左右ともあるけれど、右足の親指だけが痛くなる。

〇朝、階段を上るとき、右膝がガクガクする。人目からはわからないけど、自分ではそんな感じを受ける。

〇右の手指が痺れやすい

もともと、右の足首を学生時代にスキーで捻挫しているし、バン法(中国の推拿の手法)で右手がしびれたことがあり、体の左側に比べて右側の方がうまく流れないのも影響していました。

医師に「手術を受けることにしました」というと、
「いろいろ不都合なことが多いから、みんな抜去手術を受ける人が多いんでしょうね。」
と、人ごとのようにいいました。(確かに人ごとではありますが)

私の中に入っていた金具はステンレスのもので、取り出すのが前提の場合はステンレス、お年を召した方にはチタンにすることが多いそうです。
チタンは骨に対して親和性があるので、いざ抜こうとしても骨を壊さなければ抜けなくて、やむを得ず止めることもあるそうな。

いつもX線で映っていたのは、L字型のプレートでしたが、スクリューのようになった釘というかビスがこんなに入っているとは思いもしませんでした。
長いものは7cmあります。
それにしても、こんなに足に入っていたら、違和感を感じない方がおかしい、と、思いませんか?

今は抜いたばかりで抜糸もしていません(前回と同じ所を切っているのでくっつきにくくなっており、頑丈な方の糸で縫っているから)が、骨に開けた穴がふさがるまで3か月はジャンプしないように、というお達しが出ています。
穴の周辺からヒビが入って骨折しやすくなるからなんだそうです。

2010年03月10日

ピンククレイキッチンソープ

ピンククレイキッチンソープ重曹を入れたキッチンソープシリーズのピンククレイのものです。
アーユルヴェーダ用に温めた太白胡麻油を使わなくなったのでキッチンソープに転用し、まだ残っていたグレープシードオイルも入れたものです。
ラードが10%なのは、それしか在庫がなかったため。
胡麻油やグレープシード油が入っているので、パーム油も入れた方が溶け崩れにくいかと加えています。

ココナッツ油35%、胡麻油35%
ラード10%、グレープシード油10%
パーム油10%
ピンククレイ4%、重曹11%
鹸化率97%

<参考記事>ガスールキッチンソープ

[使用感]
ラードが10%分しかなかったので補うためにパームを入れていますが、硬さに関しては申し分ありません。
が、米油ではなく胡麻とグレープシードだと石けんをこすったときに、米のものより柔らかい感じがします。
微妙な柔らかさがあります。
胡麻油の匂いはしません。

ピンククレイも多く使えばレッドクレイと同じような色合いになり、レッドとホワイトを加えてピンククレイといっているのかなという気もしてきます。
乾いているときは確かにピンクだったのですが、濡れるとピンクの可愛さがなくなりレッドクレイのような色になります。

2010年03月08日

柚子石けん(ラム酒入り)

柚子材料柚子ラム酒石けん日本酒石けん(柚子の葉入り)を作るとき、肝心の柚子の皮を入れ忘れたので、今度は柚子の皮とラム酒を使った石けんを作りました。

柚子の皮は粉にできる程度に乾燥させてミルサーで挽き、大さじ1杯くらい入れています。

米油20%
EXVオリーブ油40%
カカオバター5%
ひまし油5%
パーム油15%
ココナッツ油15%
柚子の葉(チンキ)、柚子の皮、ラム酒
鹸化率95%

[使用感]
柚子のあま〜い香りが漂う、とても良い気分になる石けんができました。
石けん自体はそれほど香らなかったので、期待せず使っていたのです。

初めに顔を洗っていたとき、とても甘い柚子独特の香りがしてきました。
顔を洗っているときって目を当然つぶっていますよね。
そういうときって、香りに対して敏感になるんですよ。

柚子ジャムだとあまりわからないけれど、柚子茶にしたときにふわーっと漂ってくるあのすばらしい香り。
あれ?と思いながら、髪を洗うと、やはりあの香りが。。。
体を洗っているときも柚子に包まれているような気分になり、幸せな入浴タイムです。

スポーツクラブで使っていたので、帰りの車の中でも柚子の香りがずっと続いたので、かれこれ1時間ぐらい楽しめました。
早速、この石けんを渡してある母に、
「とっても良い香りだから使ってみて」と報告したのはいうまでもありません。

※メディカルアロマでは、柑橘系の精油は水蒸気蒸留していないエッセンス(エッセンシャルオイルではない)ととらえています。
柑橘系の精油は、光毒性うんぬん以前に、メディカルの立場からは皮膚に対して苛性があると考えられておりますので、柑橘系の精油を石けんに使うのはお勧めできません。

(追記)
4か月後に使用してみたら、香りはかなり飛んでいました。
はかない天然の香り成分は、作りたてで石けんを使わないとその恩恵を受けることはできないのかもしれません。

2010年03月05日

ハーブアーモンド2石けん(WEN風)

ハーブアーモンド2石けんハーブアーモンド(WEN風)をチンキバージョンで作りました。
煎じ液とオイルに浸出した最初の石けんは、それなりになかなか良かったものですから、チンキにしたらどうなるかと。

本来なら、オイルの配合も同じにすればその違いがよくわかるのでしょうが、どうせ作るのなら前の石けんを補うようなものを、と微妙に変えてしまいます。

スイートアーモンド油30%、EXVオリーブ油30%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜
ペパーミント、ローズマリー、カモミール、ラベンダー、ローレル、ネトル、アロエ
鹸化率95%

それにしても、やたらめったらハーブオンパレードというくらい入ってますね。
市販品は、万人向きであってほしいので、いろいろなタイプの人に合うように、
それに、たくさんいろいろ含まれていると高級そうなイメージもあるから何種類も入れているのかしら。
ガミラもたくさんの種類のハーブが入っていましたね。

方剤も、最近の中医薬大学では15種類ぐらいの中薬をブレンドするのが、はやりとか。
『傷寒論(しょうかんろん)』(中国の古典でとても有名な本)における方剤は、たった四種類だったり、比較的少ない中薬を合わせています。
中薬の種類が少ないと、ストレートにそれらの持つ成分が体に伝わってきます。
あまり数多いと、ボケたような効果を生むこともあるのではないかと、懸念しながら、シンプルな石けんに移行しつつあります。

<傷寒論の方剤の参考ページ>
桂枝湯麻黄湯小柴胡湯

[使用感]
ハーブを多く入れたものは、中薬が多いものより、石けんにはその良さがよく出るような気がします。
ただラベンダーと蜂蜜が入っていれば、使用感の良いものができるような気もしますが。

作る段階では、ハーブの方が植物の硬い部分が少ないので成分を抽出しやすいから、石けんに反映されやすいのでしょうか。

2010年03月03日

マサラチャイ石けん

マサラチャイ石けんマサラチャイに入れるものは、中薬も多いのです。
内服的には体を温める『温』の性質を持つものが多いのですが、外用でも多かれ少なかれその効果はあるはず、とスパイスの香り効果も期待して作りました。
ミルクを入れるとシットリ度が増すとは思いますが、この場合はミルクを除いたらどうなるかという興味で、ミルク類は使用していません。
カカオバターやシアではなく、なんとなくマンゴーバターにしてみました。

ヘーゼルナッツ油20%、EXVオリーブ油35%
マンゴーバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油20%
シナモンカルダモンクローブブラックペッパー、メース、ジンジャー (チンキ)
鹸化率95%

<参考記事>マサラチャイは漢方薬いっぱいです

[使用感]
4 roses 石けんのようにあま〜い香りではありませんが、石けんを使っているとスパイスの香りがします。
どれが勝っているか...クローブです。
まあ、温の性質を持っていますから、石けんとしては問題ないと思います。

頭から体全部使える三拍子揃った石けんで、一応満足。

2010年03月01日

締め切ります

石けんプレゼントを、締めさせていただきます。

他のソーパーの方のブログに比べると、いっぱい作っていてもノーコメントが多い私のブログ。
どれだけの方が読んでくださっているのか、わかりませんでしたが、お問い合わせありがとうございました。

やはり、中薬を使ったものがみなさまお気に入り。
薬膳のサイトだから、当たり前といっちゃ当たり前。
他の食材は皆さんお使いになっていらっしゃいますものね。
でも、言わせていただくと、入れる成分の量はかなり入れておりますよ。
石けんは、オイルの配合とオプションの成分のコンビネーションだと思っていますから。

いろいろ楽しくなるお言葉のかずかず、ありがとうございました。


カレンデュラ石けん

カレンデュラ石けんカレンデュラは石けんに入れてもアルカリに負けないので、いろいろな石けんに取り入れていますが、カレンデュラのみ入れたらどんな使い心地になるのかしらと、作ってみたのがこの石けんです。

無水エタノールでチンキにしたものに水を加えてアルコール分を飛ばし、苛性ソーダに加えています。
乾燥したカレンデュラの花びらって、何だか『花がつお』みたい、と思うのは私だけでしょうか。

Calendura officinalis という学名を見ると薬用の意味の offinalis が入っていて、皮膚の修復に効きそうな感じ。
レッドパームとどちらが効くのかは、荒れた皮膚の方に使っていただくのが一番ですが、レッドパームはかなり良さそうですよ。
ひび割れて溝になっていた指が、使えば使うほど、どんどん良くなった、なんて話を聞きますもの。
使えば使うほど...ホントかいな?...と半信半疑ですが、前田京子さんの本を読むと理論的には不思議ではありません。
ひび、あかぎれに薬として利用されているグリセリンが、自然の形で含まれている手作り石けんを使うことで、荒れた肌が治っていく、ということが記述されていますから。

さらに、皮膚修復作用のある成分が石けんに入っていれば、鬼に金棒、ですね。

米油20%、EXVオリーブ油32%
ひまし油10%、ココナッツ油18%
パーム油20%
カレンデュラチンキ、カレンデュラの花びら
鹸化率95%

[使用感]
髪にクルクルすると、泡がモクモク、ムクムク。
あらー、ひまし油10%も入れる必要なかったかも、です。

サイドの髪がくるっと外に立ち上がって丸まるのが好きなのですが、この石けんはストレートぎみ。
でも、オールマイティはオールマイティで、体全部洗えます。

米、ひましをもうちょっと少なくしてオリーブを増やせば、私好みになりそうです。