メイン

2011年11月04日

オイル総容量を多くしたら

4〜5か月ぶりに、手作り石けんを作りました。

オイル総容量は、一番始めは前田京子さんの本を参考にしていたので600g程度で作っていましたが、その後はオイルや苛性ソーダの分量を計算しやすい500gにしていました。
その後、あまりに頻繁に作りあまりに石けんができすぎてしまい、一時期は300gにしていたほどです。

しかし、最近は手作り熱も冷め、かといって手作り石けんを使うのはずーっと続けたい欲求があるので、一度に2本作りことにしました。
そうです。オイル総容量は1kgです。

ガラスのボールでクルクルかき混ぜるときに、石けん種があふれないか心配しましたが、ゆっくりかき混ぜればそんな心配はなんのこともありません。

それより、500gで作るより1kgで作る方が、オイルと苛性ソーダの鹸化がうまく進み、温度が保たれるので、さらに作りやすいのだと気づきました。
トレースが出るくらいもったりしたら木型に入れるのですが、その前に石けん種の温度を測り、冷めていたらもう一度40度近くまで温めていたのです。

たまたまハードオイルの多いキッチンソープを作っていたというのもありますが、このときの温度が42度。
なんと、最初にオイルや苛性ソーダの温度を揃えたときより、上がってる!!!

ブレンダーを併用しながらかき混ぜていたとはいえ、トレース時間は15分だったし。。。

オイル総容量を変えただけなのに、手作り石けんは奥が深いわ。
初めに、作りやすい分量として500gという数字はよく出てきますが、本当は1kgじゃないの、と考える瞬間でした。

---------------------------------------------------------------------------------------------

ナチュラルライフへ



2011年03月15日

葛根石けん

葛根石けん東北・太平洋沖大地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
関西大地震のときは対岸の火事だったと今にして思う、と友人が言ったとおり、首都圏は電車の運行が乱れ、お店も休業していたりと、混乱が続いています。
つくづく、普段は電気に依存している生活だったのだと痛感し、必要のない電気はこまめに消すよう努力していますが、電気は備蓄できず、計画停電のお知らせがあっても需要電力が予想供給電力より下回ると、引き続き電力は供給されています。

さて、こちらは葛根を煎じたものを水代わりにした石けんです。
葛のでんぷんを使った石けんが市販されていますが、漢方薬の葛根を石けんに入れたらどんな使い心地かしら?と試したものです。
でんぷん部分は水に溶けてちょっと濁ったような液ができ、苛性ソーダを混ぜたら赤く色づきました。
それとオイルを混ぜていると、緑がかった黄土色になり、色の変化が楽しい石けんでした。

米油 20%、EXVオリーブ油 52%
パーム油 10%、ココナッツ油 18%
葛根
鹸化率 95%

[使用感]最近、髪にはやはりひまし油をすこーし入れた方が好みです。
ですから、入れていないこの石けんはあまり期待しないで使ってみました。
髪にくるくるぬりつけていると、他の石けんにはないヌルヌル感があり、これはやはりでんぷんのおかげ?と感じられました。
髪は乾かすとき、ちょっとひっかかりがありましたが、洗い上がりの感触はそう悪くありません。
手作り石けんは、オイルの配合がまず第一で、次にオプションとのコンピネーションで使い心地が微妙に変化します。
オプション材料としては、市販品があるだけのことはあって葛根は良いような気がします。

---------------------------------------------------------------------------------------------

ナチュラルライフへ


2011年02月02日

マカデミアナッツ石けん

マカデミアナッツ石けんオプション材料をいろいろ入れた石けんを作っている私にとって、オイルの配合だけで作った珍しい石けんです。
マカデミアナッツ油100%で作ると、うすいピンク色になると本には記載されていますが、62%なので石けん自体は白になりました。
通常、オリーブ油はピュアではなくエクストラバージン使用なので、白い石けんも、私にとってはとても珍しいことです。

マカデミアナッツ油 62%、シアバター 10%
パーム油 10%、ココナッツ油 18%
鹸化率95%

[使用感]
180回も石けんを作っていて、オイルの配合だけでナイスな石けんは初めてです。
髪はしっとりしているけれど、しっとりしすぎてボリューム不足になることはなく、毛先はきれいに落ち着いています。
洗っている最中は、手指のすべりが良くツルツルしているので、『あれ?何かオプション入れたはずはないのになあ』と思いました。
今まで作った石けんの中で、全く同じ配合で作りたい石けんは1割もありませんが、これは文句なくもう一度作りたくなります。

<参考>石けん作り

2011年01月19日

ガスールミルクのマルセイユ石けん

ガスールミルク石けんクレイの中では私は一番ガスールが好き。
どこがどう、という訳ではありませんが、感覚的に一番アピールしてくるクレイ、それがガスールだと思っています。
それで、ガスールでしっかり汚れを落とし、潤いをゴートミルク粉で補い、マルセイユベースで作ってみたのがこの石けんです。
山羊乳は生を使った石けんの方が、圧倒的に『おお!』と思えますが、いつも生を手元に置くわけにはいかないし、手軽に使えるパウダーが登場です。

粉といってもメインバーグの食用のものを使っています。
でも、これ、実際飲んでみると美味しくはないのです。
生の牛乳と粉ミルクを比べたら、粉ミルクが美味しくないのと同じ、といえばおわかりでしょうか。

EXVオリーブ油 72%
パーム油 10%、ココナッツ油 18%
ガスール、ゴートミルクパウダー、ルイボスティー
鹸化率95%

[使用感]
マルセイユの配合がかなり気に入っている私ですが、冬にはちと潤いが足りないような。。。
特に、シャンプーにしたときは、シアバター5% 、ひまし油5%は加えた方が良いかもしれません。
オプションで加えたガスールとゴートミルクパウダーは、それなりの働きをしています。
さすが!−−−マルセイユの配合だというわりには、しっとり感もあってさっぱりもする、という感じです。

2011年01月05日

手作り石けんでシャンプーすると

インドハーブ石けん手作り石けんを作っていて一番嬉しいのは、髪の毛の調子が良いこと。
手作り石けんでシャンプーする前も、市販の石けんシャンプーを使っていたのですが、髪の毛がいうことをきいたことはありませんでした。

髪の毛がパサパサしているおかげで、中学時代から『パサ』というありがたくないあだ名をつけられたその髪は、
今まで生きてきた中で一番良い感じ!!
光に当たるとツヤツヤとして、サラッとしています。
私の髪の毛ってこんなに良かったっけ?

髪の質が硬いのは、そう変わりがありませんが、手で触ると洗髪後にオイルでも塗ったかのようにツルツルした感触を得られます。
2年近く手作り石けんで洗髪していますが、お酢を薄めてリンスするのみで洗いっぱなしなんですよね。

最近、ひところに比べると石けんを作る意欲がだいぶ薄れ月に2〜3回しか作っていません。
だから、石けんの良さをわかる人にしか差し上げる気になりません。
手も荒れにくいからこそ、鍋洗いやお掃除にも気軽に使える−−−−ずーっと作り続ける気はありますが、この石けんの良さをわかる人は少ない−−−なんでなんでしょう?

たぶん、固形の石けんで頭を洗うということに抵抗を感じる方が多いせいではないでしょうか。
石けんシャンプーは水が大部分を占め、水は腐りやすいのでそのための保存料が必要です。
石けんは固形だからこそ余分な添加物を必要としないので、肌や髪に良い成分だけで作ることができる→固形だからこそ質が良い→使ってみてわかるその違いです。

ただ、私の場合はパーマもかけないしヘアダイもヘナ、太陽に長く当たるわけでもない、という下地があったので手作り石けんの恩恵をすんなり受けることができましたが、髪が不健康な状態の人はかなり苦戦するようです。
髪の毛が泡立てネットの役割をしてくれるから、モクモクになるまで直接髪にクルクルしてね、といって石けんを渡したのに、妹は4回も5回もクルクルしなおさないと泡が全然立たないというのです。

石けんは、『素のままの自分』が出ます。
手作り石けんで健康な髪や頭皮が取り戻せるのは確かですが、コーティング剤含有のシャンプー・リンスを使っていると誤魔化されてしまうのです。
髪が傷んでいる人ほど、元に戻すのに時間がかかります。

2010年12月13日

アロエミルク石けん

アロエミルク石けんゴートミルクの生乳を使うとパウダー状のものより、なぜか石けんの出来が良くなります。
この石けんはその生乳を使い、アロエの持つ肌修復作用も期待して作ったものです。
生乳は苛性ソーダと合わせ、オイルを温めているうちに、なぜかゼリー状に固まってしまいました。
そのせいか、油分と反応する苛性ソーダの量が少なくなったのかもしれません。
とても、柔らかい石けんになってしまいました。

EXVオリーブ油 54%、スイートアーモンド油 10%
シアバター 8%、パーム油 10%
ココナッツ油 18%
山羊生乳、アロエ末、ローズマリーオイルエクストラクト
鹸化率95%

[使用感]
ジップロックにスポンジクロスで挟んでこの石けんを入れていたら、真夏の車の中でかなり溶けました。
石けんにならない油分が多いと柔らか〜い石けんになりますが、これもそのクチかもしれません。
でも、肌には非常に良い石けんで、さすが生乳!と言いたくなります。
しっとり、だけどさっぱりするような。
何度も作りたくなる、そんな石けんです(今までまるきり同じものを作ったことはありません)。

2010年12月01日

クリーム石けん

クリーム石けんゴートミルクと生クリームを合わせたらクリーミーな石けんができるかと、試したのがこの石けんです。
アーモンドオイルとマンゴーバターも加えて、しっとりと。
寒い北風も恐くありません。

EXVオリーブ油 52%
スイートアーモンド油 15%
マンゴーバター5%
パーム油 10%
ココナッツ油 18%
ゴートミルクパウダー、生クリーム、ローズマリーオイルエクストラクト
鹸化率95%

2010年11月29日

ソープフィニッシュ(石けん仕上げ)

北欧などでは、白木の家具の持つ風合いを出すためにオイルで仕上げるのではなく、石けんで仕上げるとか。
最初は、石けんそのもので木をこするのかと思いましたが、どうやら石けん液で拭いてからサンドペーパーでこする、というのを何回かやるみたいです。

それって、要するに石けんで雑巾がけするのと同じことですよね。
だいぶくたびれている我が家のフローリングですが、石けんで雑巾がけをすると、
さっぱり、きれいになって、さらさらと白くなります。
後で水拭きする、ということを私はやりません。

太陽油脂さんが出されているハンドクリームや日焼け止めクリーム、エモリエントクリームなどは、水分と油脂を馴染ませるための乳化剤として石けんが使われています。
石けんが肌に残っていると良くないという話を聞いたことがあるので、それを市販している大地を守る会に問い合わせてみました(大地の場合は即レスしてくれるので)。

微量だと肌の弱酸性と中和して問題はない、という回答でした。
だから、石けん液で雑巾駆けした床を素足で歩いても問題ないかと。。。

木の風合いを保つためのケアオイルが出ていますが、レモンのエッセンシャルオイルが入っているものもあるようです。
1パーセントも入っていないようなので問題はないかと思いますが、柑橘類の精油は苛性を起こす可能性があるので、手作りするときは気をつけてくださいね。
油分を残して作った石けん(鹸化率を100にしない)を使うと、床はさっぱりするし、ほんのちょっぴり艶が出て掃除のし甲斐があります。


2010年11月19日

ローズヒップ2石けん

ローズヒップソープ2ローズヒップオイルを使った石けんです。
スイートアーモンドとヘーゼルナッツのオイルも入れて、つるつるを期待します。
バラのリキュールがなかったので、ライチ酒を代用しています。

ヘーゼルナッツ油 10%
スイートアーモンド油 10%
ローズヒップ油 10%
EXVオリーブ油 42%
パーム油 10%
ココナッツ油 18%
ライチ酒
ローズマリーオイルエクストラクト
鹸化率95%

<参考>ローズヒップ20の石けん
ローズヒップオイルの石けん

2010年10月13日

最高に贅沢なオレンジを補った石けん

最高に贅沢なオレンジを補った石けんモザイクや紙ふぶきのように、先にできた石けんを細かくして入れることによって模様のできる石けんがあります。

これは最高に贅沢なオレンジを作ったのはいいけれど、何だかしっとりしすぎて私的には使い心地がよくありませんでしたので、それを補うためにマルセイユベースに細かくして入れ込みました。

模様のためにモザイクにするのではなく再利用だわ、と思いながら前田京子さんの本を開けると、

実は変わり石けんは、残り物の再利用や失敗作を生まれ変わらせようとしたところからできたものが多いのです。

と書いてありました。
なあんだ、発想は同じなのね。

ピュアオリーブ油 72%、パーム油10%
ココナッツ油18%
最高に贅沢なオレンジ石けん

一応、本体は白くあがるようにエクストラバージンではなくピュアオリーブ油を使っています。

[使用感]
写真では白とオレンジの対比が出ていますが、石けんを乾燥させる木箱にいれっぱなしにしていたら、オレンジ色がかなり褪色してしまい、うす黄色になってしまいました。
はちみつを加えて作るとレッドパームが褪色しにくいのは確かですが、それでも光にはとても弱いようです。

使い心地はじょうじょう。
もともとマルセイユが好きということもありますが、洗顔石けんに特定するしかないのかしら、と思える石けんも体はもちろん、髪にもオーケーのオールマイティな石けんになりました。


2010年09月19日

手作り石けんで猫を洗う

洗った猫うちの猫は、洗われるのは嫌いです。
一般的に猫は水に濡れるのが嫌いだと思いますが、うちの猫もしかり。

猫の胴腹を両手でがっしりつかみ、四つ足でひっかかれたりしないよう、猫が察してじたばたするのにもめげず、サッと風呂場に直行。

ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!騒ぐのをおかまいなしに、ぬるめのシャワーをかけ、手作りせっけん(今回はラム酒入り柚子石けん)を人間の髪の毛にクルクルするように、猫の毛の上にクルクルクルクル。
モクモク泡立った後、ささっとシャワーで洗い流します。

うん、やっぱり手作り石けんはすっごく泡切れが良い!
ぬるぬる感が残らないし、洗い心地はとてもさっぱり。
ペット用の乾きが早いタオルで猫の被毛を拭き取った後、ざっとドライヤーをかけます。
それこそ半乾きどころかちょっと乾く程度。
だって、おとなしくドライヤーにあたってくれないのですもん。

基本的には猫を洗う習慣はありませんが、1年にいっぺんぐらい、それも被毛の乾きやすい夏なら、洗い上がった後のふかふかサラサラを期待して洗いたくなります。
なにしろ手作り石けんで洗えば、地肌もすっきりしますから皮膚にも良いし、猫が舐めても問題なし。

洗った後の猫は、無臭で期待どおりです。
頭は洗わなかったのでほんのちょっぴり匂いがするような。


2010年08月04日

フラーズアースキッチンソープ

フラーズアースキッチンソープブリーチングクレイとも呼ばれているというフラーズアース。
ボディ用には強力すぎないかと思い、お試しでキッチン用に仕立てました。
油汚れの吸着力に優れているといいますからね。
クレイというより土に近い、とか。
クレイは粘土、土は粘らない土?

石けんは、まるで軽石のような出来です。
他のクレイのように均質な石けんにはなりませんでしたが、水に濡れると他の石けんと同じようになります。

使い心地は、とてもさっぱりした感じで、強力な吸着力とういのもうなずけるような。。。
なかなか良い感じなので、次回はボディ用にも仕込んでみるつもりです。

ココナッツ油40%、胡麻油20%
ラード20%、グレープシード油20%
鹸化率97%

2010年08月02日

七賢の酒粕石けん

七賢酒粕石けん弟夫婦は八ヶ岳に小屋を持っているので、よくそこに行きます。
八ヶ岳に行くと、そこから近い醸造元の七賢に立ち寄るというわけで、七賢の酒粕を買ってきてくれました。

この石けんの前に作った『酒粕石けん』と同じく、甘酒を作り、液体と固体に分けて、それぞれ石けんの工程の異なる部分で投入しています。

米油20%、EXVオリーブ油47%
カカオバター5%
パーム油5%、ココナッツ油18%
七賢の酒粕
鹸化率95%

[使用感]
やはり、酒粕入りの石けんはしっとりとしていて、さっぱり感もある---使い心地が良いですね。
ほのかに酒粕の香りもして。。。
お酒の中でもリキュール類とは異なり、日本酒系は日本人に合うような気がします。


2010年07月28日

もろみ石けん

もろみ石けん味噌作りをするとできる水分、もろみを妹からもらいました。

彼女は旨味を足すつもりでだしに入れたりもしているそうですが、味噌作りからの副産物なら、大豆・塩ですので石けんに入れたら良さそうです。

すっきり、綺麗なベージュの石けんになりました。

米油20%、EXVオリーブ油47%
カカオバター5%
パーム油10%、ココナッツ油18%
もろみ
鹸化率95%

[使用感]
普通に使い勝手の良い石けんです。
色がベージュで上品な感じだし、なかなか良いと思います。
しかし、わざわざ『もろみ』を入れる価値があるのかどうか?
体につけるより、摂取した方が良いような。。。

2010年07月26日

ライチ石けん

ライチ蜂蜜ライチ酒ライチ石けんライチの花のハチミツと、ライチの香りのするリキュールを使った石けんです。

蜂蜜は黒龍江の研修旅行に行ったときに、北京の同仁堂で購入したもの。
ライチ酒は、永昌源のもので地元のスーパーで買いました。

ヘーゼルナッツ油10%
EXVオリーブ油57%
シアバター5%
パーム油5%
ココナッツ油18%
ライチ蜂蜜、ライチ酒
ローズマリーオイルエクストラクト
鹸化率95%

<参考記事>薬蜜16

[使用感]
何となく油っぽいし柔らかいのは、ライチ酒のせいでしょうか?
苛性ソーダに反応しない油分が多く残っているような感じです。
髪は洗った甲斐がなく、サラフワにならずにリーゼントのようになってしまいました。

私にとっては、髪にもオーケーの石けんが一番ランクが高く、手洗い用にしかならない石けんは格下です。
しかし、乾燥する季節になると、汚れを洗い流してもしっとりさが残る石けんは手洗い用には断然良いから、格下とも言えないような気がしてきました。
台所作業をしているときは頻繁に手を洗いますが、何度洗っても油分が手に多少残る石けんは、通常のカサカサになる石鹸より気軽に使えて嬉しい、と思うようになりました。
拭き掃除のときも埃で手が荒れますが、ヒビ・アカギレの薬として市販されているグリセリンをたっぷり含んだ石けんを使って掃除するのは、苦になりません。

2010年07月21日

インドハーブ2石けん

インドハーブ2石けんアムラ、シカカイなどのインドハーブで、石けんを作ったことがあります。
そのときは、点々模様のこんにゃくのような石けんができたのですが、今回はベタな茶色の石けんができました。
オプション成分の配合により、でき上がりは違ったものになりますね。

EXVオリーブ油60%、カカオバター5%
ひまし油10%、パーム油10%
ココナッツ油15%
マカ、ヘナ、アムラ、シカカイ、ハイビスカス、先入れ蜂蜜
鹸化率95%

<参考>インドハーブ石けん(育毛)
ナイアードのヘナのパンフによると
ヘナ:髪にツヤやコシを与え頭皮からケアします。アムラ:髪にツヤを与えます。シカカイ:サポニンを含み頭皮の汚れを落とします。
と、あります。)

[使用感]
何の石けんだったかラベルをろくろく見ないで使用したところ、ツルツルで泡がモクモク出ました。
ん、意外と良いじゃない。。。
他の石けんを合間に使うと、この石けんとの違いがよくわかります。
髪に良いとされるインドハーブは、自分で使ってみてもやっぱり良かった。
しかし、こんなにいろいろな種類を使わないとダメなの?
というわけで、マカ・ヘナ・アムラ・シカカイのみでまた作ってみることにします。

珊瑚カルシウム入りの石けんを青黛入りマルセイユでくるんだ石けんを使った後は、この石けんのツルツル感が際立ち、湿を取る青黛は強力なクレイみたいなものだと再認識しました。


2010年07月02日

薬酒(桃紅四物湯)の石けん

薬酒(桃紅四物湯)の石けん薬酒にしろ梅酒にしろ、作ると飲む気がなくなる変な性格の私です。
保存食も作ると、その材料を使ったという実感がするので、食べるのを忘れてしまいます。
ですから、大地を守る会のベジタ(野菜のおまかせセット)の使い方として、葉物野菜は茹でておくと使いやすい、なんていう理屈は、私には通りません。

この薬酒も然り。
本当は3種類の薬酒があって、普通作ったらラベルを貼ると思いますが、自分の頭に記憶していただけだったので、とうとうわからなくなりました。
楊貴美酒も作ったんですが。。。

たぶん、これはカウンターの上にあったので、桃紅四物湯だと思います。
夫用に活血化瘀薬として作ったので、合っているはず。

材料をお酒の形にして石けんにするか材料を使うかというと、卵酒とその材料を石けんにしたときのようです。
ウニクム石けんと比べたかったので、これもシンプルにマルセイユの配合で。

EXVパージンオリーブ油72%
パーム油10%、ココナッツ油18%
鹸化率95%

2010年06月28日

ウニクム(ハンガリーの薬酒)マルセイユ石けん

ウニクムウニクム石けんハンガリーに行ったときに買ってきた薬酒、ウニクムを使って石けんにしてみました。
それは、いったい何年前じゃ?、といった感がありますが、薬酒ってそうそうせっせといただくものではないですよね。
ウニクムはユニークという意味のお酒で、たった一つのといった意味合いがあります。

シンプルにマルセイユで、その出来をみることにします。

EXVオリーブ油72%
パーム油10%
ココナッツ油18%
ウニクム
鹸化率95%

<参考記事>ウニクム、ハンガリーの薬酒

2010年06月25日

青黛アロエミルク石けん

青黛アロエミルク石けん青黛の色は群青色ですが、アロエ粉の色は緑なので石けんの色は渋い緑になりました。

中薬も石けんに仕立てると、とても良いものもありますが香りがよくないものが多く、効果があるかと問われると、ハーブほど石けんに向いているとは言えない気がします。
その中でも青黛は別で、使い心地が良いので何回も違うレシピで作っています。

EXVオリーブ油62%、シアバター10%
パーム油10%、ココナッツ油18%
青黛、アロエ末、ゴートミルクパウダー
鹸化率95%

<参考記事>
青黛キャスティール
青黛アーモンド石けん
当帰紅花飲石けん
インドハーブ石けん(育毛)
青黛紅花石けん
青黛の石けん(原料は藍です)

[使用感]
オリーブ石けんにシアバターを入れたらシアオリーブなのですから、シアマルセイユと名付けてもいいようなオイル配合です。

単品でもばっちり使用感の良いものを入れているのですから、トリプルでさらに良い石けんです。
青黛入りの石けんの中で、今のところベストだと思います。
今までのスイートアーモンド油などを使っていたものより、この単純なオイル配合と成分が非常にマッチしています。

シアマルセイユで、もっと作ってみなければなりませんね。


2010年06月23日

赤ワインの石けん

赤ワインの石けんいただきもののルーマニアワインを、石けんに仕立てました。
いただきものの食品や飲物は、石けんにすると記念になりますね。
もちろん、くださった方に、あのときのものですといって差し上げていますよ。

グレープシードオイルは酸化が早いので、キッチンソープ(早く使えば問題ないかと)ぐらいにしか使用していませんでしたが、赤ワインといったらやはり葡萄つながりで入れるべきかな、と使っています。
いつもは、オリーブ油はエクストラバージンを使いますが、どんな色が出るのかを知りたいときはピュアオリーブにしています。

最近はずーっと総オイル容量300gで作っていますので、4個しかできません。
500gや600gで作ると切り口が上の面になりますが、4個だと切り口はサイドになります。
写真の色はかなり白っぽくて型の外側部分ばかり写っていますが、型の内側部分はグレーがかった赤ワイン色です。

グレープシード油15%、ピュアオリーブ油50%
マンゴーバター10%、パーム油7%
ココナッツ油18%
赤ワイン
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

[使用感]
成分を確認せず使ってみたら、マルセイユとは異なりねばっとしていず、サラッとした感じです。
グレープシード配合のせいなんですね、きっと。

でも、グレープシードの酸化のしやすさを考えると、通常の石けんに使用するよりキッチン用として配合する方が気兼ねなく保存できると思います。

2010年06月21日

アブサンの石けん

グリーンフェアリーアブサンの石けんニガヨモギの色がお酒に出ているのでしょうか?
グリーンフェアリーという名前も、ファンタジーの世界を覗き見たようで愉しくなるお酒、それが『アブサン』です。

このお酒も、夫がどこぞで買ってきたものを石けん用に放出してくれたものです。
どこの国で買ったかなんて、夫に聞いても覚えているはずがなーい。
このドーナツ型の瓶を見て、私も綺麗だなあと思ったのを覚えています。
たぶん、プラハの空港ではないでしょうか。(ひょっとしたらブダペストかも)

自然の色でペールグリーンの石けんはなかなかできません(グレープシードオイルは酸化が早いのでお薦めしません)が、カルバドスの石けんと、このアブサンの石けんでかなり綺麗なグリーンが出ました。
カルバドスの方が緑が美しく、アブサンはかなり白っぽいです。(写真は実物よりかなり白いです)

EXVオリーブ油64%、シアバター8%
パーム油10%、ココナッツ油18%
鹸化率95%

[使用感]
どことなく、すっきりさっぱりした感じがする石けんです。
これって、ニガヨモギのおかげなんでしょうか?
シアバリー入りのマルセイユだったら、しっとり感がすると思うんですけどねえ。


2010年06月11日

ピスコ(ペルーのお酒)の石けん

ピスコピスコ石けんピスコ石けん2ぶどうから作られるペルーの蒸留酒、ピスコを使った石けんです。
現地では、日本での焼酎のようなものでしょうか。
気軽にメニューに、ピスコサワーなんぞが入っています。

旅行に行っても私はお酒をお土産に買ってくることはありませんが、夫はよく買ってきます。
これは、お酒シリーズの石けんを作っている私に、石けん作りに使っていいよ、と夫が提供したもの。
同じくアマゾンでとれるグリーンナッツオイルを合わせました。

石けんの写真の1枚目は型からはずしてすぐの状態、2枚目は1か月後です。
だんだん、オレンジ色になりました。

グリーンナッツ油15%
EXVオリーブ油50%
マンゴーバター10%
バーム油10%
ココナッツ油15%
ピスコ
鹸化率95%

2010年06月09日

クレームドカシス石けん

クレームドカシスクレームドカシス石けん苛性ソーダは強アルカリ。
ですから酸性の液と合わせると中和されて、オイルに反応する前にせっけんとなるアルカリ分が少なくなると思っていました。
これは、考えようによると鹸化率が低くなり、肌にとってはマイルドな石けんになるのかしら?
とも思っていました。

カシスの酸っぱさが影響しているのか、型からはずすときも非常に柔らかく、型出しのときに柔らかい石けんは1か月立っても柔らかい−−−のを地でいく柔らかさ。
石けん作りをしていて、訳がわからない失敗をしたのはこれが初めてかもしれません。

マカデミアナッツ油15%
EXVオリーブ油53%
シアバター7%
パーム油9%
ココナッツ油16%
鹸化率95%

2010年06月07日

ベイリーズの石けん

ベイリーズベイリーズ石けんお酒シリーズ、ベイリーズの石けんです。
アイリッシュウイスキーやクリームが入っているリキュールが、ベイリーズです。

作っているときは、立て続けにインスピレーションが湧くので、同じシリーズを作り続けてしまいますが、いざそれを使う1か月後になると、
日本酒とか一般的に石けんに使われているものは、なかなかしっとりと良い感じだけれど、リキュールはイマイチと思い始めました。

よく考えたら、リキュールはなになにのお酒というよりは、何かのお酒に風味をつけたものですから、石けんに仕立てたときにその特徴はかなり飛んでしまうのだと思われます。

スイートアーモンド油15%
EXVオリーブ油53%
カカオバター7%
パーム油10%
ココナッツ油15%
ベイリーズ
鹸化率95%

<参考記事>
日本酒(柚子の葉入り)石けん
柚子石けん(ラム酒入り)
4 roses 石けん(バラ製品を4種類使いました)
エッグノッグ石けん
ショコラ石けん(チョコレートリキュール入り)
オレンジフラワー石けん(コアントロー入り)
カルーアコーヒー石けん
アマレットの石けん
カルバドスりんご石けん
純米吟醸七賢の石けん
卵酒マルセイユ石けん(卵酒)と卵と酒のマルセイユ石けん
リモンチェッロのレモン石けん

[使用感]
ベイリーズに入っているクリームのおかげか、髪はしっとりとしています。
アイリッシュウイスキーも効いているかも。
何とはなしに甘い香りも石けんに残り、使うのが楽しい石けんです。

2010年06月04日

桃仁ミルク石けん

桃仁ミルク石けんナッツシリーズ、桃仁を使った石けんです。
水を加えた桃仁をミキサーにかけ、液体部分と固体部分を石けんタネに別々に投入しました。

感覚的には、桃仁より杏仁の方が好きなのです。
杏仁独特の香り、たぶんアミグダリン?の匂いは、桃仁もありますが杏仁の方が強いのです。
この香りを好まない方は、桃仁の方がマイルド(刺激的ではない)と感じるかもしれません。

EXVオリーブ油(ボルゲス)60%、カカオバター7%
ひまし油5%、パーム油10%
ココナッツ油18%
鹸化率95%

<参考記事>
アーモンドミルク石けん(生アーモンドから)
杏仁ミルク石けん(生杏仁を使って)
胡桃ミルク石けん(生胡桃で)
カシューミルクの石けん
蓮の実石けん

2010年06月02日

はちみつガスール石けん

はちみつガスール石けんクレイはいろいろあれど、私はガスールが一番好きです。
いかにも泥っぽい色とか、他のクレイより効果がありそうな感覚があるせいなのですが、これはあくまで私の感覚なので、そんなことないよという方もいらっしゃるかもしれません。

そして、蜂蜜入りの石けんも好きです。
毛穴すっきりだけど、お肌はしっとり、を目指して双方を入れて作ってみました。

自分で作る最大のメリットは、自分好みのものを作れる楽しさです。

米油20%、EXVオリーブ油50%
カカオバター5%、パーム油7%
ココナッツ油18%
蜂蜜、ガスール
鹸化率95%

加温して石けんを作るようになってからは、久しぶりに柔らかい石けんになりました。
はちみつを10%も入れると、やはりどうしても硬い石けんはできないようです。
写真からも、柔らかそうな縁のラインが出ています。

2010年05月31日

酒粕石けん

酒粕石けんコールドプロセスで酒粕入りの石けんを作っていらっしゃる方は多いと思いますが、酒粕を日本酒で溶いて石けん種に加えている方が多いのではないでしょうか。
この石けんは、酒粕を使ったいわゆる甘酒を作り、液体部分は苛性ソーダ液として、固体部分は型入れ時に加えています。

米油20%、EXVオリーブ油47%
ひまし油5%、カカオバター5%
パーム油5%、ココナッツ油18%
鹸化率95%

<参考記事>
純米吟醸七賢の石けん
甘酒マルセイユ石けん
甘酒オレンジ石けん

[使用感]
七賢の酒粕も家にあるので、そちらを使った石けんも仕込もうとしています。
そういう訳で、この石けんの出来を確かめるべく早々に使ってみました(解禁日はとうに過ぎてますが)。

泡立ち良し、パーム5%なのに泡持ちも悪くはありません。
髪はサラーッ、フワーッとなり、予想外に良い出来に、かえって???

いろいろなものを石けんに加えても、出来は良いとは言えないこともしばしば。
だから、酒粕、米油入りだけだというのに、5段階評価で4、否5かも?
ということになると、とても複雑な気持ちになるのです。

2010年05月28日

小豆石けん

小豆石けん小豆は豆類ですが、この石けんはナッツシリーズの作り方で作りました。
生の小豆に水を加えてミキサーにかけ、液体部分と固体部分で、オイルに入れる時期をずらしています。

煎じれば熱が小豆に入り、出てくる成分も変わるかも?
生だとどうなるか?
ナッツシリーズの石けんは意外と出来が良いので、これも良いかもしれません。

アボカド油20%、EXVオリーブ油45%
シアバター10%、パーム油10%
ココナッツ油15%
生小豆
鹸化率95%

<参考記事>小豆黒蜜石けん(サポニンは水溶性)

[使用感]
小豆を煎じた液を入れたものは小豆に熱が加わっていますが、今回の石けんは生小豆の汁と固形部分を加えたものです。
熱が加わらない方が石けんとしての出来が良いような気がします。
他のナッツシリーズも、オプション成分としては生のナッツぐらいしかいれていません。

が、何だか使い心地は良いんですよね。

髪はサラッとしていますが、ちょっとボリュームが足りないのは、アボカドとシアバター10%のせいかもしれません。
根本が立ち上がらないと、ボリューミーにはなりませんで、フワーッと感が不足しています。

2010年05月26日

エシレバター石けん

エシレバターエシレバター石けんかの有名なフランスのエシレ村の醗酵バター、エシレバターを使った石けんです。

この石けんは曰く付き。
夫が東急ハンズに行き、
「エシレの石けんを見たよ」といったのが、始まりです。

「えーっ!!!エシレの石けんなんてあるのお!」

植物由来のバターを石けんに使うことはあっても、生クリームからできた牛乳由来の石けんを作ったことはありませんでしたし、考えもしませんでした。

そんな石けんがあるのなら、インターネットに誰かが載せていない訳がない。

が、調べても調べても、そんな記事はヒットしません。 とうとう、東急ハンズそのものに電話で問い合わせてしまいました。
「お調べしましたが、ございませんでした。」

売場の係の方にも電話を回して問い合わせてくれたのですが、結局そんなものはない、という結論に。
一体、夫は、何を見たのか。。。

本人でなければわからないことなので、見たという売場に行きそれを買って来るように指示したら。。。
エシレバターをシアバターと見間違えていたのでした。
人騒がせな方。

そういう経緯があり、興味を惹かれたので、なければ自分で作ってみよう! と、シンプルにほとんどマルセイユの配合で作りました。

EXVオリーブ油62%、エシレバター10%
パーム油10%、ココナッツ油18%
鹸化率95%

エシレバターは、うちでは不評です。
乳酸菌の香りはするけれど、旨味はやはりよつ葉の醗酵バターの方がある、と夫も私もよつ葉をせっせといただいています。
生クリームに合わせる乳酸菌の種類によって味は変わってくると思いますので、そのうち醗酵バターを作ってためしてみようと思います。
(実は、大地を守る会の47%の生クリームとケフィアヨーグルトを合わせてみようと材料だけは調達していたのですが、振るだけでバターが分離してくるのかしらと懸念して作らずにいたら、料理に使ってしまったのです。)

<参考記事>エシレバター(echire)

[使用感]
ほとんどマルセイユなので泡立ち良し、醗酵バターを使っているおかげかバター臭さもなし、で使っている最中はなかなかの石けん、という印象でした。
しかし、髪を乾燥していると、何だかゴワゴワしていて髪が硬い。

シンプルなマルセイユの方がずーっと使い心地が良く、エシレを入れたのが『なんだかなあ』という感じです。
石けんとしてはそれほど出来が悪いとは思えませんし、エシレが邪魔になっているというほどではありませんが、積極的に入れる理由が見当たらない、といったところでしょうか。

植物系のバターの中では、個人的にはシアバターが一番好きで、こちらは石けんに積極的に入れたいものです。
だいたい、エシレよりシアバターの方が高価なのでは??
オレイン酸 ステアリン酸 リノール酸 パルミチン酸 ミリスチン酸 酪酸
バター 26.7 9.2 3.6 29.0 11.1 3.6
シアバター 62.3 23.8 8.0 5.0
数字は、バターは『石けん百科』さんのを、シアバターは『マンデイムーン』さんのを拝借しました。
シアバターは意外とオレイン酸の含有量が多いんですね。
脂肪酸組成だけでは、使い心地はわからない部分が多いのですが、この場合は何となく、ははーんとなるのではないでしょうか。

2010年05月24日

蓮の実石けん

蓮の実石けん蓮の実って、そんなに大きいの?」
と言ったのは、夫です。

銀杏ぐらいの大きさがありますから、結構大きい方かもしれません。
中医学的には、「蓮子(れんし)」といい、お腹の調子を整えてくれて、不眠に用いられますが、これは経口摂取した場合。

蓮子はナッツではありませんが、一応ナッツシリーズの位置づけで、同じように石けんに仕立ててみました。

友人とアーモンドミルクの話をしていて、
「すぐ、杏仁・桃仁は思いついたんだけど」というと、
友人曰く、「ピーナッツ!蓮子!」

さすがに、アレルギーを起こしやすいと言われているピーナッツには手を出す気になれませんでしたが、蓮の実はナイスと思ったのでした。

スイートアーモンド油15%、EXVオリーブ油50%
カカオバター10%、パーム油10%
ココナッツ油15%
蓮子、ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

<参考記事>
アーモンドミルク石けん(生アーモンドから)
杏仁ミルク石けん(生杏仁を使って)
胡桃ミルク石けん(生胡桃で)
カシューミルクの石けん

[使用感]
可もなく不可もなく、といった印象の石けんです。
悪くはありません。
でも、特別、『これは。。。』といった驚きはないのです。
三拍子(頭・顔・体にオーケー)は揃っています。

2010年05月21日

カシューミルクの石けん(生カシューナッツで)

カシューミルク石けんナッツシリーズで、カシューナッツを使った石けんです。

アーモンドの白濁した液体をミルクと称するのだったら、ナッツ全般にいえるのかなと、水に浸して水分を含ませ、さらに水を加えてミキシングし、液体部分は苛性ソーダ液に、固体部分は型入れ時に加えています。


マカデミアナッツ油20%、EXVオリーブ油50%
シアバター7%、パーム油5%
ココナッツ油18%
鹸化率95%

これを作っていた時期は、パームを5%にできればソフトオイルの比率を上げられるかと試していたので5%の石けんが多いのです。
オイルの配合如何によっては、パーム5%でも良いものもありますが、パームは溶け崩れを防ぐだけでなく泡持ちを良くしてくれるので、最近のレシピではもっと多くしています。

<参考記事>
アーモンドミルク石けん(生アーモンドから)
杏仁ミルク石けん(生杏仁を使って)
胡桃ミルク石けん(生胡桃で)

[使用感]
私は、マカデミアナッツオイルを入れた石けんが気に入ったことはあまりありません。
かくいうこの石けんもしかり。
悪くはありませんよ。
水準以上の石けんではあります。
かといって、杏仁のように香りがする訳ではありませんし、他のナッツは茶色の薄皮がついていますが、カシューナッツはツルツルした実の部分しか見たことはないし。
で、他のナッツの石けんに比べると、ナッツだというだけで作った石けん、てことになるんですよね。

2010年05月19日

ハンガリーウォーター(チンキ)の石けん

ハンガリーウォーター石けんハンガリーウォーターの石けんは何回か作っていますが、これは無水エタノールでチンキにしたものを使った石けんです。

前回もチンキの石けんを作ったら、かなり白っぽくなりましたが、こちらは緑っぽい茶色系です。
入れる成分が異なったり、量が変化すると色は違ったものになる、という良い見本ですね。

髪がいうことをきくローズマリーとラベンダーを入れるのが、私の好み、です。

スイートアーモンド油10%、ヘーゼルナッツ油10%
EXVオリーブ油50%、シアバター7%
パーム油5%、ココナッツ油18%
ローズマリー、ローズ、ラベンダー、ペパーミント
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

<参考記事>ハンガリーウォーター石けん

[使用感]
ハンガリーウォーターの石けんを作るたび、今度こそハンガリーウォーター石けんの究極のものを、と考えながら作っています。
が、この石けんは、結果からいうとパーム5%では少なすぎたような気がします。
ハーブは、自分では好きな配合ですが、これらの成分を入れるときはオイル配合はもっとシンプルにマルセイユに近い方が効果的なのではないでしょうか。

しっとりしすぎたかな、というのが印象なのです。
もちろん、レベルはクリアーしています。

2010年05月14日

胡桃ミルク石けん(生くるみで)

胡桃ミルク石けん胡桃は中医学的には助陽薬に分類されます。
陰陽の陽の部分、つまりエネルギー部分に働きかけ、体を温める効果がありますし、腸のすべりをよくしてくれますので、お年を召した方は積極的に摂取したい食品です。
胡桃の皺のある形が脳に似ているので、頭がよくなる、ともいわれていますね。

この石けんは木の実のミルクシリーズ、生胡桃を使った石けんです。
水でふやかしたあと、ミキサーにかけて液体部分は全量水分に置き換え、固体部分は型入れ時に加えています。

ナッツをミキシングすると、どれも白濁しますが、さすがクルミ、油分が他のものより多いようです。

ヘーゼルナッツ油20%、EXVオリーブ油(ボルゲス)45%
シアバター7%、ひまし油5%
パーム油5%、ココナッツ油18%
生胡桃、ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

<参考記事>
アーモンドミルク石けん(生アーモンドから)
杏仁ミルク石けん(生杏仁を使って)

[使用感]
胡桃を使った石けんなんて良いのかしら?と、期待せず使ってみました。
胡桃は他のナッツの石けんに比べると、かなり油っぽさが出ていたのと、石けんの肌質がボコボコしていて滑らかではなく、ごつい石けんだったから。

まあ、オイルが多くなれば鹸化率は下がってマイルドかもね、と使っていると、
『あら、これ良いかも』

泡も立つし、髪を洗っているときの指通りもつるっとしています。
エシレバター石けんで硬くなった髪が、柔らかくなる感じです。

よくよく配合を見ると、ヘーゼルナッツ、ボルゲス(EXVバージン)、シアバター、と
お気に入りがオンパレード。
うーん、オイルの配合のおかげかもね。


2010年05月12日

当帰飲子の石けん2

当帰飲子石けん友人に差し上げた石けんの中に当帰飲子石けんが入っていました。
そのとき、薬膳の先生のところにたまたま行き、「先生この中からどれでもお好きなものをどうぞ」と友人は薦めました。
そうしたら、先生(中国人で中医師)はいろいろ見たあと当帰飲子石けんを選びました。

帰る途中で、友人は痒みが止まるといわれている当帰飲子は手元に残したかった、ですって。
はーっ。

だからという訳ではなく、最初の当帰飲子石けんの出来が良かったので、その2も作りました。
今度はオイルには浸出させていません。
中薬はやはり煎じるのが基本、オイルには成分が浸出されているのか、よくわからないのです。

EXVオリーブ油67%、ひまし油5%
カカオバター5%、パーム油5%
ココナッツ油18%
当帰白芍川芎熟地黄防風荊芥何首烏黄耆甘草、黒糖
鹸化率95%
<参考記事>当帰飲子石けん


2010年05月10日

杏仁ミルク石けん(生杏仁を使って)

杏仁ミルク石けんアーモンドミルク石けんで、生アーモンドの白濁したミルク状のものを使いましたので、ナッツ系ならいろいろ試すことができるかと、杏仁で作った石けんです。

煎じ用の刻み杏仁を水に浸しているときから、杏仁の香り(アーモンドエッセンスの香りです)がしてきました。
煎じているときはあまり感じませんでしたが、水の場合はとても良い匂い。
もともと、杏仁の香り、アミグダリンの匂いは好きなんですよね。
この香り、熟成期間が終わったらどれくらい残るのかしら?

杏仁は、ミキサーで砕き、液体部分と固体部分に分け、液体は全量水分に置き換え固体部分は型入れ時に加えています。

アプリコットカーネル油15%、EXVオリーブ油50%
シアバター7%、ひまし油5%
パーム油5%、ココナッツ油18%
杏仁
鹸化率95%

<参考記事>
杏仁ミルク石けん
杏仁石けん

[使用感]
アーモンドミルク石けんが意外なほど使い心地が良かったので、こちらも期待して使ってみました。
アーモンドとは異なり、1か月立っても、こちらは杏仁の香りが残っています。
残念ながら、お湯で使うと温度が上がって香りが飛ぶような。

最初の泡立てのときは、ほのかに杏仁の香り。
香りがある分、アーモンドミルク石けんより私はこちらの方が好きです。
ツルッとしているけれど、渋さを感じる(渋いは味なのに触覚で表現するのはおかしいと思われるかもしれませんが、感覚としてそういう風に感じる)石けんです。

2010年05月07日

黒糖ココア石けん

黒糖ココア石けん与那国のサンゴカルシウム配合の黒糖ココアはお気に入りで、ときどき購入します。

お湯溶けの良いこの製品を用いて作ったのが、この石けんです。
黒砂糖とココアをそれぞれ入れるより、お手軽です。
どれくらいココアの香りが残るものか、試してみました。
アーモンドミルク石けんは液体部分の他に固形部分も使っていますが、半分しかいれませんでしたので、その残りをこちらに加えました。

スイートアーモンド油15%、EXVオリーブ油50%
カカオバター5%、ひまし油5%
パーム油5%、ココナッツ油20%
黒糖ココア、アーモンドミルクの残り半分、ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

[使用感]
石けんの中から油が滲み出てきます。
これは、いったいどういうことなんでしょうか?
さっばり理由がわかりません。
その分、鹸化率は低くなっているのだと思います。

使用感はその余剰オイルのおかげか、ツルツルしていて髪もまとまります。
なかなかナイスですが、訳のわからない滲み出すオイルのせいでわたしの中では評価はちょっと低くなります。


2010年05月05日

アーモンドミルク石けん(生アーモンドから)

アーモンドミルク石けんミルクといっても牛乳や山羊乳が入っているわけではありません。
ベジタリアンは、動物の乳ではなく生アーモンドに水を含ませミキシングした飲物をいただくとか。
ナッツ類はたんぱく質を多く含み水を加えて砕くと白濁しますので、それを絞ったものがミルクのようなのでアーモンドミルクというようです。
米国ではお店でアーモンドミルクが手軽に購入できるらしい。

ローストしたアーモンドではなく、生を使うというのがミソですが、生を口に入れて噛んでいると甘味が広がります。
西洋では1日5粒アーモンドを食べると、健康が保たれるとか。

スイートアーモンド油20%、EXVオリーブ油(ボルゲス)45%
シアバター7%
パーム油10%、ココナッツ油18%
生アーモンド、ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

[使用感]
木の実のアーモンドを入れただけだというのに、意外と使い心地がよかったです。
ツルツル、スベスベ。
スーイトアーモンド油入りだとツルスベ効果が出ますが、さらに上をいくレベルです。

食べても美味しい、石けんにしても楽しいアーモンドです。
香りはありません。

2010年04月30日

紅花マルセイユ石けん

紅花マルセイユ石けん基本的には、私はスーパーファット(型入れ時にオイルを加える)はあまり使いません。
少量をオイル分として石けんに残すより、たっぷり最初から加えたいほうなのです。

しかし、この紅花を使ったマルセイユは、ホホバオイルでスーパーファットしてみました。
紅花の赤い色素は残りにくいということで、液体のロウであるホホバオイルでコーティングしたら多少は赤い色が残るかというのを試したかったからです。

残念ながら、紅花は黄色はよく出ますが、赤い色は残せないようです。
茶色に変色してしまいました。
紅花の煎じ液で水分を置き換えています。

そのおかげなのでしょうか?
マルセイユだというのに、トレースが非常に早かったです。
マルセイユは通常1時間弱ぐらいトレースにかかります(ブレンダー使用)が、この石けんは25分で出ました。

EXVオリーブ油(ボルゲス)72%
パーム油10%、ココナッツ油18%
ホホバオイル、紅花
鹸化率95%

2010年04月28日

ラベンダーミルク石けん

ラベンダーミルク石けん山羊ミルク(生乳)で作ったマルセイユがすっかり気に入ったので、ラベンダーも加えて作ってみました。
私にとっては、ローズマリーよりラベンダー入りの方が髪に合っているようですし、香りも残れば嬉しいし。

ゴートミルクの生乳は水分全量置き換えですので、ラベンダーは水分で抽出はできません。
そこで、久々にラベンダーをオリーブ油に温浸出させました。
いずれにしろ、香りを残したいときはチンキよりオイルに浸出させた方が残るんですよね。

スイートアーモンド油20%、EXVオリーブ油45%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油5%、ココナッツ油20%
ラベンダー、ゴートミルク(生乳)
鹸化率95%

この石けんを作っている時期は、なぜかパームとバターで10%になればほかのソフトオイルの比率を上げられると思っていましたので、パームが5%です。

よくよく本をじっくり読むと、パームの項目には書いてはありませんでしたが、パーム油が多く含む脂肪酸は泡の持続性を保つとありました。
溶け崩れだけを気にするのなら、この配合でも良いのですが、やはりクリーミーな泡が持続してほしい。

それで、後で作るものには、またパーム10%は入れることにしました。

<参考記事>ゴートミルクマルセイユ(生乳)

[使用感]
解禁日を待って、即、使ってみました。
ラベンダーの香りがほのかにして、ミルクの甘い香りも加わって。。。
良いですねえ。
これは、定番になりそうな石けんです。
ゴートミルクマルセイユはミルクっぽい香りはなかったんですけど、ラベンダーの香りと対比されて甘い香りが出てきたのかもしれません。

髪は毛先が変な跳ね方をせず、きれいにまとまりますから、翌日のストレスは全然来ません。
評価は、5です。

2010年04月26日

ハーブ2石けん

ハーブ2石けんハーブの石けんはいろいろ作っていますが、チンキで作る第2弾です。

少ない種類のハーブで、髪に効果がありそうなのを選びました。
入れる成分によって、石けんの色も変化するのがおもしろいですね。
あえてローズマリーは、はずしました。

スイートアーモンド油15%、EXVオリーブ油47%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油10%、ココナッツ油18%
ローリエ、クローブ、セージ、ラベンダー
先入れ蜂蜜、ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

<参考記事>
ハーブ石けん
ハーブ石けん(ガミラ風)

2010年04月23日

ゴートミルクマルセイユ石けん(生乳)

山羊ミルクゴートミルクマルセイユ石けんミルク石けんをいろいろ試しているので、ゴートミルクもパウダーではなくオリジナルの液体の物を使って石けんを作りたくなりました。
大地を守る会で扱っているものは、るり渓やぎ農園さんのヨーグルトでしたので、そのやぎ農園さんのHPを見てみました。

そうしたら、

やぎの生乳(加熱殺菌未処理)を販売しています。ミルク石けんを作る方など興味がおありの方はメールでお問合せください。

と、ありました。

そこで、割高だとは思いましたが1本だけ注文してみました。
これでも、300gバッチだと7個石けんを作れます。

実際は6個分とりわけ、残りはどんな味がするのかと飲んでしまいました。
後で気がつきましたが、殺菌処理してなかったんですよね。
私は乳糖を分解できない質らしく、牛乳を飲むとあまり調子がよくなくお腹が張ったりするのですが、やぎミルクは匂いもなく、すっきりさっぱりした喉ごしで、全然調子は悪くなりませんでした。
甘味は牛乳の方が強いかな?
だからこそ、とても飲みやすかったです。

生乳を水分として全量置き換えたかったので、1回分ずつジップロックに入れて冷凍しました。
苛性ソーダと合わせると温度が上がりすぎると、ミルクの中のタンパク質がモロモロになってしまいますが、ジップロックだと解凍しやすいし、みぞれの状態で苛性ソーダと合わせるとミルク石けんが上手く作れます。
ときどき、みぞれ状にならずに凍っていると温度が下がり過ぎて温めるはめになりますが。

EXVオリーブ油(ボルゲス)72%、パーム油10%
ココナッツ油18%
やぎ生乳
鹸化率95%

粉を使った訳ではなく液体なのに、できあがった石けんはダマのような斑点があります。
なぜなんでしょう?

[使用感]
成分を加えていない普通のマルセイユより、クリーミーな泡が立ちますし、パウダーより生乳の方が、断然使い心地が良いと思います。
今まで、ゴートミルクパウダーを使った石けんは二つぐらいしかありませんが、良かったという印象はないのです。

牛乳だって、粉ミルクを飲むより普通の牛乳を飲む方が美味しいですし。。。
マルセイユに山羊のミルクを合わせただけなのに、高級なオイルを使用したかのようなツルツルした感触。
ホエイマルセイユはヌルッとしていましたが、こちらはツルッ。

翌日の髪もサラッ、フワッ、ツルッと良い感じです。
すっかり、生乳やぎミルク、気に入ってしまいました。
牛乳のミルクマルセイユは焼き菓子のような匂いでしたが、こちらはほんのちょっぴり乳酸菌ぽい匂い。
牛乳の石けんはぎりぎり三拍子(頭、顔、体にオーケー)でしたが、山羊の石けんは文句なしに三拍子です。

ミルク系の保湿には気軽に杏仁粉を使用していましたが、ゴートミルクパウダーをもっと使ってみることにします。

<参考記事>ミルクマルセイユ、豆乳マルセイユ、ホエイマルセイユとココナッツミルク石けん

2010年04月21日

卵酒マルセイユ石けん(卵酒)と卵と酒のマルセイユ石けん

卵酒マルセイユ石けん卵と酒のマルセイユ石けん手作りせっけんのおもしろいところは、賞味期限切れの食べ物を材料にすることができることです。

これもその一つです。
母が「風邪ぎみだから注文したの」という、卵酒を使った石けんです。
卵酒を買ったのはいいけれど、冷蔵庫に入って開封されずにどんどん期限が過ぎ、3か月オーバーになってしまいました。

未開封とはいえ、卵入りじゃ、こうなったら石けんにするしかないでしょ、と石けんにする分だけもらってきました。
母は「もったいない」とか、グチグチ言っていましたが(人によってもったいない意味合いが異なりますね)、大きく期限切れになったものをいったいどうするというのでしょうか。

アルコールを飛ばすために煮きっていたら、卵がモロモロと固まってしまいましたが、水分のみ苛性ソーダ水溶液として使用しました。
母はやはり煮きった液体部分のみを浴用材にしたそうです。
後で、この話を友人にしたところ、そのまま浴用材にすればよかったのに、と言われました。
さもありなん、なぜ火にかけたのかと後日問い合わせたら、お風呂の中で卵が固まるかもしれないと思ったのだそうです。
40度程度のお風呂の温度なら、卵は固まらなかったと思うんですがねえ。

EXオリーブ油72%、パーム油10%
ココナッツ油18%
卵酒
鹸化率95%

卵酒の状態のものを石けんに入れ込むより、その素材である卵・日本酒・洗双糖を入れた方が私好みの石けんになりそう、と思って作ったのが二つ目の石けんです。
卵酒は白身を入れた方がリゾチームの効果が高く風邪引きには有効とのことですので、こちらは全卵を使っています(塩化リゾチームは、将来ヒヨコになる卵黄を守っている自然免疫の一つと考えられているそうです)。

煮きった日本酒を苛性ソーダに入れ、一部分取り分けていた洗双糖を先入れはちみつの要領で温度が下がったときに入れ、全卵は一部分のオリーブオイルに溶き混ぜています。
ボールに入れたパームとココナッツオイルを湯煎で先に溶かし、オリーブオイルを加えてから40度になるように再び湯煎していますので、卵がモロモロ固まることはありません。

写真では白身を入れた方が白っぽい石けんに見えますが、実物はほとんど変わりなく黄色い石けんです。

<参考記事>エッグノッグ石けん

[使用感]
この二つは、なかなか使い心地がよろしいです。
どちらが良いかはわかりません。
ほとんど変わりがないからです。

卵酒に仕立てたものを石けんに使うより、単品(卵とお酒)をオイルや苛性ソーダ液にした方が高熱(卵酒のアルコールを飛ばすとき)が加わらずに良い出来になるかと思ったのですが。。。

おそらく、ほんのちょっぴり単品を使った方が良いのだと思いますが、ほとんど同じに良い、という結果となりました。
エッグノッグはラム酒を卵やミルクに加えることが多いようで、石けんに仕立ててもなかなかナイスなのですが、日本酒入りの石けんも使い勝手が良いのですから、さらに卵が入ったら良いのは当たり前ですね。

2010年04月19日

リモンチェッロのレモン石けん

リモンチェッロリモンチェッロ石けんお酒シリーズ、レモンのリキュールであるリモンチェッロの石けんです。

南イタリアを旅行したときのこと、ナポリやアマルフィ、シチリアなどでお土産用のリモンチェッロを見かけました。
瓶自体がおもしろい形をしたものがあって、楽しかった。
もちろん、何年も前なので、さすがにそのときのものは残っておりませんので、新たに購入したものを使いました。
イタリアのお酒というだけで、人生を楽しむのが上手な陽気なイタリア人を思い出し、楽しい気分になります。

柚子皮の石けんがとても良い香りを放ったので、期待しつつ、レモンの皮を干して粉状にしたものを入れました。
熟成中はレモンのさわやかな香りがしていました。
型からはずすとき、かなりべたべたして柔らかかったですが、糖分が多いとなるのでしょうか?

未精製アボカド油15%、EXVオリーブ油(ボルゲス)50%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油5%、ココナッツ油20%
リモンチェッロ、レモンの皮
鹸化率95%

[使用感]
カルバドスの石けんが残念な出来だったので、これもダメかと使ってみたら、こちらはギリギリ三拍子(頭・顔・体)オーケーです。
香りの方は、柚子がすばらしかったのに対し、石けん使用中に香るということはありませんでした。

やはり、柚子の皮というのは柑橘類の中でも別格の存在ですね。
吸い口にたった一かけら用いただけで、香りが立ってくる。。。

レモンの皮もパウンドケーキやマドレーヌなどの焼き菓子に使いますが、使う量が柚子とレモンでは違いますものね。


2010年04月16日

純米吟醸七賢の石けん

純米吟醸七賢の石けんこの日本酒は、弟の奥方が八ヶ岳に行ったときに買ってきてくれました。
八ヶ岳の麓に弟の家族は小屋を持っていますので、しばしば出かけます。

八ヶ岳近辺に出かけた方は、観光コースのように七賢に立ち寄った方が多いのではないでしょうか。
私も行ったことがありますが、ショップに立ち寄っただけで酒蔵は覗いたことがありません。

最近アルコールを入れた石けんに凝っていると聞き、試しに購入してくれたものです。
弟は石けんに使うなんてもったいない、とのことでしたが、
大吟醸の方が糖分が高そうだから、よりしっとりして良さそうな石けんができそう、と考えるのはクレイジーソーパーな私です。
ちなみに、夫は甘ったるい大吟醸は冷やさないと飲めない、冷たい日本酒は飲みたくない、だから普通の純米酒の方が好きだとか。

米油20%、オリーブ油45%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
純米吟醸七賢
鹸化率95%

潔い白にしたくて、オリーブ油はピュアを使用。
型から出すと日本酒の良い香りが漂い、熟成中もしばらくは香っていましたが、1か月後はほんのりと香る程度です。
うっすらと上部にソーダ灰が出ました。

[使用感]
お酒の中でも、リキュールより日本酒の方が石けんにしたときにすべすべするのかもしれません。
それとも、日本酒を入れるときは米油を入れたくなるせいでしょうか。

オリーブ油をピュアにしたので最近では珍しく白い石けんで、何となく清々しい気分になります。
お酒の他にしっとりの成分を加えるのでなく、お酒単体なら恐らく日本酒が一番石けんに合っているような気がします。
オールマイティに使える良い石けんになりました。

2010年04月14日

緑茶石けん2

緑茶石けん2緑茶の石けんは何回か作っていますが、使い心地が良いのは緑茶だけでなく他にもいろいろ入れているせいかもしれません。

それで、オイル配合を変えたら、さらに使用感がアップするかと、また作ってみるのです(ときどき改悪になったりしますが)。
これも然り(まだ使ってはいません)。

カモミールやアロエ入りなら、髪に悪い訳がありません。
だから、本当は緑茶の効果を知りたいのなら、緑茶と保湿成分を一つだけプラスして作るといいのかもしれません。
市販の石けんて、数打ちゃ当たる式にいろいろな成分が入っている、と思うのは私だけではないでしょう。

最近は、ジェル化せずマットで硬い石けんができたら出来の良い石けんと思っています(この温度帯に持っていくのがむずかしい)ので、出来の良い石けんならシンプルでいいのではないかと。。。
それに、硬い石けんを作るためには、水分は水だけ、もしくは水に近い方が鹸化がスムーズに行われて硬い石けんができるのではないか、とも考えています。

EXVオリーブ油65%、シアバター5%
ひまし油5%、パーム油10%
ココナッツ油15%
緑茶、カモミール(チンキ)
アロエ粉、抹茶、シークレイ(型入れ時)
鹸化率95%

<参考記事>
緑茶石けん(茶のしずく風)
お茶の石けん
エクストラバージンのオリーブ石けん(保温温度の違い)

[使用感]
〜2と名前のついた石けんは、気に入って配合や作り方を微妙に変えて〜2の石けんを作っています。
緑茶石けんとしては2番目ですが、緑茶を使った石けんは3番目ですね。

緑茶石けん(茶のしずく風)では、黄芩とユキノシタを入れましたが、茶のしずくでは他のものもいろいろ入っています。
カモミール入りなら文句なく使い心地が良いんじゃないの、と、黄芩、ユキノシタをあえて除いて作ってみました。

ときどき〜2の石けんは、さらによかれと思い改良したつもりが改悪になることがありますので、この石けんも、たぶん良いとは思うけどそれほど感激しないんじゃない?
と思っていました。

3月14日解禁で、5月13日に使ってみました。
期待せず、
まず洗顔で泡立てると、甘〜い香りがします。
あれ、何をいれたのだっけ?
ほのかにですが、髪を洗っているときも香ります。
体を洗うために泡立てるとクリーミーな泡がモクモク立って。。。
私、これ好きだなあ。

なぜ、色が茶色いのかはよくわかりませんが、文句なしに5(5段階評価)の石けんです。
160回作っていても、5の石けんは3〜4個しかありません。

2010年04月12日

カルバドスりんご石けん

カルバドスカルバドスりんご石けんりんご石けんりんごのブレンデー、カルバドスを使った石けんです。
茶色に変色するのを忘れて、うっかり、りんごの皮を乾燥したものを入れたら、美しくなくなりました。
柚子の皮やレモンの皮は石けん種に混ざるのですが、りんごの皮は軽すぎて上に浮いてしまいました。

石けんの色は美しいペールグリーンで、香りは甘い良い匂いがします。
かなり緑が濃い香りの高いボルゲス(EXVオリーブオイル)を使っているせいなのかなと、思います。

EXVオリーブ油(ボルゲス)65%
カカオバター5%
ひまし油5%
パーム油5%
ココナッツ油20%
カルバドス、りんごの皮
鹸化率95%

三つ目の写真は、ペールグリーンに近い色が出ているでしょうか?
人間の目で見ると明らかにペールグリーンなのですが、写真は綺麗な色が出ていません(何とか実物に近づけるように補正はしたのですが)。
比較するために他の石けんも写しています。
左から、カルバドス、インドハーブ、ローズヒップ、塩昆布石けんです。

[使用感]
この石けんのヒットは色だけです。
綺麗な緑色が出たのは偶然ですが、EXVオリーブオイルの力もあるのでしょう。
オイル配合をみると、そんなに悪い訳がないと思われますが、なぜかイマイチの石けんです。
髪はうまくまとまらず、いうことをききませんので、翌日の気分はあまりよくありませんでした。

オイル配合が第一に石けんに影響を与えるとしても、こういうときは、オプションで入れた成分とのコンビネーションが悪いのだと思うことにしています。

2010年04月09日

甘酒マルセイユ石けん

甘酒石けん加温するようになってから、石けんの質が向上しました。

コールドプロセスの石けんは、長く置くほど熟成されてマイルドになり使いやすい石けんになります。
型に入れて保温するときに温度を加えると鹸化のスピードが上がります。
オイルが石けんになるゴールにできるだけ近づけると、硬くて締まった石けんが型出しのときにできます。
このとき、柔らかい石けんは1か月たっても柔らかいのです。
もちろん、入れたオプションの成分によっては加温しても柔らかいものは柔らかいです。

8か月たったマルセイユ石けんを使ったときの使用感の良さから、ときどきマルセイユベースでオプションの成分を試すときがありますが、この石けんもしかり。
玄米米麹を使った甘酒を材料にしています。

EXVオリーブ油(ボルゲス)72%
パーム油10%、ココナッツ油18%
甘酒
鹸化率95%

<参考記事>
甘酒オレンジ石けん
ボルゲスオリーブ石けんとマルセイユ石けん
エクストラバージンのオリーブ石けん(保温温度の違い)

[使用感]
マルセイユにホエイを入れただけなのに、髪はべったりとしてしっとりを通り越してしまったホエイマルセイユ。
その印象が残っていたので、甘酒もどうかな、とおそるおそる使ってみました。
洗っているときはさっぱりし過ぎているような気がしましたが、髪を乾かすとくるっときれいに内巻きになり、髪がいうことをききます。
文句なく頭から爪先まで使える石けんです。

マルセイユでオプションを比較すると、その相性がわかっておもしろいですね。
マルセイユそのものは結構好きだし、髪にボリュームは出ますが、ほんのちょっとツルスベが足りないような気がするので、いろいろオプションを入れて試しています。

2010年04月07日

アマレットの石けん

アマレットアマレット石けんお酒シリーズ、アマレットの石けんです。

アマレットは杏仁の香りのリキュールです、もともとはおそらくビターアーモンドを使っていたのではないかと思いますが、材料の主流は杏仁のようです。
アーモンドエッセンスはビターアーモンドの香りで、杏仁豆腐の香り付けによく使われます。

ビターアーモンド自体はあまり馴染みがない(市販されているのでしょうか)のでピンと来ませんが、杏仁の香りは煎じ用の杏仁を水に漬けているとふくいくと香ってきます。
私はこの香り、好きですねえ。。。

ビターアーモンドも杏仁も同じような香りなので、世間一般がアーモンドと杏仁をごっちゃにして扱っても仕方がないのかもしれません。
ちなみに通常煎じ用として市販されているのは苦杏仁(ビター)で、食用としては普通甜杏仁(スイート)が使われます。
私の場合は、杏仁豆腐を作るときは両方混ぜるのが好みです。
シロップにアマレットを入れたことはありませんでしたが、今度それを作ってみたいですね。

アプリコットカーネル油15%、EXVオリーブ油45%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
アマレット、杏仁霜
鹸化率95%

[使用感]
杏仁の香りのアマレットを使った石けんということで、期待大きく使ってみました。
が、良くはありませんでした。
アプリコットカーネルオイルを使用した杏仁ミルク石けんも、イマイチでした。
アプリコット核とは、縁がないのかしら。

杏仁の香りも、熟成中は漂っていましたが、熟成後は杏仁の匂いといえば匂いだけれど、変質しているような。。。 なんだかなあ。。。

2010年04月05日

オレンジ石けん

オレンジ石けんレッドパーム油を使用した石けんで、できるだけ安く使い心地が良いものを、というコンセプトで作りました。

最初に前田京子さんのサンシャインバーを試したとき、その使い心地の良さにほれましたが、アボカド油やシアバターが高価で材料費がかかりすぎました。
ローズマリーとラベンダーのマルセイユが洗髪向きで比較的安価なのに比べると、日常的にサンシャインパーを使うのは気がひけると思いました。

その後、石けんにシアバターを入れるのが気に入ったので、多めに購入するとお安くなるところから仕入れています。
私は生まれたときからのアレルギー体質ですが、アトピーということではなく、幸いなことにアレルギーを起こすオイルもありませんので、マイルドなアボカドを使う必要もありません。

レッドパーム油30%、EXVオリーブ油40%
シアバター5%、ひまし油5%
ココナッツ油20%
先入れはちみつ、カレンデュラ

[使用感]
レッドパームを使えば良い石けんができる、という幻想は破れ去りました。
この配合では、しっとりが不足します。

この石けんを試してから、レッドパーム油30%は多いと思うようになりました。
いくら荒れ肌修復に良いといってもパームはパームでしょ、という印象です。

2010年04月02日

カルーアコーヒー石けん

コーヒー材料カルーアコーヒー石けんお酒シリーズ、カルーアコーヒーリキュールを使った石けんです。
香りの成分はお湯から出した方が良く出ますが、味がマイルドで雑味がないので、いつも水出しコーヒーを常備しています。
あ、水出しコーヒー用は深炒りがお勧めです。
普通にドリップ用にすると、美味しくは出ません。

石けんの水分として、リキュール100gを煮きるとだいたい半量になりますので、それに水出しコーヒーを加えています。
リキュール:コーヒーが1:1ぐらいです。

オリーブ油67%
ひまし油5%
パーム油10%
ココナッツ油18%
カルーアコーヒーリキュール、コーヒー
鹸化率95%

<参考記事>水出しコーヒーその後

[使用感]
熟成中はコーヒーの香りがしていたのですが、使える状態になったらかなり香りは飛びました。
石けんの色は、カフェオレ色です。

ほとんどマルセイユの配合でひまし油が入っているぐらいですが、使い心地はなかなかよろしい。
コーヒーの消臭効果はわかりません。

2010年03月31日

オレンジフラワー石けん(コアントロー入り)

オレンジフラワー石けんお酒シリーズの石けんで、オレンジの香りのリキュールであるコアントローを入れました。

何に使ったのか思い出せないほど以前に買ったコアントローが家にあったため、それを用いてオレンジフラワーの花びらを無水エタノールでチンキにしたものと合わせました。


ヘーゼルナッツ油15%、スイートアーモンド油15%
EXVオリーブ油30%、ひまし油10%
パーム油15%、ココナッツ油15%
オレンジフラワー、コアントロー
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

[使用感]
残念ながら、オレンジの香りは全く感じられません。
植物バターは入れませんでしたが、この配合はわりと好きです。
もちろん、オールマイティな石けんです。
色はちょっと緑がかっており、EXVオリーブオイルの色が出ているのかな、という感じです。

2010年03月29日

ショコラ石けん(チョコレートリキュール入り)

ショコラ材料ショコラ石けんアルコールの入った石けんは、結構使い心地が良いのでお気に入り。

それで、お酒入りの石けんを次々と作っています。

そのシリーズの一つがこのチョコレートリキュールを使った石けんです。

いつも、香りを加えて石けんを作っていません(精油やフレングランスオイルは入れていない)ので、自然が醸し出す香りだけが石けんにつきます。

ココアの香りとチョコレートの香りは微妙に異なると思うので、クーベルチュール(製菓用のチョコレート)をオイルに入れています。


スイートアーモンド油20%、EXVオリーブ油40%
未精製カカオバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
チョコレートクリームリキュール、クーベルチュール
鹸化率95%

[使用感]
チョコレートに含まれるカカオバターでかなりしっとり系で、アルコール入りのせいか柔らかい石けんです。
チョコレートの香りはほのかにする程度ですので、使うたびにチョコレートくささがなく、その点では私好み。
石けんを使っているのに、食べ物の香りが常につきまとうのは違和感を感じるたちなのです。

未精製のカカオバターを用いると、茶色の泡になり布などに色がつきそうですが、そういうことはありません。
しっとりしすぎということはなく、髪もしっかり洗い上がります。
同じ未精製カカオバターを使っていても、他の石けんに比べると冗談ぽいところが楽しい。

<参考記事>
柿渋石けん(渋の泡風)
育毛石けん(その1)


2010年03月28日

芳泉風石けん

芳泉材料芳泉風石けん芳泉という中薬を使った浴用剤があります。
体が温まるものが多いのですが、もちろん外用としてよく使われる中薬たちなので、石けんにしたらどんな使い心地になるかと試しました。

保温温度が高すぎて、透けたような風合い(ジェル化)になりました。
カットすると、じんわり水分がカット面から出てきました。
煎じ液を使うと、水分が石けんの中に残ることが多いような気がします。
芳泉には唐辛子も入っているのですが、石けんには入れませんでした。

米油10%、EXVオリーブ油50%
ひまし油10%、カカオバター5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
橘皮紅花黄柏川芎当帰黄芩梔子生姜
鹸化率95%

[使用感]
米油10%だとあまり米油の良さが感じられませんので、20%合った方が私の髪には合うようです。
米油入りだとスベスベとして軽い泡が立ちますが、スーイトアーモンド油の軽い泡とはまた異なります。
リノール酸の含有量は米油の方が多いのですが、米油の方がスーイトアーモンドよりさらに軽く感じられます。
米油の方が値段は安く上がりますが、アーモンドの方が割合を低くしても効果があるので、最近はアーモンド入りが増えました。

中薬を入れると、何となく米油モードになってしまい、それがさらに石けんの出来を悪くしているかもしれないと思うようになりました。
かなりの種類の中薬が入っているわりには、石けんとしてはあまりよくありません。
髪が、あっち向いてホイ状態になるんです。

2010年03月26日

オレンジミルク石けん

オレンジミルク石けん写真より実物は、もっと赤みが強くオレンジ色です。
この石けんから、オイル総容量を500gから300gに変更しました。
作る意欲は衰えず、消費しきれないのでやむをえずということもありますが、保温時に発泡の箱に放置タイプではなく、加温するようになったので少量バッチでも問題なかろうと。
(作る量が少量だと、石けんタネが化学反応するときの鹸化熱があまり出ないのです。)

使っている型はあいかわらずペーパーモールドなので、500gや600gのカット時にはカット面は上になりますが、300gだと薄いのでカット面はサイドになります。
300gだと4個しかできませんが、いろいろな種類を多く作れるし改良を加えたいときにも在庫を考えずに気軽に作れます。

ココナッツミルクを入れて保湿し、レッドパームで荒れ肌を修復という、前田京子さんがサンシャインと呼んでいるレシピを私流にアレンジしました。

スイートアーモンド20%、EXVオリーブ油30%
ひまし油5%、レッドパーム油30%
ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、ココナッツミルクパウダー
鹸化率95%

[使用感]
前田京子さんのレシピだと、パーム油25%のものはあってもそれ以上はありません。
レッドパームは未精製のアブラヤシのオイルということで、カロチンを多く含み赤みがかったオレンジ色をしており、傷や荒れ肌の修復作用があるということで、それを40%配合したものもあります。

個人的には、レッドパームは好きですが、やはりパームはパームという気がします。
30%入れると、それほど使い心地が良くならないような。。。

とはいえ、この石けんはココナッツミルクパウダー入りなので、文句泣く頭から全部使える石けんであることには変わりはありません。


2010年03月24日

エッグノッグ石けん

エッグノッグ石けん卵とミルクを合わせて大人用にはお酒を加えたものが、エッグノッグとしては一般的なようです。
石けんとしては、卵石けんも、ミルク石けんも、お酒入りもあります。
全部加えたら、悪い訳がありません。

卵黄はオイルに、煮きったラム酒は苛性ソーダの液として、ゴートミルクパウダーはラム酒液を取り分けておいて混ぜ、苛性ソーダ水溶液が40度近くまで落ちたときに加えています。
ゴートミルクパウダーは、この方法だとダマができにくく、早い段階で変性タンパクになるので、石けんの持ち(保存が効く)が良いように思います。

写真ではわかりにくのですが、保温温度が高すぎてジェル化して芋羊羹のようになっています。

EXVオリーブ油40%、アボカド油20%
カカオバター5%、ひまし油10%
パーム油10%、ココナッツ油15%
卵黄、ゴートミルクパウダー、ラム酒
鹸化率95%

[使用感]
解禁後、早速使ってみました。
ミルク石けんが熟成中に焼き菓子のような匂いだったのに対して、こちらはあまり匂いませんでした。
が、ミルクマルセイユや卵マルセイユが使い心地が良いのですから、この石けんは文句なしに体中使えるオールマイティ石けんです。

ただ、個人的な好みからすると、アボカド油ではなくスイートアーモンドにした方がより柔らかい泡で、使っていて楽しめる石けんになるような気がします。
アボカド油だと、ちょっと物足りないんですよね。

2010年03月22日

椿ハニー石けん

椿ハニー石けん私にとって使いたいオイルはそう多くはありません。
オリーブ、パーム、ココナッツ、アーモンド、米、ヘーゼルナッツ、マカデミア、ホホバ、ひまし、ローズヒップ、植物バター類。
これくらいの油を使い回しているので、めったに使わないものを購入したときは使い切るまで時間がかかります。

それほど自分にとっては必要ないなあと思える油は、
茶油、ククイナッツ油、胡麻油、アルガン油、グリーンナッツ油、アボカド油、椿油。

そのうちの椿油を使い切るために作ったのが、この石けんです。
椿油は14g不足していましたが、オリーブ油で代用しました。
どれくらい白くなるかと、エクストラバージンではなくピュアを使っています。

オリーブ油30%、椿油30%
ひまし油10%、カカオバター5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れはちみつ(オイル総容量の10%)
鹸化率95%

[使用感]
はちみつ入りで、オイル配合をいろいろ変えて作っていますが、高いオイルを使っても使い心地が良いとは限りません。
椿油はオリーブ油ほど一般的に需要が多くはありませんので高くつきますが、脂肪酸の比率はオリーブ油と非常に似ていると本にはあります。

ですから、本当は椿油の石けんの使用感が良かったりして欲しくはありません。
が、この石けんはなかなか良かったのです。
なぜ、この比率で良かったのか首を捻っていますが、オリーブ60%にして作りなおしてみれば多分その訳がわかるでしょう。
最近、洗髪用に使いたい石けんとはいえ、ひまし油を入れるのがそれほど良いか、と疑問に思っているので、その配合は試さないかもしれません。

2010年03月21日

ボルゲスオリーブ石けんとマルセイユ石けん

ボルゲスオリーブ石けんマルセイユ石けん型入れした石けん種を保温時に加温するようにしてから、今まで作ったソフトオイルが多いものが硬く出来上がり、鹸化のゴールまで早く追い込んだ方が、熟成期間を多く取らなくてもマイルドな石けんになるのを確認してます。
ですから、基本に立ち返りオリーブ石けんやマルセイユ石けんをいろいろ作っています。

20分手でグルグルするのは何の苦もないのですが、それ以上では疲れますし、トレースが出るのが何時間もかかるのでは夕方仕込むのは無理というもの。

それで110回めからの石けん作りではブレンダーを使っています。
型に入れられるくらいまで混ぜるには、たとえブレンダーを使っていても1時間ぐらいかかるときもあるので、結局手で混ぜている時間は以前より長くなりました。

上の写真はボルゲスのエクストラバージンを使ったオリーブ石けんです。
香りがかなりあるオリーブオイルだったのと、緑色が濃かったのがそのまま石けんにも残りました。
とろーりとねっとりした泡が立ち使い心地は良いけれど、個人的にはオリーブ石けんよりマルセイユ石けんの方が好きです。

2枚目の写真は、チュニジアのルスピナのエクストラバージンを使ったマルセイユ石けんです。
型入れ時に温度を上げるのを忘れたら、水分が残り過ぎてベタベタし、型からはずすのが大変でした。
熟成期間が終わったら水分が飛んでかなり使いやすくなりましたが、型からはずしたときに柔らかい石けんはやはり柔らかいのです。
ボルゲスに比べると、硬さには雲泥の差があります。

[マルセイユの使用感]
鹸化するスピードに水分の蒸発が追いつかず、でき上がりが水分過多の石けんでしたが、1か月半立つころには硬さも出てマイルドな石けんになっていました。

オプションで入れた成分によっては1か月立っても、指で押したときにくぼみができるほど柔らかいものがありますが、水だけで苛性ソーダを溶かすと石鹸になる化学反応がうまく進むようです。

色はピュアオリーブオイルのマルセイユとは全然違って、パージンオリーブオイルの色がそのまま出ていて黄緑色です。
これぞマルセイユ、と、基本に立ち返りたいときに使うにはベストの石けんですね。

ピュアとパージンの石けんの違いまでは、わかりません。
多分に、気分的に私はEXVの方が好きです。
精製したものは、本来の持ち味が薄れてナチュラルとはほど遠くなると思うからです。

[ボルゲスオリーブ石けんの使用感]
いやあ! この石けんには驚きました。
キャスティールなのに、モクモクモクモクあわが立ち、洗い上がりはさっぱりとしています。
通常オリーブ石けんは泡立ちがよくありませんが、こんなに泡が立つのならストレスはきません。
洗い上がった髪もフワッと内巻きになり、申し分ありません。

ただし、オリーブ石けん自体がもともとツルスベ感は低いので、髪は硬い感じに仕上がります。
といっても、他のオリーブオイルを使ったものより遥かに使い心地の良い石けんになりました。

初めは、石けんとしての出来に関係しているのかと思ったのですが、同じように硬くできたガルシアオリーブ石けんが泡立ちが良くなく普通のオリーブ石けんぽいので、ボルゲスが他と違うのだと思います。
天然の植物を使っていたら、その成分内容は自ずと異なる、それを実感した石けんです。


2010年03月20日

はちみつ2石けん

はちみつ2石けん発泡スチロール箱に入れるだけの保温から加温するようにしたので、ソフトオイルが多いレシピを再度試したりしています。
これもその一つですが、微妙に配合は変えています。

加温しているとはいえ、石けん種を型入れ時に38〜40度に湯せんした方が、鹸化の進んだ硬い石けんになるようです。
蜂蜜を入れると柔らかい傾向にあり、石けん種の温度が上がりやすいからと、型に入れるときに温度を上げませんでしたが、外側と内部の色がかなり違うし鹸化のゴールに近づいたという気がしません。
こういう石けんは、硬くなる(熟成する)まで時間がかかります。

熟成期間中は、はちみつの自然な甘ーい香りがしましたよ。

EXVオリーブ油(ルスピナ)45%、米油20%
カカオバター5%、パーム油15%
ココナッツ油15%
先入れはちみつ10%
鹸化率95%

<参考記事>はちみつ石けん(超しっとり)

[使用感]
最初のはちみつ石けんのさらさらしっとりが良かったのに比べると、こちらは改悪になってしまいました。
米油は軽い仕上がりになるのでバター類は10%入れた方がよかったと思います。

私の作る石けんは鹸化率95%なので、90%の石けんに比べると硬く溶け崩れしにくく酸化もしにくくなっていますが、余剰オイルがその分少ないのでしっとりさせる成分を多く入れる必要があります。

最初のはちみつ石けんより良くなったことといったら加温していることくらいです。
ツルシトッが足りません。


2010年03月19日

ローズヒップ20の石けん

ローズヒップ20石けんローズヒップオイルを10%配合した石けんの出来が気に入ったので、20%入れたらどうなるか知りたくて作りました。

ローズヒップ油20%
マカデミアナッツ油15%
オリーブ油35%
シアバター5%
ひまし油5%
パーム5%
ココナッツ油15%
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

石けんの硬さは、シアバターとパーム油で出していますが、結構硬くできたので保温がうまくいったのかな、と思っています。

[使用感]
ローズヒップオイルは10%でも20%でも、その違いは私にはよくわかりませんでした。
ずっと、マンデイムーンのオーガニックローズヒップオイルを使っており、余った分を夜用のフェイスマッサージオイルにしていますが、いつも甘酸っぱい香りがしています。
私は、この香り好きだなあ。。。

石けんも熟成させている間は、ほのかにこの甘酸っぱい香りがしていました。
出来上がった石けんは、もちろんオールマイティに使えるものではありますが、わざわざ20%も入れる必要はない、と思います。

2010年03月18日

青黛キャスティール

青黛キャスティールチュニジアのルスピナオリーブオイルを使ったキャスティール石けんです。
青黛、杏仁霜、はちみつを入れています。
青黛入りの石けんはいろいろ作っていますが、キャスティールは初めてです。
青黛は配合するものによって、色が微妙に変化するのがおもしろいです。

EXVオリーブ油(ルスピナ)100%
先入れはちみつ、青黛、杏仁霜

[使用感]
お試しでキャスティール(オリーブ100%の石けん)は作っていても、使用するとネトネトするばかりで泡があまり立たないので多少のストレスが来ます。
髪にいくらクルクルしてもモクモクしてこないし、洗い上がりはさっぱりとはするけれど、ヘアスタイルが決まらない。

だから、キャスティールはあまり好きではないのに、なぜか青黛入りを作ってしまいました。
しかし、はちみつと杏仁霜のしっとりが加わり、この青黛キャスティールはなかなか使い心地がよろしい。
青黛はかなり乾燥させるので、一つぐらいの保湿成分を加えたぐらいでは不足なのでしょう。

2010年03月15日

ミルクマルセイユ、豆乳マルセイユ、ホエイマルセイユとココナッツミルク石けん

ミルクマルセイユ豆乳マルセイユホエイマルセイユココナッツミルクココナッツミルク石けん気温が低い冬の石けん作りでは、積極的に保温が必要だと感じてから110バッチ目からは、ただ発泡スチロール箱に入れるだけではなく、さらに加温しています。

欧米では、伝統的に卵やミルクを使った石けんが保湿効果を生むといわれているようですが、卵石けんは試したことはあってもミルク入りは作ったことがありませんでした。
それで、苛性ソーダ液の全量置き換えで、これら四つの石けんを作りました。

●ミルクマルセイユは
いつもの石けんを作るように瓶に液(この場合は牛乳)を入れ、前日に冷蔵庫ではなく冷凍庫へ。
翌朝、瓶を取り出すと、カチカチに凍っていて出てきません(当然ですね)。
余裕を持って溶かせば良かったのに、ぬるま湯をかけて強引に溶かしたら瓶にヒビが入りました。
さらに苛性ソーダに加えると、通常なら温度は60度から80度ぐらいに上がるのに32度にしかならず、仕方がないので逆に温めるはめに。
おまけに、苛性ソーダが再結晶化してしまい、さらに水を少し加えて溶かしのでだいぶ水分が多いと思いました。

ところが、保温の程度が良かったのか、できあがった石けんはモクモクモクモク泡立ちが良く、すすぐとキュッキュッといいます。
髪は奔放な感じに毛先があちこち跳ねますが、思った以上に出来が良いので、気をよくして豆乳、ホエイ、ココナッツミルクと作りました。

●豆乳マルセイユは
マーガレット型に入れ、型からはずすのがまだ早かったのに強引にはずしたのでかなり毛羽立ち、型にもかなり石けんが残ってしまいました。
小さな型に入れると鹸化熱が発生しにくく、自力で鹸化するのがむずかしくなるので今まで手を出さずにいましたが、加温するのなら問題なかろうと試すことにしました。
しかし、マーガレットの外側のギザギザに石けん種が残ると非常に洗いにくい、はずすタイミングは重要ですね。
豆乳を苛性ソーダに入れるときは、みぞれ状にしましたので合わせたときは45度でした(これくらいだと40度にさますのに最適です)。

豆乳を入れただけであとは普通のマルセイユですが、普通のマルセイユとは違ってしっとり感が良い感じに加わっています。
リノール酸が多いオイルを配合したときの髪のスベスベ感はもちろんなく、髪は固い感触ですが、マルセイユの良さ(ふわっとボリューム感がある)をすごく感じられる石けんです。

●ホエイマルセイユの
ホエイは、ヨーグルトをコーヒーをドリップするようにセットしたら、1時間程度で下のサーバーに取れました。
味は、思ったほど酸っぱくなく(使ったヨーグルト自体があまり酸っぱいものではなかったため)、ヨーグルト本体を薄味にしたようでおいしくはありませんでした。
残ったヨーグルトは、柚子ジャムをかけておいしくいただきました。
バラ型は、押し出すときれいにスポンと抜け出てくれましたが、石けん液を入れたときの型が傾いてしまい底面は綺麗ではありません。

●ココナッツミルク石けんは
前田京子さんのレシピ(石けんのレシピ絵本)のオイル配合そのままで作っています。
ココナッツ20%、パーム25%も入っているんですよね。
前田さんのレシピにしては珍しく高配合なので、どんな石けんになるのか興味津々です。
ただし、ココナッツミルクはみぞれ状に冷やして全量を苛性ソーダに加えています。
缶詰の上部に切り込みを入れ、石けん2回分をジップロックに入れ冷凍しましたが、最初にとれたのは液体でしたが、2回目はかなりのクリーム状で、このクリームを使ったのです。
型からはずした石けんは、きちんと保温したにもかかわらずかなり柔らかく、苛性ソーダに加える液体はあまりドロドロしたものは石けんには適さないのかと思いました。

ココナッツ20%のおかげで泡はモコモコ立ちますし、髪の洗い立てはフワッとしてシットリと、かなり良い感じでした。
マカデミアの良さが効いているのかなと思いましたし、このレシピが私にとってベストだったら今まで自分が試していたレシピはいったい何だったのかと疑問を持ちました。

が、何時間かすると、いつもは左サイドは綺麗に内巻きになるのに両サイドとも毛先が外側に跳ねました。
しっとりはしています(ココナッツミルクのせい?)が、毛先が外側になるとボリュームダウンしたようになるんですよね。
変な意味で、このレシピが気に入らなくて良かった私です。

●ホエイマルセイユは
使っている最中は、ツルツルネバーッとして昆布入りの石けんと似た感触がしました。

これって、マルセイユだよね?マルセイユなのに入れた成分によってこんなに変わるものなの?
と驚きを持ちつつ、これっていいかも?、と期待大でシャワーを終えました。

ところが、これほどギャップがある石けんも珍しい。
このネバネバが髪を乾かした後も尾を引き、しっとりを通り越してべったりといった感じなのです。
何時間かすると、髪はサラサラせず、束になって毛先が下がりません。
翌日は、昨日洗った髪というよりも何日もたった髪のよう。

ヨーグルトの水分なんて、それほど影響ある水分とも思えませんでしたが、試したのがマルセイユでしたのでその違いが良くわかりました。
たまたまバラの型で作ったので、手洗い用の石けんにするにはぴったり。
肌にはしっとりとしているので、化粧水にするのもあり、かと思います。

2010年03月10日

ピンククレイキッチンソープ

ピンククレイキッチンソープ重曹を入れたキッチンソープシリーズのピンククレイのものです。
アーユルヴェーダ用に温めた太白胡麻油を使わなくなったのでキッチンソープに転用し、まだ残っていたグレープシードオイルも入れたものです。
ラードが10%なのは、それしか在庫がなかったため。
胡麻油やグレープシード油が入っているので、パーム油も入れた方が溶け崩れにくいかと加えています。

ココナッツ油35%、胡麻油35%
ラード10%、グレープシード油10%
パーム油10%
ピンククレイ4%、重曹11%
鹸化率97%

<参考記事>ガスールキッチンソープ

[使用感]
ラードが10%分しかなかったので補うためにパームを入れていますが、硬さに関しては申し分ありません。
が、米油ではなく胡麻とグレープシードだと石けんをこすったときに、米のものより柔らかい感じがします。
微妙な柔らかさがあります。
胡麻油の匂いはしません。

ピンククレイも多く使えばレッドクレイと同じような色合いになり、レッドとホワイトを加えてピンククレイといっているのかなという気もしてきます。
乾いているときは確かにピンクだったのですが、濡れるとピンクの可愛さがなくなりレッドクレイのような色になります。

2010年03月08日

柚子石けん(ラム酒入り)

柚子材料柚子ラム酒石けん日本酒石けん(柚子の葉入り)を作るとき、肝心の柚子の皮を入れ忘れたので、今度は柚子の皮とラム酒を使った石けんを作りました。

柚子の皮は粉にできる程度に乾燥させてミルサーで挽き、大さじ1杯くらい入れています。

米油20%
EXVオリーブ油40%
カカオバター5%
ひまし油5%
パーム油15%
ココナッツ油15%
柚子の葉(チンキ)、柚子の皮、ラム酒
鹸化率95%

[使用感]
柚子のあま〜い香りが漂う、とても良い気分になる石けんができました。
石けん自体はそれほど香らなかったので、期待せず使っていたのです。

初めに顔を洗っていたとき、とても甘い柚子独特の香りがしてきました。
顔を洗っているときって目を当然つぶっていますよね。
そういうときって、香りに対して敏感になるんですよ。

柚子ジャムだとあまりわからないけれど、柚子茶にしたときにふわーっと漂ってくるあのすばらしい香り。
あれ?と思いながら、髪を洗うと、やはりあの香りが。。。
体を洗っているときも柚子に包まれているような気分になり、幸せな入浴タイムです。

スポーツクラブで使っていたので、帰りの車の中でも柚子の香りがずっと続いたので、かれこれ1時間ぐらい楽しめました。
早速、この石けんを渡してある母に、
「とっても良い香りだから使ってみて」と報告したのはいうまでもありません。

※メディカルアロマでは、柑橘系の精油は水蒸気蒸留していないエッセンス(エッセンシャルオイルではない)ととらえています。
柑橘系の精油は、光毒性うんぬん以前に、メディカルの立場からは皮膚に対して苛性があると考えられておりますので、柑橘系の精油を石けんに使うのはお勧めできません。

(追記)
4か月後に使用してみたら、香りはかなり飛んでいました。
はかない天然の香り成分は、作りたてで石けんを使わないとその恩恵を受けることはできないのかもしれません。

2010年03月05日

ハーブアーモンド2石けん(WEN風)

ハーブアーモンド2石けんハーブアーモンド(WEN風)をチンキバージョンで作りました。
煎じ液とオイルに浸出した最初の石けんは、それなりになかなか良かったものですから、チンキにしたらどうなるかと。

本来なら、オイルの配合も同じにすればその違いがよくわかるのでしょうが、どうせ作るのなら前の石けんを補うようなものを、と微妙に変えてしまいます。

スイートアーモンド油30%、EXVオリーブ油30%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜
ペパーミント、ローズマリー、カモミール、ラベンダー、ローレル、ネトル、アロエ
鹸化率95%

それにしても、やたらめったらハーブオンパレードというくらい入ってますね。
市販品は、万人向きであってほしいので、いろいろなタイプの人に合うように、
それに、たくさんいろいろ含まれていると高級そうなイメージもあるから何種類も入れているのかしら。
ガミラもたくさんの種類のハーブが入っていましたね。

方剤も、最近の中医薬大学では15種類ぐらいの中薬をブレンドするのが、はやりとか。
『傷寒論(しょうかんろん)』(中国の古典でとても有名な本)における方剤は、たった四種類だったり、比較的少ない中薬を合わせています。
中薬の種類が少ないと、ストレートにそれらの持つ成分が体に伝わってきます。
あまり数多いと、ボケたような効果を生むこともあるのではないかと、懸念しながら、シンプルな石けんに移行しつつあります。

<傷寒論の方剤の参考ページ>
桂枝湯麻黄湯小柴胡湯

[使用感]
ハーブを多く入れたものは、中薬が多いものより、石けんにはその良さがよく出るような気がします。
ただラベンダーと蜂蜜が入っていれば、使用感の良いものができるような気もしますが。

作る段階では、ハーブの方が植物の硬い部分が少ないので成分を抽出しやすいから、石けんに反映されやすいのでしょうか。

2010年03月03日

マサラチャイ石けん

マサラチャイ石けんマサラチャイに入れるものは、中薬も多いのです。
内服的には体を温める『温』の性質を持つものが多いのですが、外用でも多かれ少なかれその効果はあるはず、とスパイスの香り効果も期待して作りました。
ミルクを入れるとシットリ度が増すとは思いますが、この場合はミルクを除いたらどうなるかという興味で、ミルク類は使用していません。
カカオバターやシアではなく、なんとなくマンゴーバターにしてみました。

ヘーゼルナッツ油20%、EXVオリーブ油35%
マンゴーバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油20%
シナモンカルダモンクローブブラックペッパー、メース、ジンジャー (チンキ)
鹸化率95%

<参考記事>マサラチャイは漢方薬いっぱいです

[使用感]
4 roses 石けんのようにあま〜い香りではありませんが、石けんを使っているとスパイスの香りがします。
どれが勝っているか...クローブです。
まあ、温の性質を持っていますから、石けんとしては問題ないと思います。

頭から体全部使える三拍子揃った石けんで、一応満足。

2010年03月01日

締め切ります

石けんプレゼントを、締めさせていただきます。

他のソーパーの方のブログに比べると、いっぱい作っていてもノーコメントが多い私のブログ。
どれだけの方が読んでくださっているのか、わかりませんでしたが、お問い合わせありがとうございました。

やはり、中薬を使ったものがみなさまお気に入り。
薬膳のサイトだから、当たり前といっちゃ当たり前。
他の食材は皆さんお使いになっていらっしゃいますものね。
でも、言わせていただくと、入れる成分の量はかなり入れておりますよ。
石けんは、オイルの配合とオプションの成分のコンビネーションだと思っていますから。

いろいろ楽しくなるお言葉のかずかず、ありがとうございました。


カレンデュラ石けん

カレンデュラ石けんカレンデュラは石けんに入れてもアルカリに負けないので、いろいろな石けんに取り入れていますが、カレンデュラのみ入れたらどんな使い心地になるのかしらと、作ってみたのがこの石けんです。

無水エタノールでチンキにしたものに水を加えてアルコール分を飛ばし、苛性ソーダに加えています。
乾燥したカレンデュラの花びらって、何だか『花がつお』みたい、と思うのは私だけでしょうか。

Calendura officinalis という学名を見ると薬用の意味の offinalis が入っていて、皮膚の修復に効きそうな感じ。
レッドパームとどちらが効くのかは、荒れた皮膚の方に使っていただくのが一番ですが、レッドパームはかなり良さそうですよ。
ひび割れて溝になっていた指が、使えば使うほど、どんどん良くなった、なんて話を聞きますもの。
使えば使うほど...ホントかいな?...と半信半疑ですが、前田京子さんの本を読むと理論的には不思議ではありません。
ひび、あかぎれに薬として利用されているグリセリンが、自然の形で含まれている手作り石けんを使うことで、荒れた肌が治っていく、ということが記述されていますから。

さらに、皮膚修復作用のある成分が石けんに入っていれば、鬼に金棒、ですね。

米油20%、EXVオリーブ油32%
ひまし油10%、ココナッツ油18%
パーム油20%
カレンデュラチンキ、カレンデュラの花びら
鹸化率95%

[使用感]
髪にクルクルすると、泡がモクモク、ムクムク。
あらー、ひまし油10%も入れる必要なかったかも、です。

サイドの髪がくるっと外に立ち上がって丸まるのが好きなのですが、この石けんはストレートぎみ。
でも、オールマイティはオールマイティで、体全部洗えます。

米、ひましをもうちょっと少なくしてオリーブを増やせば、私好みになりそうです。

2010年02月26日

甘酒オレンジ石けん

甘酒オレンジ石けんうちの実家では、甘酒というと酒粕から作っていました。
おばあちゃんが好きで、冬になるとよく作ってくれたっけ。

子供の頃から酒粕入りを飲んでいたけれど、これってアルコール分が入っていますよね。
厳密に『甘酒』というとお米の麹で甘さを出したもので、ノンアルコールのものをいうそうです。
大地を守る会では、甘酒というとこのアルコールを含まないものを販売しています。

アルコール抜きだと、石けんもアルコールを飛ばす必要ないし作り安いかも、と、レッドパームでオレンジ色にして作りました。
酒粕の甘酒に慣れていると、ノンアルコールの甘酒は飲むにはちと物足りない気もします。

レッドパーム油30%、EXVオリーブ油40%
ひまし油10%、ココナッツ油20%
甘酒
鹸化率95%


[使用感]
作っているときは、しっとりしてとても良さそうに思えましたが、使ってみるとそれほどでもありませんでした。
期待感が大きすぎたのかも。
一応、髪・顔・体全部に使えるオールマイティですが、ひまし5にして植物性バター5を入れたほうが良かったかしら。
それとも、酒粕を使うべきだったのかもしれません。

2010年02月24日

エクストラバージンのオリーブ石けん(保温温度の違い)

ガルシアオリーブオイルガルシアオリーブ石けんルスピナオリーブオイルルスピナオリーブ石けん引き続き石けんプレゼント募集中です。


ネットを検索中に、エクストラバージンオリーブオイル100%で石けんを作っている方のブログにヒットしました。
前田京子さんの本によると、石けん用にはピュアオリーブオイルをお勧めしますとのこと。
ご多分に漏れず、私もずーっとピュアを使っていました。
5リットルボトルを二つも買ってしまうとなかなか減らないのに、最近ではずっとエクストラバージンを使っています。
私のご近所さんで販売されているオリーブ油はEXVの方がお安いですし、ピュアを探す方がたいへん。
もともと、不鹸化物が多い未精製のものの方が何でも好きなのです。

そのEXVで石けんを作っている方は、とても興味深い作り方をしていました。
タッパーに石けんタネを入れて発泡スチロールに入れ、発泡の箱の中にお風呂ぐらいの温度のお湯を入れるのです。

前田京子さんのマルセイユ石けんを作っている太陽油脂さんは、特性の釜を作りその周りのジャケットに40度のお湯を通して型入れまで持っていくとか。
植物油の場合、最適な温度は38〜40度と前田さんは記述しています。
それは、石けんタネの周りの温度ではなく、石けんタネの液温のこと。

周りを空気で温めると、石けんのタネは自動的に鹸化する熱が発生しますから、温めすぎると液温は40度を遥かに超えてしまいます。
お湯を周りに通すと温めてくれますが、上がり過ぎたときは逆に冷やしてくれます。
これはお湯だから言えることで、空気だとこういう訳には行かないんですよね。
伝導率の差かな、と思います。

そういうわけで、このお湯をはるという方法はなかなか理にかなったナイスな方法ですが、3〜4時間の間、醒めてきたらまた温かいお湯を入れ換えるという大変な方法でもあります。

この方は、薄毛プロジェクトというのもおやりになっていたようです。
今現在、どのようになっているかはわかりません。
(問い合わせをしたのですが、応答がありません)

エクストラバージンで石けんを作ると、ポリフェノールやスクワレンの含有率が高いと思われますので酸化しにくい石けんができるのではないかと想像しているのですが、いかがでしょう。

写真上は、いつも使っているスペイン産のガルシア・デラ・クルス。
下は、チュニジア産のルスピナです。
ガルシアで作ったものは、マットで非常に硬くできました。
ピアノ線ではたちうちできず、包丁の出番。
途中まで何とか切れたのですが、後は硬すぎてバキッと折れました。

ルスピナは保温温度が高かったようで、芋羊羹のよう。
どうやら、ジェル化したようです。

一般的にはマットな方が柔らかく、ジェル化した方が硬く、よりマイルドといわれていますが、この石けんたちを見る限りは、そうともいえないようです。
ジェル化したものは弾力性がありピアノ線で切れましたが、マットな方は割れてしまったのですから。

要は、どれだけ苛性ソーダと油を24時間で鹸化することができるか、ということなのでしょう。
マットでなおかつ硬い石けんは、ジェル化するほど温度は高くなく、けれどしっかり保温する(あくまで液温が40度ぐらい)とできます。
型出しのときに柔らかい石けんは1か月の熟成をとってもまだ柔らかい。
型出しのときに硬ーい石けんは、オリーブ石けんといえども4週間で使える石けんになるかもしれません。

苛性ソーダを溶かす水の中に、ローズウォーター(No-Mu-Ba-Ra)を入れてみました。
ブレンダーと手混ぜを併用。
型はペーパーモールドを使用。
使うEXVオリーブオイルによって石けんの仕上がりが変わるのか実験中ですが、作る温度により使用感も変わりそうです。

[フライングの使用感]
6週間の熟成を待たず35日で使ってみました。
30日で使わなかったのは、単に忘れていたからです。

結果からいうと、問題なく使えます。
全然ピリピリもヒリヒリもしませんでした。

オリーブ石けん自体、他のオイル配合の石けんに比べるとかなりさっぱりしていますし、泡も立ちにくいので好き嫌いがあるのではないでしょうか。
私はあまり好きな方ではありません。

が、オリーブ油配合率の多い石けんはトローリとしたグリセリンが石けんの表面に浮かんできますが、この石けんは100%のわりにはそれほどヌメヌメしてきません。
最初に作ったシアオリーブ石けんを8か月も立って使ったときのように、熟成が進んでマイルドな感じに近いような気がしました。
あくまでも、近い、であって、同じというわけではありませんよ。

ですから、さらに熟成させてから使用するとマイルドさが増すのを期待しています。

[ガルシアオリーブ石けんの使用感]
泡立たず、これぞオリーブ石けんという感じです。
硬くできたので、ボルゲスのように驚きの出来かも?と期待して使ってみましたが、フライングで使ってみたときとあまり変わりはありませんでした。
少〜し、マイルドさはアップしたので、泡は立たなくても髪の洗い上がりは良いです。

[ルスピナオリーブ石けんの使用感]
ジェル化してしまった石けんも、1か月の熟成後は硬くしまって、髪にクルクルするとゴリゴリします。
実は、ルスピナは原種のオリーブに近いのかなと期待していたのです。
原種の方がポリフェノール含有量やその他有効成分が高いという噂なので。

だから、良い石けんを期待していたのです。
残念ながら、期待はずれ。
ガルシアよりは、良いかな、という程度。
食用に使っても、それほど感激しなかったしなあ、ということを思い出したのでした。

<参考記事>ボルゲスオリーブ石けんとマルセイユ石けん

2010年02月22日

黒豆黒糖石けん

黒豆黒糖材料黒豆黒糖石けん引き続き石けんプレゼント募集中です。


小豆の石けんを作ったときに、黒豆でも作ってみようと思いつき、それを実行したのがこの石けんです。
豆類はサポニンを含んでいるので、煎じているときもボコボコ大きな泡が立ちます。
しっとりさせるために、黒砂糖も加えて。。。

椿油40%
アボカド油20%
カカオバター10%
パーム油15%
ココナッツ油15%
黒豆、黒糖
鹸化率95%

サポニンは水に溶かしたとき泡が出ますので、黒豆はミルサーで挽いて煎じています。
〇〇さんの黒豆(袋にそう書いてありました)は、煎じ液だけでなく粉状態の部分も入れて。
挽いた黒糖は型入れ時に加えました。

<参考記事>小豆石けん(サポニンは水溶性?)

[使用感]
使い心地は、まあまあイケル石けんです。
黒糖入りなのにしっとりが少ないような気もして、全体的にさっぱり洗い上がります。

でもバター10%とアボカドが効いているのか、三拍子揃った石けんには違いありません。

2010年02月19日

石けんをプレゼントします

どれくらいの方がこのブログを読んでくださっているのかわかりません。

が、以下の石けんをご希望の方がいらっしゃったら、その方にプレゼントしたいと思います。
1個ずつ、12名の方に定形外郵便でお送りするつもりです。
郵便事情により、形がいびつになってもご愛嬌ということでご了承くださいませ。

ご希望の方は、toukikou@yakuzenjoho.net まで、ご住所とお名前、一応希望の品の名前をお書きください。
(アットマークが全角になっております。半角になおしてね。)

〇米ぬか石けん
〇マサラチャイ石けん
〇当帰紅花飲石けん
〇はちみつアルガン石けん
〇ラベンダーローズマリー石けん(チンキのものです)
〇デオタンニン風石けん(柿渋)
〇ニーム石けん
〇ハンガリーウォーター石けん(チンキ)
〇珊瑚アーモンド石けん
〇ラベンダーシコン2石けん
〇ジャスミンネロリ石けん(チンキ)
〇ハーブアーモンド石けん(チンキ)

石けんの詳細は、ブログでご覧くださいませ。
トップページの右側にある検索窓を使って検索なさると便利です。

青黛アーモンド石けん

青黛アーモンド石けん青黛の入った石けんをときどき作っています。
他の成分に比べるとかなり頻繁に作っているかも。
それだけ、頭の痒みなどに効く気がするからなのです。

この石けんは、はちみつを入れたせいかとても柔らかいです。
青黛とアーモンド油の配合は今まではなかったと思います。

スイートアーモンド油25%、EXVオリーブ油35%
カカオバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、青黛、杏仁霜
鹸化率95%

<参考記事>
当帰紅花飲石けん
インドハーブ石けん(育毛)
青黛紅花石けん
青黛の石けん(原料は藍です)

[使用感]
青黛入りの石けんは他の石けんに比べると、わりと早く試してみたくなります。
今までの青黛入り石けんより、一番好きかもしれません。
いろいろな面で、ストレスなく使えます。
柔らかすぎず、髪の毛も変に跳ねない、とか。

でも、スイートアーモンドは20で良かったかも。
石けんの色は、藍や緑青でなく、水色で好きな色です。


2010年02月17日

4 roses 石けん(バラ製品を4種類使いました)

4 roses材料玫塊露4 roses石けん4 roses というバーボンがありますね。
そのうち、バーボン石けんも作ってみたいです。

この石けんは、玫塊花(まいかいか・バラの蕾)、玫塊露(マイカイカのリキュール)、ローズヒップオイル、ローズヒップパウダーを入れた石けんです。
マイカイカは無水エタノールに漬け、玫塊露を加えてアルコールを飛ばして苛性ソーダ液にしています。

写真のように、チンキの色はちょうどローズヒップジャムと同じ色です。
花びらも実も、同じような茶色になるんですねえ。

玫塊露は、横浜中華街の永昌源で購入したもので、バラの香りのお酒です。
ライチーのリキュールもあり、女性が好みそうなお酒をいろいろ置いてあります。

ローズヒップ油10%
オリーブ油42%
シアバター10%
ひまし油5%
パーム油15%
ココナッツ油18%
ローズマリーオイルエキストラクト
玫塊花(チンキ)、玫塊露、ローズヒップパウダー
鹸化率95%


[使用感]
記事にアップするより作る方が多くて、すでにこの石けんも1か月は立っています。
バラの成分を4種類入れたのは初めてなので、とても気になり早速使ってみました。
だいぶ以前に作っていて試していない石けんもたくさんあるというのに。

他のどの石けんより、とても甘〜い香りがします!

作る石けんは、どの石けんも無香・無着色で作っていますので、材料の持っている香りと自然の色がそのまま出てくる石けんたちなのです。
香りが精神に及ぼす影響はとても強いのですが、メディカルアロマの立場からいえば、芳香物質を利用(嗅ぐ・塗るなど)する療法はそのときの体調によって変化するものなので、日常的に使う石けんに精油を使うことは私はしません。
それに、ベストと思っている精油(メディカルに使えるもの)は高価ですので、半瓶も入れなければ香らない石けんに利用するのは、とんでもない、状態でございます。

そういうわけで、この石けんは自然がもたらした香りのみ(ただ、玫塊露は香料が入っているかも?)。

癒されるー。。。

使い心地は、ローズヒップオイル入りなのですもの、悪い訳がありません。

(追記)
4か月後に使用したら、香りはかなり薄くなっていました。
泡立てていると、ときおり、ほのかに甘い香りがしますが、出来立てのときの嬉しい喜びはなくなってしまいました。

2010年02月15日

ハンガリーウォーター石けん

ハンガリーウォーター石けんハンガリーウォーターの元を使った石けんを作りました。

元というのは、
ローズマリー、ローズペタル、ペパーミント、レモンピール
がセットになったもの、JAAのです。

それを無水エタノールでチンキにしたものに水を加え、アルコールを飛ばして苛性ソーダ液にしています。
チンキは緑というか茶色っぽかったのですが、無水エタノールでチンキの石けんの場合、たいがい色は白っぽくなります。

スイートアーモンド油10%、マカデミアナッツ油10%
オリーブ油40%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油20%
ローズマリーオイルエキストラクト
ローズマリー、ローズペタル、ペパーミント、レモンピール
鹸化率95%

<チンキを使った石けんの記事>
日本酒(柚子の葉入り)石けん
ラベンダーシコン2石けん
十薬甘草石けん

[使用感]
かなーり良い感じに仕上がっていますが、髪にはローズマリーだけでなくラベンダーが入っている方が私の好みです。
チンキに使用しているのは無水エタノールですが、お酒(日本酒、ラム酒、ワインなどいろいろ)の入った石けんはしっとりするので、作る石けんにアルコール入りが増えました。
アルコールを飛ばしているとはいえ、トレースは出やすいし、石けんの液温も高めになるので、鹸化しやすく作りやすいのです。

2010年02月12日

日本酒(柚子の葉入り)石けん

日本酒(柚子葉入り)石けん実家のご近所さんのお庭には柚子の木があるそうです。

柚子の実がだいぶ色づいた頃、母のそのお友達は全然面識のない方から言われたそうです。
「あのう、少しでいいんですけど、柚子を分けていただけませんか。」


「人にあげて、なくなっちゃわないうちに、早くとりにおいで」
と言われた母は、急いでいただいて来たとか。

枝ごといただいてきたので、葉っぱつきの柚子でした。

柚子は余す所なく、使い切り。。。
皮の一部分は千切りにして果汁と蜂蜜とともに煮て、柚子ジャムに。(これは、お湯を注げば柚子茶になりますし、ハーゲンダッツのバニラにかけるとおいし〜。)
皮と葉は軽く干してから粉にして、ジップロックに入れて冷凍庫に。
種は軽く干してからアルコール水に漬けて、化粧水に。
残った白い袋の部分はお風呂の浴用剤として。

そして石けんには、葉と柚子の皮を入れる予定だったのですが、型入れするときに肝心の皮を入れるのをすっかり忘れました。
だから日本酒石けん(柚子の葉入り)です。

米油15%、EXVオリーブ油40%
カカオバター5%、ひまし油5%
パーム油20%、ココナッツ油15%
柚子の葉チンキ、浦霞
鹸化率95%

柚子の葉はひたひたになるくらい無水エタノールを入れ、日本酒を加えてからアルコールは煮切って冷蔵庫へ。
チンキは、色付けしたのかと見まごうほど真緑色。
これぞ、天然の色なんでしょうね。
石けんにしたら、やはり色は飛んでしまいました。

<参考記事>柚子石けん(ラム酒入り)(柚子の皮を入れました)

[使用感]
日本酒を使った化粧水などもあるくらい、日本酒はしっとり感を生みます。
麹のおかげでしょうか。

でも、甘酒の石けんに比べると、こちらの方が私は好きです。
甘酒はアルコールを含まないので、アルコールを飛ばして使う必要がないのは作りやすいといえますが、飛ばしているはずのアルコール入りの石けんの方が使い心地が良いと感じます。
(酒粕を使った甘酒は、厳密にいうと甘酒とはいわないという説もあります。麹を使って甘味を出しているのが甘酒で、子供も飲むことができます。)
おそらく、醗酵してアルコールが発生するとき、他のものも生成されているからではないでしょうか。

チンキを利用した石けんとはまた異なった独特のしっとり感があります。

2010年02月10日

最高に贅沢なオレンジ石けん

最高に贅沢なオレンジ石けん前田京子さんの最高に贅沢な石けんのオレンジパージョンです。
配合比率も、鹸化率も変えています。

それにしても、同じことを考える方は多いのですね。
最高に贅沢な石けんのパーム置き換えでレッドパームにしている方をお見かけしました。

スイートアーモンド油20%、EXVオリーブ油40%
ホホバ油8%、レッドパーム油14%
ココナッツ油18%、ローズマリーオイルエキストラクト
ルイボスティー
鹸化率95%

※苛性ソーダを溶かすのにただの水を使うよりルイボスティーを使った方がトレースが出やすいかと思い、毎日飲んでいるオーガニックのルイボスティーを使っています。
ティーとはいえ、煎じているのでとても濃いです。

レッドパームの方がホワイトパームより融点が低いので、ただ置き換えるとオリジナルより柔らかい石けんになってしまいます。
それで、このレシピはココナッツを増やし、柔らかいアーモンドを減らしていますが、冬に放置タイプで作った石けんは、良く言えばしっとりしていますが、非常に柔らかい。
硬い石けんには遥かに遠いものとなりました。

あまり論議されていませんが、硬い石けんを作るためには、
1. ハードオイルを増やす
2. 鹸化率を上げる
3. 塩や真珠といった硬くなる成分を入れる

以外に、型出しまで石けんが必要とする温度を保ち、オイルと苛性ソーダの化学反応をできるだけ完結させることが重要だと思います。

[使用感]
鹸化率を95%にしているとはいえ、最高に贅沢な石けんで髪を洗って使い心地がいいのかしら、と最初は半信半疑でした。
けれど、ホワイトパームをレッドパームに変えると、なかなか良いです。

あら、意外だわ。
スイートアーモンドやオリーブの配合も異なるので、そのせいかもしれません。
オイルの配合比によりでき上がりの石けんの質感が変わるというのは、本当ですねえ。

●最高に贅沢なオレンジ石けん2
[さらに配合を変えて作ったら]
その後、スイートアーモンド油をかなり多くし、オリジナルの最高に贅沢な石けんに近づけてみました。
髪に良い石けんが好きな私にとっては、これは意外なほど良くありませんでした。
ツルッ、シトッが足りないし、リノール酸が多い配合だと髪のまとまりがよくありません。
最高に贅沢な石けんは、やはりフェイスバーだったんですね。

2010年02月08日

ジャスミンとオレンジフラワーの石けん

ジャスミンオレンジフラワー石けんこの石けんは、お気に入りの薬茶である 龍眼の蜂蜜レモン茶 から発想を得て作ったものです。

ジャスミンフラワー、オレンジフラワーに丁子(クローブ)を加えています。
お茶の方は、はちみつレモンに一味加えたものですが、クローブをほんの少し入れると味が引き立ちます。

レッドパーム油30%、オリーブ油40%
ひまし油5%、マンゴーバター5%
ココナッツ油20%
ジャスミン、オレンジフラワー、クローブ
先入れはちみつ
鹸化率95%

ジャスミン、オレンジフラワー、クローブは無水エタノールで抽出し、水を加えてアルコールを飛ばしたものを苛性ソーダ水にしています。

[使用感]
私は、レッドパーム油を使った石けんがかなり好きです。
色も気分が浮き立つオレンジ色だし、今まで作ったレッドパーム入り石けんはほとんどのものが使い心地がよろしかったのです。

この石けんもちょっとだけ甘い香りがして、髪にもバッチリ。
ツルッ、フワッ、サラッ、シトッ、さらにコシも出ます(私には)。
もちろん顔にもボディにも使えて三拍子揃っています。
でも、ツルフワサラシトコシの五段階評価をクリアできる石けんの数は少ないのです。

2010年02月05日

ガスールキッチンソープ

ガスールキッチンソープ昨年の5月から手作り石けんを作っていますが、止まるところを知らず。
石けん貧乏になりそう。

石けん作りの魅力って何でしょう?

オイルの配合比やオプションで入れる成分、はたまたできあがりの質によって、使用感が変化することに尽きると思います。
それにしても、いったいいつまで続くのやら。。。

この石けんは、石けんクレンザー的キッチンソープの延長で、研磨部分をガスールと重曹で15%入れています。
10%ぐらいだと、できあがった石けんに結晶はできませんが、15%、20%と重曹を入れるときらきらした結晶が浮きでてきます。
しかし、ガスール自体がレッドクレイ、イエロークレイなどと比べて白っぽいので、結晶はあまり目立ちません。

ココナッツ油30%、米油30%
ラード20%、グレープシード油20%
ガスール4%、重曹11%
鹸化率97%

余っていたグレープシードオイルをいれましたが、今までのキッチンソープの中で一番使い心地が良いような気がします。
グレープシードオイルは酸化しやすいけれど安いし、浴用より比較的消費が多いのでキッチン用には良いかもしれません。
とはいえ、安価という点やできあがったせっけんのすべすべ度を考えると、両方に使える米油の方が好みです。

<参考記事>
オレンジキッチンソープ
レッドクレイキッチンソープ
カロチン石けん(キッチンソープ)
黄色と緑のキッチンソープ
キッチンソープ(重曹入り)

2010年02月03日

ラベンダーシコン2石けん

ラベンダーシコン材料ラベンダーシコン石けん2オプション材料が気に入ると、オイルの配合は変えて、それを使った石けんをまた作ってみます。

ハーブの中では、やはりラベンダーが一番好き。
次は、定番ながらローズマリーとカモミールです。
中薬では、皆さんが石けんによく使うものが、石けんにしたときにはやっぱり使い心地が良いですね。
ときどき、あまりに何種類も中薬を使い過ぎてイマイチなんてときは、あ〜あ、と思います。
私の場合は、石けん作りをする前からもともと持っているので、ダメにしないように入れていることが多いのですが。

ハーブといったら定番中の定番、ラベンダーをすぐ思い起こす方が多いでしょうが、私も石けんにしたときはこれが一番髪に合っているような気がします。
それと中薬では紫根が合います。

この石けんは、無水エタノールで成分を抽出させ水を加えて火にかけ、アルコール分を飛ばしたものを苛性ソーダ水に使いました。
水分も飛んでしまうので、さらに足しています。
私の水分量は前田京子さん式で、かなり多いタイプです。

オイルに苛性ソーダ水を合わせたときは青緑色でしたが、石けんにしたらほとんど白になってしまいました。

米油10%、オリーブ油42%
ひまし油10%、パーム油20%
ココナッツ油18%
ラベンダー、紫根
鹸化率95%

オリーブ油はエクストラバージンを使うことが多いのですが、どんな色になるか知りたいときはピュアを使います。

<参考記事>シコン(紫草)石けんの色

[使用感]
ひまし油10%だと泡がモクモク立ちます。
洗髪には、ある程度泡立ちがよくないとストレスがきそうですが、そういう点では問題なし。
もうちょっとひまし油を減らしてオリーブを増やした方が、髪のボリュームは出るかもしれません。
髪はストレート気味ですので。

2010年02月01日

米ぬか石けん

米ぬか石けんぬかで体をこすると、ぬかの油分でツルツルになってお肌しっとり。
日本の昔ながらのケアは知ってはいても試したことはないし、石けん作りに使いたいものに糠をエントリーしていませんでした。

「米ぬかの石けんはないの?」
と、夫が聞きます。

どうせ、いろいろ石けんがあっても使わないのに、民間の知識から尋ねただけです。
でも、まあ、そういうことなら作ってみようかと。

糠床用の『炒り糠』を使いました。
生糠も家にあったので、石けんを作った後に、なにげに賞味期限を見ましたら、生と炒ったのとでは賞味期限が圧倒的に違います。
生ぬかを型入れ時に加えたら、きっと酸化が早くて困ったことでしょう。
炒りぬかにしておいて、良かった。

米油20%、EXVオリーブ油40%
ひまし油5%、パーム油15%
ココナッツ油20%
米ぬか10%
鹸化率95%

[使用感]
想像通りの使用感でした。
可もなく不可もなく。
こう評価すると、たいしたことないと思われるかもしれませんが、ツルツルしてなかなか使いやすい石けんです。

でもね、糠が材料だと思うと、楽しい気分にはなりにくいのですよ。

2010年01月29日

十薬甘草石けん

十薬甘草石けんベトナム料理で葉っぱ巻きに供されるどくだみは匂いがきつくありませんが、日本のドクダミの匂いは、どちらかというと変な臭い。
かなり強烈な匂いで、毒を溜めているかのようで、どくだみという名がついたとか。

十種類の効き目がある(たくさんの効果があるというたとえでしょうか)ので、漢方薬では十薬といいます。
中薬的には魚腥草といいますが、中国人も生臭い(良い匂いではない)と感じていたのでしょうね。

どくだみは清熱解毒薬ですから、おできなどの皮膚トラブルに効きそうです。
さらに、その効果を高めるために甘草、クレイ、アロエも加えて。

アボカド油20%、EXVオリーブ油35%
カカオバター5%、マンゴーバター5%
パーム油15%、ココナッツ油20%
十薬、甘草、カオリン、アロエ末
鹸化率95%

[使用感]
カオリンとアロエも入っているのに、十薬甘草石けんというネーミングにしたので、試すという意欲がなかったのです。
中医学のお仲間が気になる石けんの一つに挙げていたので、使ってみなくてはと思いました。
カオリンとアロエ入りなら、使い心地良さそうですものね。

例によって、スポーツクラブのシャワーブースで使っていて、泡がムチャクチャ立つのでびっくり。
こんなに泡立つのならそのまま体に落して洗えば、素早くシャワータイムが終わったでしょう。

ひまし油を入れなくても、ココナッツ油20%でブクブクになるのです。
洗い上がりの髪は、しっとりとして毛先が綺麗に内側に丸まりました。
アボカド油効果は、いつもはあまり感じたことはありませんでしたが、この配合は良いかもと思える石けんです。

2010年01月27日

桃紅四物湯石けん

桃紅四物湯材料桃紅四物湯石けん中医学を習うと、方剤では有名な『四物湯(しもつとう)』という薬があります。

熟地黄当帰白芍川芎(せんきゅう)の四つを合わせた、補血の有名なものです。

これに、桃仁紅花を加えると、瘀血(おけつ)に効果的な方剤になります。
心臓の調子が悪いときによく使われる血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)は、この桃紅四物湯が含まれます。

外用としてもたびたび登場する中薬ばかりなので、石けんに仕立ててみました。
内服での効能は、外用にしてもいくらかは残っているようですが、石けんにしたらどうなるかは使ってみなければわかりません。

米油20%、ひまし油10%
EXVオリーブ油32%
パーム油18%、ココナッツ油20%
先入れ蜂蜜4%
桃仁、紅花、熟地黄、当帰、白芍、川芎(煎じ液のみ)

オイルに成分を浸出させるとき、漢方薬がうまく抽出できているのかあやしいと、常々思っていたので、このときは煎じ液のみを苛性ソーダ水溶液に使っています。

[使用感]
中薬を使った石けんは、ハーブ使用の石けんに比べると良かったことは非常に少ないのです。
もともと香りがよくないこともありますし、水に成分を溶かす(煎じる)と苛性ソーダに直にその成分が出くわすことになり、強アルカリの洗礼を受けやすいということも関係しているかもしれません。

そういうわりには、この石けんはわりと良い感じ。
特別、感激するほどとはいえませんが、悪くはありません。
これって、とても希少なことです。
配合は、いつもと大差ないので、成分として入れている桃別四物湯のおかげかと思います。

2010年01月25日

柿渋石けん(デオタンニン風)

柿渋材料柿渋石けん以前に作った柿渋石けんは、未精製のカカオバターのチョコレート色に染まりましたが、こちらは普通のクリーム色のカカオバターを使ったので、一色にはなりませんでした。

が、なぜか、点々模様ができています。
バター類を10%も入れると冬には良いかもしれませんが、男性には油分が多くて重いかも。

アボカド油20%
EXVオリーブ油40%
カカオバター5%
モーラバター5%
パーム10%
ココナッツ油20%
先入れはちみつ4%、柿渋8%
シークレイ、ウィッチヘーゼル、アルニカ(煎じ液と油に浸出)

作成日は12月20日。
温度差があると、型の周りと中では同じ色になりません。
周りの方が白っぽいので、外側の気温が低かったためではないでしょうか。

最近、トレースが出る(型入れ時)まで、および、型に入れて保温するときも、液温をできるだけ40度に保った方が
出来上がったときの石けんの硬さや色にむらがないと思うようになりました。
今までは前田京子さん方式で、冷たくなっているようでも鹸化は自動的に続いているのだし、と、型に入れるときも積極的に40度に液温を上げるということはしませんでしたし、保温も発砲スチロールの箱に入れるだけでした。

その石けんによって、液温が上がるものと冷たいままのものとありますから、石けんの状態によってということになりますが、保温からはずすまではできるだけ液温が40度になるようにする(植物性のオイルでは)のが、鹸化を一気にするコツではないかと。
液温を40度というのは、家庭ではとてもむずかしいですよ。
周りの温度を上げ過ぎると、液温は軽く50度や60度になるようですから。

2010年01月22日

オレンジキッチンソープ

オレンジキッチンソープ石けんクレンザー的石けんをめざし、レッドパームに重曹を20%入れた石けんです。
ラードもお安いのでキッチンソープには良いかと、使っています。
植物性のオイルより、動物性のオイルの方が安いので、矛盾を感じますが。
(飼料を与えて飼育されるお肉を食べるより、植物そのものを食べる方が効率的)

レッドパーム油50%、ココナッツ油30%
ラード20%、重曹20%
鹸化率97%

<参考記事>
レッドクレイキッチンソープ
カロチン石けん(キッチンソープ)
黄色と緑のキッチンソープ
キッチンソープ(重曹入り)

[使用感]
20%も重曹を加えると、レッドパーム油の場合は石けんくずが粉っぽくなります。
普通、石けん受けにはとろけた石けんがつくと思うのですが、これがやけに粉っぽい。

手作り石けんは非常に泡切れが良いのですが、この石けんは泡の状態で鍋などについていれば問題ないけれど、水が足りなくて石けん自体がくってついていたら、よーくすすがなければなりません。

レッドパームを使ったら、重曹は10〜15%にしておいた方が良いかもしれません。

2010年01月20日

ククイナッツ石けん

ククイナッツ石けん前田京子さんが特別の石けんとしているククイナッツ。
使ってもいないのに評価はできないと、作ってみました。

ククイナッツ油は『お風呂の愉しみネットストア』で購入しましたが、よく見るとヴィタミンCやヴィタミンEが添加されています。
これでも持ちが悪いのかしら?

使う分だけカットして、後は冷蔵庫にしまうなんて芸当は私にはできないので、一応ROEを入れて酸化スピードを遅くはしましたが、人にも配って、早めに使いきるにこしたことはないですね。

ローズヒップの石けんが気に入っているので、そちらと比較するためにローズヒップパウダーを入れています。

ククイナッツ油20%、オリーブ油20%
シアバター10%、マカデミアナッツ油15%
ホホバ油8%
パーム12%、ココナッツ油15%
ローズヒップパウダー
ローズマリーオイルエキストラクト
鹸化率95%

冬になり気温が低くなってトレースが出にくくなりました。
11時間たってもゆるトレースともいえないほど。
でも、朝になったら固まりすぎかもしれないし、早く寝たいのとで型入れしてしまいました。
そのせいか、分離こそしませんでしたが、上層と内部の色はくっきりと分かれています。
この不出来が原因で、冬はもっと積極的に保温すべきではないかと考えるようになりました。
(私は前田さん方式で、型入れ時に冷たくなっても自動的な鹸化は続いているから、発泡スチロールに入れるだけでした)

型出し時に柔らかい石けんは、1カ月の熟成期間が過ぎてもとても柔らかい。
上部の白っぽい部分は内部よりさらに柔らかいので、結局ワックスペーパーで包むときにかなり削ることに。
上部のみうっすらソーダ灰が出た石けんは、薄ーく削るだけですみますが、白く層になったものはとんでもなく削ることになります。
削った石けんはネットに入れ、洗濯機に入れる前の洗濯物の部分洗いに使用していますが、ネットいっぱいになった巨大な塊が石けん受けに乗っています。

[使用感]
だいぶ前に作っていながら、試していない石けんも多いのですが、これは解禁後、即試しました。

が、私には、???、の世界です。
オイルの配合が悪かったのかもしれませんが、ローズヒップに比べると可もなく不可もなく、といった感じでしょうか。
人によってはククイナッツの良さがわからなかったとおっしゃっている方もいますが、私もそのクチです。

ローズヒップはオイルを直接塗るより石けんにしたときの方が手応えがあったのですが、ククイナッツは逆です。
直接塗る方が浸透力が感じられて、『んんん?』と思いました。
石けんの方は撃沈です。
期待感が大きかったせいかもしれません。

髪、顔、体と三拍子揃った石けんをスポーツクラブ用にしているのですが、私にとってはこの石けんは髪がダメです。
洗髪の翌日、髪が変に外ハネし許容範囲を超えてしまいます。

だからといってフェイシャルバーに限定するほどではなく。
二度めに作った真珠石けん(パールフェイシャルバー)が、ツルツル、しっとりするのに引き締め感もあり、そちらに軍配をあげざるを得ません。

その後友人から、
『パールフェイシャルバーより好み! ククイナッツの石けん気に入った』とのこと。
ほんと、人によりお気に入りになる人と、そうでもないなあと思う人と分かれる石けんです。

それにしても、どちらも材料費がかかる石けんですが、ククイナッツオイルは入手しやすいので、真珠石けんより作りやすいかもしれませんね。

<参考記事>
ローズヒップオイルの石けん
パールフェイシャルバー

2010年01月18日

ハーブ石けん

ハーブ石けん髪に良いのはローズマリーと思っていましたが、私にはラベンダーの方が向いているかもしれません。
ラベンダーと紫根を入れた石けんが割と良かったし、ラベンダーはオイルコントロールしてくれるかと。
ネトルやアルニカも入れて作ったら、どんな使い心地になるか、楽しみです。

オリーブ油35%、スイートアーモンド油20%
モーラバター5%、ホホバ油5%
パーム油20%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜4%
ラベンダー、ペパーミント、ネトル、アルニカ、アロエ
鹸化率95%

画像でわかるくらい、柔らか〜い石けんです。

<参考記事>シコン(紫草)石けんの色

[使用感]
泡の立ちにくい石けんです。
髪にクルクルしたら、たいがいの石けんはモクモクしてくるのに、これはいくら髪に回転させても泡立ってくれません。
そういう点では洗い上がったのかすっきりはしませんが、ラベンダーと蜂蜜が入り、さらにアーモンドオイル配合だと私の髪はサラッ、フワッ、ツルッ、シトッ、です。


2010年01月15日

ニーム石けん

ニーム石けん ニームはインドセンダンの木で、害虫が寄りつきにくいといわれます。
秋頃、ホームセンターでニームの苗が売られていました。
園芸店でも見かけたことがなかったので、珍しいとは思ったのですが購入しませんでしたが、太ったナメクジが出没する今日このごろ。
ニームの鉢を植えるべきだったと後悔しています。

そこでナメクジ駆除の目的も兼ねて、ニームオイルを購入しましたので、石けんにしました。
石けんにすると殺菌力があると言いますから、ニキビケアなど、皮膚を清浄にしてくれそうです。

ニームの匂いは玉ねぎのようですが、1か月熟成した後はそれほど気になりません。
実際使用したらいかがなものでしょうか?

米油20%、EXVオリーブ油30%
シアバター5%、マンゴーバター5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
ニーム油10%
よもぎうこん
ニームパウダー、黒砂糖、アロエ
鹸化率95%

よもぎとうこんは煎じ液と油に浸出させ、黒砂糖はミルサーで挽いてニームパウダー、アロエ末とともに型入れ時に加えています。

[使用感]
とても、さっぱりした、という印象を持つ石けんです。
洗い上がりがすっきりとしていて、殺菌効果があるのかな、と思えます。

ただ、あいかわらず玉葱のような匂いがするので、使っていても楽しくありません。
ちょっと引いてしまいます。

にきびに良い石けんとして市販されていますが、オイリー肌の人には良いと思います。
特別にニームを必要としている方にはお勧めです。


2010年01月13日

珊瑚アーモンド石けん

珊瑚アーモンド石けん最近は、木型二つとペーパーモールド二つを使い分けています。
なるべく紙型を何回もリユースしたいので、色がつくものは木型で白っぽいものは紙型にしています。

ペーパーモールドだと、500gバッチで作ると上部がかなり空いてしまうので、八つ切りにすると拍子木のような形です。

この石けんは、ココナッツやパーム無し。
硬さはシアバターで出しています。
珊瑚カルシウムパウダーを入れなかったら、やわやわのものになったでしょうが、珊瑚カルシウムのおかげでそれなりに硬いものができました。

やはり、紙型の方が石けんの肌質が滑らかなものができるような気がします。

スイートアーモンド油30%、オリーブ油40%
ホホバ油10%、シアバター10%
ひまし油10%
ローズマリーオイルエキストラクト、珊瑚カルシウム10%
鹸化率95%

[使用感]
滑らかなチーズケーキのような石けんで、でき上がりは満足していましたが、シアバター10%で硬さを出しただけのソフトオイルばかりがたたって洗髪には適していません。
フェイスには良いかもしれません。

それにしても、材料が良いのにでき上がりが不満足だと心残りです。
これを補うために、コンフェにしてみるのも手だなと計画しています。
デザインのためにコンフェにする方は多いでしょうが、成分を変化させるために混ぜるのもありかと。


2010年01月08日

ピンクローズ石けん

ピンクローズ石けんピンククレイを入れた薔薇の石けんですが、ローズヒップオイルは入っていません。
玫塊花をラム酒で煮出して苛性ソーダ水に、ローズヒップパウダーを型入れ時に加えました。
汚れを落とすクレイの効果と、ピンクの色を出したいのとで、ピンククレイ、潤いも欲しかったので杏仁霜も入れてます。

ローズヒップパウダーはファインカットだったので、斑点のような模様です。
粉状態だともっとむらの少ない色になりますが、どの程度の模様になるかと作りました。
良く言えばピンクパンサーだけれど、石けんとしてはあまり上品な模様とは言えませぬ。

スイートアーモンド油15%、ヘーゼルナッツ油15%
オリーブ油35%、シアバター5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
ローズマリーオイルエキストラクト
玫塊花(まいかいか)、ラム酒、ローズヒップパウダー、ピンククレイ、杏仁霜

[使用感]
アルコールが入った石けんは、アルコール分を飛ばして使っていてもしっとりするようです。
この石けんもしかり。
髪、顔、体にオーケーで、三拍子揃っています。
次に作るときは、ローズヒップをファインカットではなく粉で使うと斑点模様にならずに均一で綺麗なものができると思います。

2010年01月06日

死海の泥石けん

死海の泥石けん死海の塩ではなく、ミネラル豊富な死海の泥を使用した石けんです。
死海の泥は、ブラックミネラルマッドとも呼ばれているようですね。
皮膚病や関節疾患に効果があるといわれており、死海のほとりにはそのためのスパが数多いとか。
クレオパトラも利用していたといいます。

これは、死海に行ってみなければ、と、夫に打診(行ってみたいと思わない?)すると、その手のことにはまるで興味ない夫に見事却下されてしまいました。
(ヨルダン側なら、ペトラ(インディジョーンズに登場)の遺跡もあるから、OKするかしら)

一応旅気分も味わえるかと、他のクレイ石けんに比べてどれほど違いがあるのかも興味津々です。

スイートアーモンド油20%、オリーブ油40%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油15%、ココナッツ油15%
ローズマリーオイルエキストラクト
死海の泥パウダー
鹸化率95%

<参考記事>死海の塩石けん

[使用感]
やはり、死海の塩や泥はただものではなかった、というのが正直な感想です。
海面より低い位置にあり周辺が乾燥しているから、海水が凝縮されていてミネラルは通常の海水より10倍も多いと聞くとおり、他のクレイとは全く異なる石けんのでき上がりです。

死海の塩石けんの方は、空気中の水分を呼んで、包んでいるワックスペーパーがどんどん湿ってきますから、泥の方もそんな感じかなと思っていました。
マグネシウム分も多いのでしょうが、他のクレイ石けんのように毛穴の汚れを取る代わりに皮膚が乾燥しやすくなるということはありません。

ツルツルしているのです。

鹸化率95%で作っていて、オイルをスーパーファットもしていませんが、全く乾燥するどころか皮膚はしっとりとしています。
古代より皮膚病の治療に人々が押しかける死海、『本物だった』 と 実感したのでした。

2010年01月05日

当帰紅花飲石けん

当帰紅花飲材料当帰紅花飲石けん当帰紅花飲は、血の巡りをよくし熱をさます解毒薬の方剤ですが、石けんに使用される外用薬ばかり。
当帰紫草(シコン)大青葉(藍の葉)紅花です。

大青葉の代わりに青黛を使い、紅花から黄色が出、青黛が紺色なので、石けんの色は緑になるかと思いましたが、何ともいえない不思議な緑青に。

オリーブ油35%
米油20%
モーラバター5%
ひまし油5%
パーム油20%
コナッツ油15%
当帰、紫根、青黛、紅花
先入れはちみつ
鹸化率95%

<参考記事>
青黛の石けん(原料は藍です)
青黛紅花石けん
インドハーブ石けん(育毛)

[使用感]
最初に作った青黛の石けんは、夏に使うとドロドロだらしないくらい溶け出して柔らか過ぎる、と思いました。
が、使用感は一番良かったような気がします。
柔らかい石けんは使いにくいけれど、やはり肌には良いようです。

青黛とはちみつを入れると、標準以上の石けんができるので、そういう点では及第点をあげられます。
色は青黛そのものが、緑が入った濃い青なのですが、石けんに仕立てると、そのときに一緒に入れた他のものの影響を受けます。
今回は紫根で灰青、紅花で黄色をミックスした微妙な青です。

2009年12月28日

パールフェイシャルバー

パールフェイシャルバー総油脂量500gなら、10%の真珠粉を入れても50g。
そのくらいなら、まだたくさんあるし、というわけで、
再び、真珠の石けんを作りました。

ボディ、顔、髪とオールマイティの石けんを目指していますが、真珠入りの石けんだけはさすがにもったいないのと、収斂作用が大きいので、顔用に限定しています。
作ったときは、アーモンドオイル配合の石けんがお気に入りだったのと、真珠が入ると石けんが硬ーくなるので、比較的柔らかめの配合にしています。

しかし、ホホバ10%は必要なかったかも。
前田京子さんのいうとおり、8%限度で使っていてもホホバの効果を感じられたかもしれません。

他に10%ホホバオイルを使った石けんがあるのですが、そちらの使用感はそれほどよくはなかったからなのですが。

スイートアーモンド油30%、オリーブ油30%
ホホバ油10%、ココナッツ油15%
パーム油15%
ローズマリーオイルエキストラクト、真珠粉10%
鹸化率95%

<参考記事>真珠石けんと珊瑚石けん

[使用感]
石けんですからヌルヌルするのは当たり前、でも、顔を洗っているときからヌルヌルとはちょっと違うツルツル感があります。
まさしく、ツルツルということばがぴったりの感触です。

フェイシャルと限定していても、髪を洗って試さないと石けんの良し悪しはよくわからない。
そこで、試すと、顔を洗っているときと同じようなツルツル感が。。。

スイートアーモンド配合の石けんは髪がすとんと落ちて柔らかくなる傾向があるのですが、真珠のおかげか乾かすと、コシやハリもあってボリュームも出ます。
おお!最強の石けん!
と、このときは思いました。

翌日、寝て起きたら、髪は一部分外ハネしていました。
が、ハリがあるので、ブラシで内巻きにするとその状態を保っています。
真珠は石けんに硬さを持たせるけれど、髪にも影響するのね。

でも、髪にはベストとはいえないし、洗顔にとても良い(このツルツル感はとても気持ちが良い)ので、やはりフェイシャル限定にします。

2009年12月25日

カレンデュラハニー石けん

カレンデュラハニー石けんはちみつとカレンデュラの花を入れた石けんです。
はちみつ色でカレンデュラの黄色が入ってます。

色をあまり邪魔しないで、汚れもすっきり落とせるようにホワイトカオリンを入れています。
イエロークレイだと黄土色になるかもしれない、と思ったので。

スイートアーモンド油30%、オリーブ油25%
シアバター5%、カカオバター5%
ココナッツ油15%、パーム油20%
ローズマリーオイルエキストラクト
先入れはちみつ6%、カレンデュラ、カオリン4%
鹸化率95%

[使用感]
はちみつを20%使用した、はちみつグリーンナッツ石けんと勘違いして使っていました。
うーん、はちみつ入れ過ぎたかな、泡が立たないぞ。
髪は泡立てネットの役目をしてくれるので、普通にクルクルすれば泡はモクモクでてくるはずなのに。。。

お風呂から出た後、成分を確認するときに違う石けんだと気がつきました。
バター類10%が重かったのでしょうか?
アーモンド30%で泡なしストレスが来るのなら、オリーブ油より高価なアーモンド油をもっと少なくしてオリープを増やした方が良いかな?

こういうときは、オイルの配合比が使い勝手を決めるという前田さんの意見に賛成です。


2009年12月21日

はちみつグリーンナッツ石けん

はちみつグリーンナッツ石けんはちみつシリーズの石けんで、グリーンナッツオイルを入れました。

はちみつを総油脂量の20%入れたら、どんな石けんになるか、はたしてちゃあんとした石けんになるのか、試しています。
10%のはちみつを先入れしたときは水分がかなり滲み出て来るのと、ある程度鹸化した状態(型入れ時)で投入した方が量が多いときは良いのではないかと考え、トレース時に加えています。

500gバッチで作っているので、はちみつ100gです。
はちみつ好きには、たまりませんね。

グリーンナッツ油20%、オリーブ油30%
マンゴーバター10%、ひまし油5%
パーム油20%、コナッツ油15%
はちみつ20%(後入れ)
鹸化率95%

[使用感]
はちみつ20%も入れたおかげで、超しっとり、なかなか快適な髪の仕上がりです。
10%より20%の方がさらにしっとりします...当たり前?

ときどき髪を触りたくなるくらい良い感じで、髪は重たくなく、柔らかにまとまっています。
グリーンナッツの絹さやのような匂いがときどきしますが、グリーンナッツに多く含まれる不飽和脂肪酸のせいか、石けん自体は軽い使い心地でオリーブ油が多い配合の髪がスタイリングしたような形にはなりません。

しかし、オーガニックの蜂蜜を100gも入れるのは、かな〜りぜいたく!
ま、こんなことができるのも手作りの良さではありますが。

2009年12月18日

レッドクレイキッチンソープ

レッドクレイキッチンソープこの写真は型からはずしてすぐ切ったものです。
ですから、空気に触れていた上部だけに結晶ができています。

クレイと重曹を合わせて総油脂量の10%だとこんな結晶はできないのですが、ジフと同じように研磨部分(主に重曹)を20%にしたらツンツンとおもしろいように結晶化し、乾燥させている間に側面にもできました。

石けんとしての見栄えは非常に悪いのですが、使用してみるとこの研磨部分のおかげで、こすって取る汚れはよく落ちます。
木部についた手垢など、10%に比べるとやはり20%の方がおもしろいように落ちるので、キッチン用に作ってはいても掃除用にも活躍してくれます。

タワシでクルクルこすって泡を立てた状態では、よく汚れ落ちして問題ないのですが、小さくなるともろく壊れ、その固まりが鍋についたままだと、泡を流水で落とすほど簡単には落ちません。
これは、石けんとしての体裁が整っていないということなのでしょう。

だから、研磨部分15%でも作ってみます。

ココナッツ油40%、米油40%
ラード20%
レッドクレイ4%、重曹16%
鹸化率97%

<参考記事>黄色と緑のキッチンソープ

2009年12月16日

柿渋石けん(渋の泡風)

柿タフ柿渋のように消臭目的の石けんは、夏用に作った方がより効果を感じられたと思います。

柿渋を購入したときは夏頃だったので、即作れば良かったのですが、柿渋は封を開けると酸化してゲル化する場合があるというので、一気に使う気になるまでほおっておいたのです。

使用したものは自然色倶楽部の「カキタフ」で無臭です。
総油脂量の8%を使用しても、カキタフ1リットルからしたらほんの少し。
だから、木工品の塗料や入浴剤としても使っています。

EXVオリーブ油50%
ホホバ油5%
未精製カカオバター5%
ひまし油5%
パーム油20%
ココナッツ油15%
緑茶、ウィッチヘーゼル、黄芩(煎じ液と油に抽出)
柿渋8%、シークレイ、黒砂糖(型入れ時に)
鹸化率95%

柿渋の色も濃い茶色ですが、未精製のカカオバターの色がココア色なので、コーヒーのような石けんになりました。
育毛石けんと同じ色です。
石けんを整形するときに切り落とした部分を、洗濯物の部分洗いに使い、洗濯機にほおりこむのですが、白い布にこすると汚れかと見紛う茶色になり、色が染みつかないかと気になります。

[使用感]
残念ながら、髪にはあまり良くありません。
翌日、変に毛先が跳ねてしまいます。

体には、どことなくさっぱり感があります。
加齢臭対策に良いといわれる柿渋ですが、常にスポーツをしていて汗をかくことが多いと、加齢臭対策にもなるのではないかしら?
骨はまだ折れたまんま(骨盤のX線を撮ると愕然とします)ですが、なかなか治らないので、骨がくっつかないのなら筋肉で動かせばいいや、と考え、せっせとスポーツクラブに行っています。
負荷をかけた方が、骨再生にも効果的ですし。
ただ、やりすぎないようにしなければなりません。

要は、老廃物を速やかに外に出せればいいのですよね。

2009年12月14日

ナノイオンドライヤー

ドライヤーこのナノイオンドライヤーは、目が二つあるし鳥のように見えますね。

とっても、ユーモラスな形。
真ん中から温風が吹き、その周りから冷風が吹くので、左右前後に揺らして使用すると、ヒートアップしてきて熱いということがありません。

空中の湿度をミスト状(ナノイオン)にして、髪を乾かしてくれるので、普通のドライヤーにくらべると、髪の毛がしっとりと乾燥する気がします。

実は最初に使用したときが、一番その効果を感じられました。
最近は、それが普通のようになってしまいましたが、休会を解き、スポーツクラブにまた通うようになったら、クラブ備え付けのドライヤーのせいで、ナノイオンドライヤーの良さを再度感じています。

しかし、週に4回もクラブに行くと普通のドライヤーのお世話になることの方が多いのです。
だからといって、持参するのも重いし、うっかりバッグをどさっと置いて故障しても悲しいし。
ま、スポーツの効用を考えると、ドライヤーの効果はうすい、ということで、良しとしますか。

石けんは、シャンプーにオーケーなオールマイティなものを一つと、リン酢のためのお酢の小瓶のみを持って、シャワープースに(私の場合は、髪に良ければすべてに使えます)。
シャンプー・リンスのボトルを持って入っていたときより、軽いし手軽です。
パウダールームで乾かすと、髪はサラッサラッのフワッフワッ。
明らかに以前より髪の状態が良いので、鼻唄混じりになります。

2009年12月11日

トロピカル石けん

トロピカル材料トロピカル石けん冬になぜ、トロピカル?と思われるかもしれません。
夏には思いつかず、冬になってしまった、ということです。

夏になると鉢から出てくるレモングラスを使った石けんを作りたかったので、ココナッツミルクパウダーも入れて南国風に作ってみました。

石けんの肌に残っているのは、ココナッツミルクパウダーでしょうか。
かき混ぜたときは、ダマにはなっていなかったのですが。

EXVオリーブ油30%
アボカド油15%
マンゴーバター10%
ひまし油5%
ココナッツ油15%
パーム油15%
レッドパーム油10%
先入れはちみつ
レモングラス、ペパーミント、オレンジフラワー(煎じ液とオイルにインフューズド)
ココナッツミルクパウダー(型入れ時)
鹸化率95%

[使用感]
期待したほど、髪の洗い上がりはよくありませんでした。
悪くはないんだけど...といった感じです。

レモングラス、ペパーミント、オレンジフラワーのようなものはオイルに浸出させても、あまり特徴が出ないような気がします。
ココナッツミルクパウダーも、生地から小分けにしてよーく混ぜ合わせつもりでしたのに、石けんは滑らかな肌にならず、ナンダカナー、です。

しっとり系のアボカド、ひましを使っているし、レッドパームは結構お気に入りでしたのに。

ここのところ、無水エタノールで抽出したら石けんのできがどうなるかを順次試しているので、次回はそれでいってみます。

2009年12月09日

はちみつアルガン石けん

はちみつアルガン石けんこの石けんは、なぜか非常に柔らかいです。
乾燥が終わり引出しに入れ、引出しを開けるときに引っかかってしまったら、角がグニャッと欠けてしまいました。
先入れはちみつで10%だと入れ過ぎのような気がします。
はちみつを10%以上入れるときは、後入れの方がちゃんとした石けんになるような。

それに、アルガンオイルの匂いを緩和するべく、緑茶の煎じ液を使用したというのに、かえっておかしな匂いに変わりました。
何もしなかった方が良かったくらいです。

アルガン油25%、オリーブ油30%
シアバター10%、ひまし油5%
ココナッツ15%、パーム油15%
先入れ蜂蜜10%、緑茶
鹸化率95%

[使用感]
高価な油を使ったから使い心地が良いとは限らない---それを地で行く、がっかり感です。
蜂蜜を入れれば良い石けんになるというわけでもなく。
シアバターも10%も入っているというのに。

たぶん蜂蜜を10%も入れたときは、アルガン油はもっと少なく、オリーブ油の比率を上げた方がいいのかもしれません。
翌日の髪の外ハネが気になるハネ方で、フワッと感も足りません。

2009年12月04日

ラベンダーローズマリー石けん

ラベンダーローズマリー石けんハーブを使った石けんは、
〇お茶にする
〇煎じ液にする
〇油に抽出する
〇チンキにする
〇ウルトラ抽出
〇型入れ時に混ぜ混む
等、いろいろな方法がありますが、石けんにしたときにどれが効果的なのかはわかりません。
抽出する方法のうち、お茶が一番成分が抽出されにくいような気がしますが、ラベンダーとローズマリーをお茶にし、苛性ソーダの水溶液にする前田京子さんの方法で作った石けんは、洗髪にバッチリ、友人も使い心地が良かったと申します。

私は、マイコンの煎じ器を持っていることもあり、煎じ液の他に、油に温浸法で抽出する方法をとっています。

EXVオリーブ油55%、シアバター10%
ひまし油5%、パーム油15%
ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、ラベンダー、ローズマリー
鹸化率95%

ダブルの方法でハーブ効果が上がると期待していているのですが、使い心地はどうでしょう。

[使用感]
最初のうち、本で読んだ限りでは、シャンプーバーとしてローズマリーの方が良いような印象を受けました。
が、ラベンダーと紫根を使った石けんの使用感が結構良く、ローズマリーだけやローズマリーとローレルを合わせた石けんがイマイチだったので、私にはラベンダーの方が合っているのかと感じています。
皮脂をコントロールするタイプのもの、たとえばアルガンオイルを使った石けんや、ラベンダー使用の石けんだと良い印象を受けるのです。

2009年11月30日

手作り石けんの道具(型や木箱)

私の石けん作りは、何が必要か全然わからなかった初心者だったので、道具として紹介されているものをそのまま使いました。
なぜそれが良いのか、紹介されている理由ってありますものね。

今年の5月から石けんを作り始めたので、まだ1年経過していません。
暖かくなる時期から暑い時期を超え、寒くなってきたら、温度差や空気に触れる部分のせいか、アクリルモールドの上部と内部の石けんの色が異なり、上部の方が明らかに内部に比べて白っぽくなりました。

ごくごく初めの石けん作りにはペーパーモールドを使っていたのですが、透明で綺麗にツルッとだせるアクリルモールドに憧れたのと、紙型は何回かは使用できても買い替えなければならないのでエコではないと思いました(牛乳はほとんど消費しないので牛乳パックは手に入りませんし、たまに注文するときも瓶牛乳)。

80パッチを過ぎて、紙型の方が良いのかもしれないと考えるようになりました。
ペーパーモールドは、太陽油脂さんがマルセイユ石けんを作るときに使用しているプロ仕様ですものね。

なぜ、紙が良いのかは、ソフトな石けんだからぐらいしか、はっきりとは記載されていないのですが、推理すると、
通風が良いのと温度差が少ないからでしょうか。

アクリルモールドは当然通風は良くないし、空気に触れている上部と内部の温度差が大きい。
石けん生地にラップを直接密着させると白い粉状(ソーダ灰でしょうか)にはなりませんが、水分が閉じ込められて溜まるし、やはり内部と上部の色の差は歴然と出ます。
ただ、この色差は、型出しして乾燥させているうちになくなっていくのですが、ラップ密着だと綺麗には張れないので、出来上がった石けんはデコデコになってしまいます。

ようやく石けん作りにブレーキをかけられるようになったので、頻繁には使用しなくても良さそうですし、メインはペーパーモールドに、色がつくレッドパーム入りの石けんのときは木型にすることにしました。
また、紙型に戻るソーパーはきっと少ないでしょう。
ちなみに、紙型は2〜3回使えると記載されていますが、私の使い方だと倍以上使えました(限界まで使ったことがない)ので、しっかりトレースで型入れすれば10回は利用可能でしょう。
(ココナッツやパームなどのハードオイルを使わないと固まるのが遅いので、ソフトオイルばかりの配合だと紙がかなり湿ってしまいますが、マルセイユバリエーションだと行けるのではないかと思います。)

石けん乾燥用には、底がすのこ状になった木箱を使用していますが、それにうっすら黴が生えました。
一応積み重ねができるタイプですが、通常スタッキングできるものなら収まりが良いように作られているはずなのに、それは振動が加わるとずれていきます。
四つ積み重ね、底にはクッキングシートを敷いて使用していますが、石けんがあたる底の部分と、積み重ねた天井の部分(要するに上の木箱の底)に黒黴が全部の箱にできました。

石けんそのものが黴びているわけではありませんが、それを乾燥保存中の箱が黴びるのは衛生上よろしくありません。
防かび材を塗布していない木箱で、変な塗料を塗られるよりはましともいえますが、そういうことも起きる可能性を示唆してくれていたらよかったのにと思いつつ、木箱全部に順次柿渋を塗っています。
どこまで柿渋が効いてくれるでしょうか。

[追記]
ペーパーモールドは、柔らかい種に適しているようで、数回使用を見込んでいるときは、硬い石けんになりそうなときは止めた方がよいということがわかりました。
石けんに紙がくっついてしまい、型として再度使うことはできませんので、高くついてしまいます。

後日、気がついたのですが、非常にアホなことに紙型の裏表を間違えてセットしていました。
裏表があるなんてご注意書きに書いてほしい、なんて言い訳ですが、ツルツルした方を内部に折り込まなければならないのを逆にしていてせいで、石けんに紙がくっついたということです。
それは、当然ですね。
逆折りもできるんだと、そのとき発見しました。
いつもは、裏表なんて考えなくても、ツルツルが内部になっていたのです。

柿渋を塗った箱には、石けんが柔らかければ柔らかいほど、黒いものが出ます。
たぶん、柿渋が溶けてしまうのだと思うのですが、白い石けんに黒いものがついているのは、せっかく綺麗な石けんができつつあるのに、乾燥状態のときに失敗するようで気が滅入ります。
箱に黴が生えたら、きれいに洗って日光浴させた後に使用することにします。


2009年11月27日

紅花ハニー石けん

紅花材料紅花ハニー石けんはちみつシリーズの石けんです。
紅花を煎じ液とオリーブ油にインフューズドさせています。
紅花は写真のように、ごっそり入れてみましたので、どのくらい石けんの使い心地に影響するか楽しみではあります。

型入れ時に紅花をホホバに浸してから入れるつもりだったのに、忘れてしまいました。
液体のロウであるホホバでマスキングすると、色が変わりにくいという記事を読んだからなのですが。

煎じ液は黄色っぽい液だったのですが、蜂蜜を入れているので石けんの色ははちみつ色です。

EXVオリーブ油40%、アプリコットカーネル油20%
シアバター5%、ひまし油10%
ココナッツ15%、パーム油10%
先入れ蜂蜜6%、紅花

2009年11月25日

酸化したアーモンド石けん

酸化したアーモンド石けんこの写真は酸化してイエロースポットが出たアーモンド石けんです。
マルセイユの配合でオリープの代わりにスイートアーモンドを入れたものです。

この石けんは保存状態が悪かったわけではありません。
作ってから1か月ぐらいで、すでに酸化したのに気づきました。

なぜ、こんなに早く酸化したかには心当たりあり。
某百貨店の中にある輸入食材店で売られていたスイートアーモンド油は、お風呂の愉しみネットストアで販売されているものと同じでしたが、賞味期限が残り1か月しかなかったのです。
廃油で石けんを作るくらいなのですから、石けんを作る段階ではまだ賞味期限はセーフかもしれないと思い、そのときはスイートアーモンドを入れた石けんを作りたかったので、期限切れ間近なのを承知で作りました。

しかし、白い石けんに黄色の斑点がつくと、いかにも情けない。
いくらスイートアーモンドが酸化しやすい油といえども、石けんとして使える状態になったときに賞味期限が切れるはずだったので、いささかショックです。

それ以来、賞味期限を気にするようになったのはいうまでもありません。
そして、スイートアーモンドやその他の不飽和脂肪酸が多い油を使うときは、ローズマリーオイルエクストラクトを添加して少しでも酸化を遅くするように気をつけています。
ROEを入れるとくすんだオレンジ色になるので、私の場合はアーモンド入りの石けんはもう白にならないです。

使用感としては、そう悪くはありませんでした。
スイートアーモンド特有のやわらかなフクフクした泡がたち、髪は触り心地良く柔らかです。
でも、翌日はへなっとしてこしがなくなるような感じです。


2009年11月20日

はちみつアーモンド石けん

はちみつアーモンド石けんはちみつを入れた石けんの使い心地が好きなのと、リノール酸リノレイン酸を多く含むオイルを20〜30%入れたのも結構使用感が良いので、スイートアーモンド油と蜂蜜入りの石けんを作りました。

私にしてはシンプルな配合です。
苛性ソーダに加える水分は、ハーブや中薬の煎じ液を使うと不鹸化物が多いおかげか、トレース(これが出ると型に入れられます)が出やすいのです。
ただの水だとトレースが出るまでに何時間もかかります。
先日は、その日のうちに型入れできなくなりそうだったので、ゆるいトレースで型入れしたらアルリルモールドから石けん液がかなり漏れました。

オリーブ油45%、スイートアーモンド油20%
シアバター5%、パーム油15%
ココナッツ油15%
ローズマリーオイルエクストラクト
先入れはちみつ10%
鹸化率95%

[使用感]
はちみつアルガン石けんが思ったほど良くなかったので、こちらの配合ならきっと気に入るはず、と、おそるおそる使ってみました。
髪の洗いたては、フワッとポリュームは出ず、ひたすら素直なストレートになりますが、翌日の毛先の変な跳ね方はなく、OKです。
バツグンに良いとは思いませんが許容範囲。
三拍子(髪・顔・体に良い)には、ギリギリです。

はちみつを入れるとかなり柔らかい石けんになりますし、途中で茶色の水分がしみ出てきたりします。
石けんを柔らかくする糖分やミルク類を加えるときこそ、積極的に保温するべきなのかもしれません。

2009年11月18日

中薬いろいろ石けん

中薬いろいろ材料中薬いろいろ石けん髪に良さそうな中薬をいろいろ入れた石けんです。

コールドプロセスで石けんを作ると、使える状態になるまで1か月かかるので、石けんを試せるまでどんな石けんになるのかわかりません。
市販品には、いろいろなものをたくさん入れた石けんが多いのですが、手作りなさっている方はわりとシンプルな材料が多いようです。

私の場合は、食用にするには日にちがたっている中薬をたくさん持っていることから、わんさか入れた石けんを作っていますが、たくさん入れたからといってバッチリの石けんができるとは限らないようです。
1か月後に試すと、『洗髪直後はサラサラ、シットリ良い感じでも、翌日はいまいちのことが多く、せっかくいろいろ中薬を入れたのになぜ?、になってしまいます。
はたして、この石けんはいかに?

EXVオリーブ油45%、米油10%
シアバター5%、ひまし油5%
パーム油20%、ココナッツ油15%
先入れはちみつ
紫蘇桑白皮黄芩白芍菊花当帰橘皮麦門冬紫根山薬、ユキノシタ、艾葉紅花
鹸化率95%

<参考記事>
育毛石けん(その1)
育毛石けん2(毛髪再生、脱毛抑制のために)


2009年11月13日

乳香没薬紅花石けん

乳香没薬紅花材料乳香没薬紅花石けん活血化瘀の中薬で、血液循環をよくする石けんを作りました。

乳香(フランキンセンス)没薬(ミルラ)はセットで使われることが多い中薬です。
両方とも樹脂ですが、紅花と乳香はミルサーで粉にしてから(没薬はすでにパウダー)、半分に分け、煎じた液は冷蔵庫保管し、油は前田式温浸法でオリーブ油に浸出させたものを使っています。

前田京子さんのインフューズドオイルは、使う油全部にハーブを浸出させる方法なのですが、これだと最初に測った油の重量がかなり減ってしまうので、残った重量比で苛性ソーダ量を計算しなおさなければなりません。
ですから、安易な方法としてオリーブ油に浸出させ不足分を足しています。

ハーブや中薬の成分を油に浸出させるとき、使うすべての油に浸出させた方が満遍なく成分がいきわたるような気もしますし、少ない油量に浸出させるより多い油量の方が成分がうまく浸出させられるとは思いますが、いろいろな石けんを試したいし、頻繁につくることを考えると、この方法で『よし』としています。

EXVオリーブ油45%、ヘーゼルナッツ油20%
マンゴーバター5%、ひまし油5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
乳香、没薬、紅花
鹸化率95%

できあがった石けんの色は、ミルラ色ですね。

2009年11月06日

黄連解毒湯の石けん

黄連解毒湯材料黄連解毒湯石けん私の脂漏性湿疹を、ものの見事に治してくれた黄連解毒湯

これに使われている中薬は、外用にも使われるものなので、石けんに仕立てたらどんな感じになるかと、作ってみました。

黄連、黄芩、黄柏はみな黄色く、三黄と呼ばれています。
黄芩、黄連、黄柏の順に上焦、中焦、下焦に働きかけ、解毒してくれるのですが、熱毒に効くので冷え性には不向きかと思いきや、私のそのときの症状にはとてもよく効いてくれました。

※ 上焦は心・肺を、中焦は脾・胃を、下焦は大腸・小腸など下腹部を指します。


EXVオリーブ油60%、米油5%
シアバター5%、ひまし油5%
バーム油10%、ココナッツ油15%
先入れはちみつ30g
黄連6g、黄芩(おうごん)4g、黄柏(おうばく、キハダ)4g、梔子(しし、クチナシ)6g
鹸化率95%

総油脂量は500gです。
なぜか、でき上がりはとっても柔らかいです。

<参考記事>
苦参丸(湿疹に)
頭の湿疹その後
ぴったりの漢方薬を選ぶのってむずかしい

[使用感]
『これはいい』と感激はしないけれど、普通に良い感じです。

もちろん、顔・髪・体すべてにオーケーです。
ハーブを使った石けんは三拍子揃ったものが多いけれど、中薬使用の石けんでこれを満たすのは少ないことを思えば合格点といえます。


2009年11月05日

カロチン石けん(キッチンソープ)

カロチン石けん『オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る』(P105)に載っているカロチン石けんを微妙に変えて作ってみました。
鹸化率は台所用なので97%にして、重曹を10%加えています。
レッドパーム油が60%も入ると、色はまるでオレンジジュースのよう。

本には溶け崩れない方が長持ちして使いやすいとのことでしたが、私にはこれでもメチャ柔らかいです。
やはり、レッドパーム油はホワイトパーム油より、常温で固まっていない分、あまり硬い石けんにはならないのが実証されたようです。

製品によってバラツキはあるでしょうが、ホワイトパームは融点40〜42度のものが最適ですと書いてあるのに対し、レッドパーム油はイエナ商事のHPで融点21〜23度とあり、我が家では真冬にならない限りはレッドパーム油は液体のままです。
10月からココナッツ油は固体に、引き続いてホワイトパーム油も固形になりましたが、11月になってもレッドパーム油はサラサラしているので扱いやすい状態です。

[使用感]
やはり、私にはこの石けんはキッチン用に使うには柔らかすぎます。
柔らかいのに、石けんは薄くなると、もろくパキンと砕けてしまいます。
基本的に石けんクレンザーのコンセプトで作っているので、水を含ませたタワシでクルクルしていると、ある程度の圧が石けんに加わるのでそれに耐えうる強度が必要なのです。

それに、柔らかいということは、タワシに泡だけがつかずに、細かい石けん部分がそのままついてしまうので、鍋などを洗うときには、ゆすいでも石けんがくっついたままのときがあります。
すすぐときは、流水の勢いをかけるだけで石けん分は落ちてほしい。
手でいちいちこすってすすいでいたら、手の皮脂まで落ちて手がガサガサになるじゃありませんか。

2009年11月04日

緑茶石けん(茶のしずく風)

緑茶材料緑茶石けん先日作ったお茶の石けんは、茶のしずく風という割には黄芩(おうごん)とユキノシタを入れていませんでした。

そのときは手持ちがなかったせいですが、今回はそれもいれた石けんを作りました。


EXVオリーブ油60%
ホホバ油5%
シアバター5%
ひまし油5%
パーム油10%
ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜30g
緑茶8g
黄芩3g
カモミール3g
ユキノシタ3g
アロエ末小さじ1
抹茶大さじ1
シークレイ小さじ1
鹸化率95%

油脂量500gです。
いろいろハーブや中薬を入れるときは、およそ全量20gぐらいになるように平均していますが、これは緑茶を意識しているので、他のものより多めです。
半分に分けて、いつものように水と油に浸出させています。
アロエ末、抹茶、シークレイは、型入れ時です。

<参考記事>お茶の石けん

[使用感]
やはり、この配合はなかなか好きです。
アロエやクレイ、緑茶の効果か、すっきりさっぱりとします。
もちろんカモミール・蜂蜜も良いのです。

黄芩・ユキノシタはよくわかりませんので、入れなくても意図した石けんになると思います。

2009年11月02日

手作り石けんを使ってみて(使用感)

手作り石けん全般にいえることですが、

1. 抜け毛が減ります。
2. ヘアダイの間隔が延びます。
3. 市販の普通の石けんより、汚れ落ちが良いです。
4. 過剰オイルのおかげか、手が荒れにくいです。

1. 手作り石けんを使うと抜け毛が少ないみたいなのよねと、母に言われて初めて気がつきました。
私の母は、お風呂場で洗髪しているとき、排水口の所にブラシを置いて髪の毛が排水口に流れないようにしているのだそうです。
その、ブラシについた髪の毛の量が、今までとは全然異なり、少なくなったといいます。
そう言われて自分でもツラツラ考えてみたら、排水口にくっついた髪の毛を取る回数が減っているなと思いました。
ネットでも、抜け毛が減ったと言っている方々が結構いらっしゃいます。
女性でも加齢とともに薄毛になっていくのは、女性用かつらやヘアピースを使っている人がいることから、おわかりでしょう。
髪が抜ける恐怖は、私は脂漏性の湿疹を起こしたときに味わっていますので、これは嬉しい効果です。

2. ヘアダイの持ちが良いことについては、自分でも感じていましたが、母も私の髪の毛の染まり具合が良く、その状態を保つ期間が長いことに気づいています。
「なぜだろう」と母は申します。
ヘナ木藍入りで染め続けているだけで、変えたものといったら、液体の石けんシャンプーから手作り石けんに変えただけなんです。
ネットで検索してみると、
「美容院でヘアダイをすると髪の毛が伸びるのが早いけどなぜか」という質問に対し、化学物質が頭皮を強く刺激するため、髪の毛が伸びる機会を与えているのだという答えがありました
髪の毛は頭を守るために本来生えているもの。
だから、頭皮に刺激が加わると、それを守るために髪が伸びるというわけ。
手作り石けんは苛性ソーダは使いますが、後は油と水だけです。
私が使用していた石けんシャンプーは、太陽油脂のパックスシリーズや大地を守る会のものですが、液体のシャンプーは、成分は水が大部分ですので、腐らないための物質は必要です。
水はいろいろなものを溶かしこむすばらしい溶剤ですが、水が加わると、あらゆるものが腐りやすくなります。
魚や野菜や肉などを保存するより、乾物の方が持ちがいいことは、誰でもが知っていることですが、そこから考えて、化粧水や液体シャンプーに防腐剤や保存料が加えられていることはついつい忘れがちです。
手作り石けんは、市販のシャンプーに比べると、とてもマイルドなので、髪本来の伸び方をするのだろうと思います。

3. 手作り石けんは油が化学反応するさいできるグリセリンを抽出することなく、そのまま閉じ込めて石けんになります。
このグリセリンは、水溶性の汚れも油溶性の汚れもよく落してくれます。
マルセイユ石けんは伝統的に絹やウールのおしゃれ着洗いに使われていたとありますが、洗濯機に放り込む前に手作り石けんで部分洗いをすると黄ばみがなくなり、とても綺麗になります。
よく使われる青さらしも真っ青といったところでしょうか。
キッチンなどの汚れにも、ブラシにこすりつけるときれいになってくれるので、お掃除が結構好きになっているかも。
このとき泡が立たなくても、グリセリン効果で落ちます。
これは、ジェリーフィッシュのメルマガで前田京子さんが同じようなことをおっしゃっているので引用します。
 M:「手作り石けんで洗顔するときには、とろりと溶け出した
 グリセリン成分が、水分をたっぷり含んだ皮膚の上をきれいに
 覆うことが、汚れを落とすのに一番大事なポイントです。
 ですから、『泡』そのものは、実のところ、洗顔にあまり必要
 ないんです。
 それよりも、その成分をなめらかに広げるには、石けんを使う前に、
 ぬるま湯でよく顔をぬらして、肌の表面の角質に水分がたっぷりと
 しみこんでいるようにすることの方が、大切なくらいです」

4. 顔や体に吹き出物ができてしまうので、私の作る石けんは鹸化率を95%にしてあります(鹸化率が高い方が油も酸化しにくく硬い石けんができます)が、5%でも過剰オイルがあるおかげか手が非常に荒れにくいです。
通常拭き掃除をしていると、ほこりや洗剤のせいで指先がひどくカサカサになってしまうのですが、秋(中医学では『燥』の季節と呼びます)になっても具合が悪くなりません。
北欧で使われているという白木の家具のソープフィニッシュを知り、自宅の木製品の汚れを取るときに石けんをつけて拭くのですが、こびりついた垢のようなものはすぐ取れ、木はツヤツヤしてきます。

「もう、手作り石けん以外使う気がしない」
と、言ってくれた友人がいますが、私も同じ意見です。


2009年10月30日

塩昆布石けん

塩昆布石けん神農本草経で岩塩として記載されている塩は、エネルギーを与え、肌や骨を強くするとあります。

使った塩昆布は昆布茶ですので、使用された塩はおそらく食塩のほうでしょう。

昆布茶は塩と昆布のみのシンプルなもの。
去年骨折してからの1年間はいろいろなことを試せる状況になかったので、賞味期限切れの食物や飲むには古くなっている中薬などがたくさんあります。
それを石けんに仕立てているのですが、それでも消費しきれないので、浴用剤としてもせっせと使おうと思っています。

昆布は海からとれます。
海からとれるものには、五味のうちの鹹(かん)の味のするものが多く、適量を摂取する(とり過ぎてもいけません)と腎を養うといわれています。
鹹は塩からいという意味ですが、実際しょっぱい味のするものもありますが、しょっぱくない味のものもあります。

昆布や他の海草類は軟結(なんけつ)といって、腫瘍のように結(けつ)を作って硬くなってしまったものを柔らかくする効果があるといわれています。

※結----中医学では、体の中で、ある成分が集まってしこりのような状態になったものを『結』といいます。

ですから、甲状腺にできものができていると言われた母には、海草ときのこを食べると良いと言ってありますし、癌の予防食として、自分自身も海草ときのこを積極的に摂るようにしています。

EXVオリーブ油40%、未精製アボカド油25%
アボカドバター5%、ひまし油5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜4%、塩昆布6%
鹸化率95%

昆布の緑色に蜂蜜のベージュが混ざったような色になりました。
塩が入っているので、とってもマットな石けんです。

[使用感]
昆布のヌルヌルが石けんにうまく適合して、なかなかヒットな石けんになりました。
さらに、塩が入っているので石けんも引き締まっています。

私はスポーツクラブに行くときは、翌日も髪がまとまっていて、顔にも体にもOKの三拍子揃っている石けんを持っていきますが、これは文句なくその条件を満たしています。
私にとっては、この条件を満たす石けんは、作った石けんの1〜2割程度しかありません。

<関連記事>
死海の塩石けん
塩石けん(アンデスの塩・ヒマラヤ黒岩塩)


2009年10月28日

インドハーブ石けん(育毛)

インドハーブ育毛材料インドハーブ育毛石けんインドでは、ハーブで洗髪する方がいるようです。

アーユルヴェーダ的には、石けんは使わないようですが、髪に良いとされているインドハーブを使って石けんを作ったらどうなるのでしょうか。

写真はコンニャクそのものに見えますが、やや緑がかっているので海草入りのこんにゃくといったところでしょう。

マカはアマゾンでは妊娠したいときに用いられるようです。
気を補い、腎を助ける補腎薬のようなものなのかしら。

私はインディゴの代わりに青黛を使っています。
青黛とハイビスカス(ミルサーで粉に)は型入れ時に加えていますが、その他のハーブは煎じ液とオリーブ油に抽出させています。
油を漉すときは網を通すだけなので、網の目をくぐり抜けたハーブが石けんにおもしろい表情を作ってくれます。

オリーブ油65%、シアバター5%
ひまし油5%、高融点パーム油10%
ココナッツ油15%
マカ、ヘナ、ニーム、アムラ、シカカイ、インディゴ(青黛)、ジャスワンド(ハイビスカス)
鹸化率95%

[使用感]
世間で髪に良いとされているものは、やはりダテではなかった、というのが感想です。
青黛を用いた石けんをいろいろ作ってはいますが、これは今までのうちでベストです。

他の青黛入りの石けんは、青黛を大さじ1程入れていますが、こちらは他のハーブとのコンピネーションを考えて小さじ1程度にしています。
ハイビスカスパウダーの比率が、一番多いのです。

2009年10月27日

ローズヒップオイルの石けん

ローズヒップオイルの石けんローズヒップ油やククイナッツ油はリノール酸やリノレイン酸が多く、酸化しやすいので、私にとってはあまり石けんに使いたいオイルではありませんが、一度ぐらいは石けんにしてみて使い心地を試してみたいと思いました。

マカデミアナッツ油も加えて、トラブル肌用です。

ローズヒップ油10%、マカデミアナッツ油20%
シアバター10%、オリーブ油32%
パーム油10%、ココナッツ油18%
ローズマリーオイルエキストラクト(酸化防止)、ローズヒップパウダー(型入れ時)

ローズヒップはファインカットではなく、きれいな粉状態のもので色は赤茶色だったので、石けんの色も薄い赤茶色です。
ローズヒップはお茶にした場合、かなり酸っぱい(ハイビスカスの方がもっと酸っぱい)ので飲みやすくて好きなのですが、この酸が鹸化するのに支障があるかもしれないと思い、水や油に抽出はしていません。
が、型入れ時に入れたパウダーやファインカットが、どれほど効果があるのかはわかりません。

[使用感]
実はそれほど期待していなかったので、解禁日が過ぎても他の石けんを使うのに忙しくて試していませんでした。
そうだ、野ばらの石けんを作ろうと思い立ち、そういえばローズヒップオイルを入れた石けんがあったけど試してから、それを元にフィードバックして配合を考えようとしました。
顔を洗ったときは別にそれほどは感じなかったのですが、髪を洗っているとき、
『ん、ん、このなめらかーな感触は何?とっても優しい手触り。』

最近、新しくできた石けんをおろしても、あまり感激することはなかったのです。
だけど、この石けんには驚きました。
乾かした髪は、サラッ、フワッ、となり、毛先が軽い。
今までもサラッフワッは、スイートアーモンドを配合したときに感じましたが、このサラッフワッは特別です。

よくよく、配合を分析してみて、やはりローズヒップオイルのせいなのかな、と思っています。
たまたま使ったオイルは、マンデイムーンのオーガニックのもの。
50ml×2 買い、50g 使用した(50g使うためには2本必要)ので、残りのオイルはROE(ローズマリーオイルエクストラクト)を添加して冷蔵庫保存で、夜だけ顔にマッサージオイルとして使っています。
直接肌に塗った方がオイルの素材としての効果を感じやすいと思うのですが、顔の方は、石けんほど格別な違いを感じませんでした。
匂いは魚臭いということはなく、甘酸っぱいような香りがします。

●半年後に再度使ってみたら
そのときの自分の体調によっても、石けんの良し悪しが変化するということを感じます。
前日に使った石けんの影響を、髪が受けているということも考えられます。
ローズヒップオイルの石けんなのに、使ってみたら髪が硬いのです。
前は、もっとツルツルになったのになあ。
???

2009年10月26日

ハーブアーモンド石けん(WEN風)

ハーブアーモンド材料リッチクリームで洗うシャンプーWENを、ご存じでしょうか。

ビバリーヒルズ白書に出演していたジェニー・ガースがCMに出ていて、セレブ御用達の美容師が考えたという泡の立たないシャンプー剤です。

「金髪で艶のある髪ってむずかしいのよね」と、ジェニー・ガースが言います。
そこで、CMはビフォア・アフターの写真を出します。
以前はパサついていた髪が、黄芩色に輝いて.....

それにしても、シャンプーのCMに出演しているモデルさんて、みなロングですね。
手作り石けんを試すのに、髪を切ってしまったばかりの私は、このCMを見てひどく後悔しました。
ある程度の長さがないと、石けんの良し悪しを判断しにくいですものね。

私は精油を石けんに入れないので、ハーブのミントがどこまで頭皮に対して働くかはわかりませんが、WENに入っているハーブが良さそうなので、石けんにしてみました。

スイートアーモンド油35%、オリーブ油30%
シアバター5%、ひまし油5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、ローズマリーオイルエクストラクト
ペパーミント、ローズマリー、カモミール、ローレル、ネトル、ラベンダー、アロエ
鹸化率95%

ハーブは煎じ液と油に浸出させています。

[使用感]
髪・顔・体に合う三拍子揃った石けんです。
洗髪向きだと、顔・体にもOKなのでスポーツクラブに持っていけます。
ゆるパーマをかけたときのような適度なボリュームもあり、翌日の毛先は軽くハネますが、変に反っくり返ったりしません。
ローズマリー・ラベンダーにカモミールまで入り、はちみつまで加わっているので、髪に良いのは当然といえば当然。

後はオイルの配合如何なのですが、こんな感じの配合は私の作る石けんでは多く、なぜこの石けんがバッチリなのかわかりません。
要は、オイル配合とオプションとのコンピということでしょうか。


2009年10月23日

杏仁ミルク石けん

杏仁ミルク石けん杏仁の香りのするオイルだという噂のKEINZさんのアプリコットカーネルオイルを購入しました。

オイルにパワーがあるかどうかは、直接オイルそのものを使えばある程度わかるので、洗顔後、化粧水をはたいてから顔筋マッサージで試しています。
顔にオイルを塗るたびに、杏仁の香りがフワーッと香ります。

オイルそのものが香るのなら、石けんにしたときも香りが残るかもしれないと思ったのですが、はたしてどうでしょうか。

杏仁だけではしっとり感が足りないかと、ゴートミルクを足しましたが、うまく混ざりませんでした。
石けん種を小分けにして混ぜてから一緒にしたのですが、塩とは異なり多少ダマになってしまいました。

アプリコットカーネル油35%、EXVオリーブ油30%
ひまし油5%、シアバター5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
杏仁、杏仁霜、ゴートミルク、ローズマリーオイルエクストラクト
鹸化率95%

杏仁は20gを半分ずつ、煎じ液とオリーブ油にインフューズド、杏仁霜・ゴートミルクパウダーは型入れ時に入れています。

<関連記事>杏仁石けん

[使用感]
中医学仲間が使っている石けんで、もう1か月くらい減らずに使えているとのことでした。

かすかに杏仁の香りが残っていて、その点では良いのですが、ゴートミルクパウダーまで入れているのに『何だかなあ』の石けんです。
渋い感触を持つ石けんで、きしむというのとは違う渋みが使った後に残るようなイメージを持ちました。
桃仁と桃の葉石けんに感じたのと同じです。
どれのせいなのか、よくわかりません。

2009年10月21日

とっておきのフェイシャルバー(前田京子さんの応用版です)

究極のフェイシャルバージェリーフィッシュのメルマガに、前田京子さんの新しいレシピが掲載されていました。

それは、とっておきのフェイシャルバーだったのです。

何種類ものオイルを使っているので、今まで掲載しなかったとか。

見ると、家にあるオイルばかりだったので、前田氏のはきっと柔らかい石けんだろうと思いつつ、アレンジして作ってみました。
割合は記述していませんし微妙にオイルも異なりますが、オリジナルをお知りになりたい方は、検索してみてくださいませ。
ヒットせず、オリジナルレシピをお知りになりたい方がもしいらしたら、メールをください。

EXVオリーブ油、マカデミア油
シアバター、グリーンナッツ油
ホホバ油、未精製アボカド油
ローズマリー、月桂樹
鹸化率95%

[使用感]
困ったときのレスキューブレンドとして洗顔用に作られたレシピですが、ローズマリーとローレルが効いたのでしょうか。
髪にもかなーり、良いです。

まるで、ゆるパーマをかけたときのようにゴージャス系の髪形になります(私は何年も美容院に行ってませんが、多少くせっ毛のあるストレートです)。

これには、驚きでした!
ホホバのおかげで、髪はツヤツヤ。
ただ、この石けんを毎日使用したら髪が重くなるかもしれません。
サラサラとは、ほど遠いですから。
その点ではレスキューブレンドといえるでしょう。
さすが、前田さん、です。


2009年10月19日

青黛紅花石けん

青黛紅花石けん青黛の石けんはヘナでヘアダイしているときに使うと、ヘナの臭いが抜けやすいのです。
私はヘナの草っぽい特有の匂いが苦手なほう。

ヘナで染毛するときにインディゴを一緒に使うと赤く染まらずに暗い色になるのと、関係があるかなという気もしています。

最初は、青黛の石けんはヘアダイの色が定着しやすいかと思っていたのですが、手作り石けん全般的にいえることで、色が定着しやすいようです(ネットではそういう声が多い)。

私にとって、青黛の石けんは湿を取って頭皮をすっきりさせるだけでなく必要ですが、前回の石けんはズルズルと溶け崩れが激しいので異なるオイル配合で、紅花も加えて作りました。

EXVオリーブ油55%、米油10%
シアバター5%、ひまし油5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、青黛、紅花
鹸化率95%

私の家の近所で市販されているオリーブ油はエクストラバージンの方が安いくらいで、ピュアなんて売っていません。
食べものは自然なものが好みなので、精製品より未精製のものの方が不自然でなく本来の特徴が出ますから、最近はオリーブ油はEXVを使っています。
ですが、EXVだと黄色っぽい石けんにできあがるので、白い石けん系にしたいときはピュアを使います。

青黛と紅花は、型入れ時に入れる方法です。
しっとり狙いの蜂蜜は、苛性ソーダ水溶液に先に加えています。

できあがった石けんの色は、深い水の深淵を覗き込んだときのような、緑っぽい青の不思議な色です。

<参考記事>青黛の石けん(原料は藍です)

[使用感]
最初に作った青黛の石けんは、夏は溶け崩れが激しかったのですが、 乾燥する冬になったらそれほど溶けるかしらという程度になりました。
青黛紅花石けんも青黛石けんと同じように青黛の効果(ヘナで染めた後のヘナの臭いがとれやすい)が出ていますが、青黛石けんの配合の方が髪が柔らかくしあがるので私は青黛石けんの方が好みです。

中薬をいろいろ入れれば良いというものでもなく、石けんの良し悪しは、やはりオイルの配合如何にかかっているのかなという気がします。

2009年10月16日

育毛石けん2(毛髪再生、脱毛抑制のために)

育毛材料2育毛石けん2オリーブ油55%
ひまし油10%
シアバター5%
高融点パーム油15%
ココナッツ油15%
人参当帰乾姜桃仁川椒紅花牡丹皮各3g(紅花は2g)
鹸化率95%

中薬は、ミルサーで挽き、二つに分けてそれぞれ水と油に。
オリーブ油に温浸法で抽出し、煎じ液(冷蔵庫にいれておく)は、全量苛性ソーダ水溶液に置き換えています。
※温浸法--前田京子さん方式の変形で、ぐらぐら煮立たせない湯煎に30分かけて発泡スチロールの箱の中で冷めるまで置く。これを2回やります。湯煎時は鍋蓋は開けて、箱に入れるときは蓋をします。前田さん方式だと15分ずつですが、硬い部分の根等が多い中薬なので30分ずつかけています。)

中薬の組み合わせは、血液循環を良くし、気(エネルギー)を補い、川椒で活を入れるといったところでしょうか。

高麗人参を入れるのは高価ゆえ、外用に使うのはいかがなものだろうかと思いましたが、意外と石けんにも使用されています。
唐辛子の入った石けんもあるので、花椒もありなんですねえ。
刺激を与えるということでしょう。

<参考記事>育毛石けん(その1)

[使用感]
ハーブは葉や花が多く、中薬は茎や根っこが多いので、ハーブを使った石けんが香ることが多いのに対し、中薬使用の石けんが良い匂い、なんてことはあまりないのです。
石けんをデザインするとき、そのことが頭にあると、配合するオイルもハーブ系の方がなんとなく高級オイル配合になってしまいます。

だから、中薬の石けんは使う前からあまり期待していません。
作るときは、良いかも?、と大いに期待して作っているのですが。

この石けんは、意外にも使用感はよろしい。
たまたま友人から電話があり、この石けんを使ったとのこと。
「すっごく気に入っちゃった」

ときどき、自分がこれぞと思う石けん以外の石けんを気に入ったと聞くと、なぜ?と思うときがありますが、一致したときは、そうなのよ同感、同感、となります。

この石けん、オイルの配合も他の石けんと対して変わりないので、中薬の組み合わせが良かったんでしょうね。

2009年10月14日

当帰紫根甘草石けん

当帰紫根甘草材料当帰紫根甘草石けん紫雲膏は紫根当帰にごま油、ミツロウ、ラードで作られます。
どれも、手作り石けんの材料になるので、紫雲膏の石けんを作っている方も結構いらっしゃいます。

私はごま油の石けんがあまり好きでないことと、ラードなど動物性の油脂はキッチン用にしたいこと、ミツロウはリップクリームぐらいに留めておきたい(リップクリームにミツロウを加えないと、クリームが唇に乗っている時間が短く、すぐに取れてしまいます)ということで、中薬の材料としての当帰、紫根に潤いのために甘草をさらに加えて作ったのがこの石けんです。

オリーブ油45%、米油20%
シアバター5%、ひまし油5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
当帰、紫根、甘草
鹸化率95%

[使用感]
頭から全部使えるオールマイティな石けんには、ギリギリの石けんです。
作ったはいいけど、ずっと試していませんで、オイルの配合を見てこれなら翌日のヘアスタイルにストレスが来ないだろうと使ってみました(この手の未使用の石けんがたくさんあります)。

当日は良かったのですが、翌日の朝は髪の毛が広がり、あーあ、です。
<参考記事>シコン(紫草)石けんの色

2009年10月13日

お茶の石けん

お茶石けん黄芩(おうごん)とユキノシタは手持ちがなかったので入れていませんが、茶のしずく石けんに使われているものをコールドプロセスで入れたらどんなお茶石けんになるのか、という興味で作りました。

この石けんは、あまり期待せず何気に使ったところ、茶のカテキンの効用か、さっぱりとしていてなかなか洗い上がりが気持ちがよい。
髪もサラッとして意外といいんじゃないの。
で、後日、黄芩とユキノシタも入れた新パージョン(オイル配合は全然異なります)を作ってしまいました。

EXVオリーブ油40%、ホホバ油5%
マカデミア油10%、シアバター5%
高融点パーム油15%、ココナッツ油15%
先入れはちみつ、ローズマリーオイルエキストラクト
茶葉、カモミールを煎じ液と油に抽出
アロエ末、抹茶、モンモリロナイト小さじ1ずつ(型入れ時)
鹸化率95%


2009年10月12日

死海の塩石けん

死海の塩石けん死海の塩を20%入れた石けんを作ってみました。
死海の塩はナトリウムよりマグネシウムを多く含む故、20%も入れられるのかわかりませんでしたが、型入れ時に普通に混ぜて、一応石けんの形になりました。

カレンデュラの花びらを入れたのは、効能うんぬんというより色目を狙ってのこと。
皮膚の修復を考えたら、カレンデュラを抽出した水分や油分を使うべきでしょう。
塩を入れると、石けん自体はかなり硬くなるので、米油20%、ひまし油10%にしています。

塩がある程度入った石けんは、空中の水分を呼ぶので湿った状態の石けんになります。
熟成中も、他のせっけんがツルツルしてくるのに、なかなか水分が抜けません。
デッドシーソルトは、ヒマラヤ岩塩のように結晶化して固まりになっているのではなく細かいツブツブ状態ですが、非常に湿気やすいので小分けにした瓶のなかには乾燥剤を入れて保存しています。

EXVオリーブ油42%、米油20%
ひまし油10%、高融点パーム油10%
ココナッツ油18%
死海の塩20%、カレンデュラ
鹸化率95%

<参考記事>塩石けん(アンデスの塩・ヒマラヤ黒岩塩)

[使用感]
石けんは、いちおうワックスペーパーに包んで保存してはいても、塩が空中の水分を呼んで紙が湿ってしまいます。
ボリビアの塩石鹸もヒマラヤ黒岩塩も紙は湿りますが、死海の塩程ではありません。
20%も死海の塩を入れたせいなのか、死海の塩の成分である塩化マグネシウムのせいなのかはわかりません。
カレンデュラを入れてあるので、花の黄色が石けんに移っているし、ただの塩石けんより楽しい雰囲気はあります。

やはり20%がきいているせいなのか、泡はほとんどたちません。
トローッとグリセリンが出てくるので、汚れは落ちます。
髪にクルクルこすりつけても、通常の石けんなら泡がモクモクたつところですが、ほんのちょっぴりしか出ません。

石けんは使っていると、だんだん軽石かのごとくボコボコしてきて、軽石がわりにかかとにこすりつけると少しだけヌルッとしてきます。

洗髪後の髪は、まるでカラスの濡れ羽色------濡れたような髪になり、しっとりとしてきます。
乾き具合もいつもより遅いような。。。

べったり重く垂れ下がる髪を想像していましたが、そうひどいわけではなく、意外です。
ロングのストレートヘアの方がいたら、毛先までしっとりした髪になりそうな気がします。

さらにその後の感想---泡を立てるのがとっても大変で、ちょろっとグリセリンのヌメッとしたものが出てくる程度ですが、死海の塩の肌修復効果はやはり感じられるので、冬になり乾燥してがさがさになっていく指先のためにハンドソープ、またはボディ用にすると、塩独特のシットリ感が得られていいかなと思っています。

2009年10月09日

紅花クレイ石けん

紅花クレイ石けんこの石けんを作るとき、まず、ビジュアル的に考えてしまいました。
レッドクレイに、紅花の赤か黄色が出た石けん、というコンセプトです。
甘草紅花石けんは黄色い地に紅花、こちらはピンクの地に紅花です。

もちろん、毛穴の汚れをクレイに期待しつつ、紅花で血液循環もよくなるかと期待しています。
紅花は活血化瘀薬で、血液をサラサラにする(飲んだ場合)効果があります。
サフランも同じ活血化瘀薬ですが、中国名では番紅花といいます。
その効果は紅花よりも強いとされていますが、高価なので紅花の方が一般的に使われます。

英語でもサフランとサフラワーと、似たような単語で、さらに、紅花としか思えないものをエジプトではサフランと表示して、バザールで売られていましたっけ。

クレイと紅花だけだと、さっぱりはしても潤いに欠けるかと思い、蜂蜜も入れています。

オリーブ油42%、米油20%
シアバター10%、高融点パーム油10%
ココナッツ油18%
先入れ蜂蜜
紅花、レッドクレイ(型入れ時)
鹸化率95%

<参考記事>
甘草紅花石けん

[使用感]
解禁日から半年ぐらいたって使ってみました。
せっせと作っていてお試しの石けんが多く、この石けんまで手が廻らなかったのです。

なかなかナイスな石けんで、髪がストレートにサラーッ、フワーッとします。
ストレートなだけでボリュームがない石けんもありますが、これは髪と髪の間に空気を含んでいるような感じ。
ベターッとしないのは、クレイのおかげかもしれません。

2009年10月05日

黄色と緑のキッチンソープ

黄色とグリーンのキッチンソープ橘皮入りのキッチンソープはまだ柔らかい感じがしてたので、重曹のせいで柔らかいのかと、クレイと重曹のコンピでキッチンソープを作りました。

キッチンソープはエコじゃなくちゃ、と、お安い材料で組み立てています。
だから、パーム油の代わりにラードを使っています。

イエロークレイキッチンソープ
ココナッツ油40%、米油40%、ラード20%、イエロークレイ4%、重曹6%、鹸化率97%

これが、今度はえらく固過ぎてタワシで石けんをこすると、あたりに飛び跳ねちゃう。
なるほどー、キッチンソープはある程度柔らかい方がいいのかと、次はラードの割合を減らしました。

グリーンクレイキッチンソープ
ココナッツ油40%、米油50%、ラード10%、グリーンクレイ4%、重曹6%、鹸化率97%

この記事を書いている時点では、まだイエローの方しか使える状態にありません。
グリーンはただいま熟成中。

クレイをキッチン用に使うなんてもったいないような気もしますが、次に作るときはグリーンクレイの配合で、重曹10%に戻して試してみます。

クレイも石けんに入れる前の状態は、淡い黄色と緑ですが、石けんにするとくすんだ色合いになりました。
イエローを使った感想は、結構研磨力があります。

そういえば、『ジフ』をよく見ると研磨剤は20%になっていますね。
前田京子さんは、粉石けんと重曹を同量ずつ入れたキッチンクレンザーのレシピを公開されているので、重曹をいっぱいいれないとクレンザーとしての役目がないかと思っていました。

こびりついたご飯を鍋からこそげ落とすとき、重曹が入っている石けんの方が、無しのものより取れやすいですよ。

[使用感]
黄色のキッチンソープが硬過ぎたので、緑のキッチンソープの配合を米油50%にしたら、今度は柔らか過ぎる感じがします。
柔らか過ぎると、何だか研磨力も減るような錯覚も覚えて。
まあ、米油が多いせいで、そう感じるのかもしれませんが、今度はジフにならってクレイと重曹を合わせて油量の20%入れてみようかと思います。

<参考記事>キッチンソープ(重曹入り)


2009年10月02日

アロエヨーグルト石けん

アロエヨーグルト荒れた肌に良いアロエと保湿のためのヨーグルトで石けんを作りました。

アロエは、中薬では芦薈(ろかい)といいます。
ロエとも読めますねえ。

緑の石けんにしようと、在庫の未精製の緑のアボカド油とアボカドバターも入れています。
緑色が褪色しないように、はちみつも入れて。

未精製アボカド油30%、EXVオリーブ油35%
アボカドバター5%、高融点パーム油15%
ココナッツ油15%:、先入れ蜂蜜
アロエ末、ヨーグルトパウダー
鹸化率95%

[使用感]
まだ在庫のあるアボカドオイルを使おうとして、アボカド油配合の石けんを使ってからその結果をフィードバックさせようとしました。
残念ながら、思ったほど良くはありませんでした。
ハチミツ、アロエも入っているのに、なぜ?

オリーブオイルや米油にアレルギーがあるわけではないので、マイルドといわれているアボカド油は、私にはしっとり感をもたらすものとしか感じられません。
しっとり感だけなら、髪の洗いごこちが良くなるひまし油でも良いのですものね。
値段の高いアボカド油より、ひまし油の方が使う分量が少なくて効果的です。

2009年09月30日

育毛石けん(その1)

育毛石けん育毛石けん材料弟が高校のとき、弟の友人が家に遊びに来て、こう言いました。

「お前のうちって、おじいちゃん、二人いるの?」

父は若い頃から前額部が退行して額が大きかったので、既にその頃から老け顔。
だから、弟も育毛に関して余念がありません。
いろいろ、育毛グッズがあるらしい。
ちゃあんと、聞いたことはありませんが。

そして、私は過去に脂漏性の湿疹が頭皮にできたことがあります。
それに、女性でも加齢によりだんだんと薄毛になりますから、母のためにも育毛石けんに興味があります。

育毛といっても、いろいろ原因は考えられ、滋養を与えればいいのか、過剰な油脂分を取ればいいのか、痒みをとるべきか、人によって条件は異なるというものです。
市販の育毛製品は、ある程度万人向きに作られていて、どのタイプの人にも効くようにいろいろ入っているようです。

前回は、祛風止痒(きょふうしよう)で痒みを取る当帰飲子の石けんでしたが、こちらは、

黄連黄柏乾姜(ジンジャー粉)、甘草紫根紫蘇川芎桑白皮橘皮桃仁牡丹皮、ウィッチヘーゼル、ルイボス、アロエ蜂蜜

を入れてみました。
清熱薬、解毒薬、解表薬、保湿、ミネラルを補って、荒れ肌にも、という欲張りな組み合わせです。

オイルの配合は、

オリーブ油65%、ひまし油5%
未精製カカオパター5%、高融点パーム油10%
ココナッツ油15%
鹸化率95%

未精製のカカオバターは、ココア色で茶色かったので(未精製といってもクリーム色のものもありますね)、石けんの色も濃ーい茶色になってしまいました。

<参考記事>
育毛石けん2(毛髪再生、脱毛抑制のために)

[使用感]
濃い茶色のカカオバターを入れたのは失敗でした。
浴室の網棚には1ダースほどの石けんを乗せて、いろいろ試していますが、この濃い茶色が他の石けんにくっついて変な茶色のシミができます。
(写真は光の反射で白っぽく写っていますが、実際の石けんはコーヒーのように濃い茶色です)

育毛のためにチョイスした中薬なので、その効果を感じることができるには、少なくとも石けん1個使い果たさないと良さそうかどうかわかりかねます。
弟が使った感想は、『さっぱりする』ということなので、頭皮をクリアーにすることにより髪の状態を良くするという最初のコンセプトどおりかな、という気はします。

育毛には効果あるかも?状態ですが、洗髪後は毛先がはねるのでロングの髪向きではないです。
弟は髪が短く、ドライヤーも使いませんので、その欠点は感じないかもしれません。

頭皮はさっぱりと、髪の根本はさらさらしていてしっかり立ち上がり、毛先はしっとりと落ち着いているのが理想の石けんですが、むずかしい。


2009年09月28日

当帰飲子石けん

当帰飲子石けん当帰飲子(とうきいんし)は祛風止痒(きょふうしよう)の効能があるといわれています。

中医学的には、外からあるいは内からの風が吹くと痒みが出ると考えられています。

ですから、当帰飲子は、その風を除き痒みを止める働きがある方剤です。

当帰白芍川芎地黄防風荊芥、何首烏黄耆蒺藜子甘草

最初の四つは四物湯(しもつとう)ですから血液の循環を良くしそう。
防風(ぼうふう)や荊芥(けいがい)は風を取り去り、何首烏(かしゅう)は黒髪を作るといわれているし、黄耆(おうぎ)は気を生むからエネルギーになり、他の薬剤の効果を促進しそうです。

この内容の中薬は、そのまま外用にも使われそうな中薬ですから、これで、石けんを作ったら、頭皮が痒くないものができるかしら。

早速実行です。

オリーブ油(67%)、ひまし油(5%)
高融点パーム油(10%)、ココナッツ油(18%)
当帰、白芍、川芎、熟地黄、防風、荊芥、何首烏、黄耆、甘草、黒糖
鹸化率95%

中薬は、煎じ液とオイルにインフューズドして作りました。
オイル配合は、マルセイユベースにひまし油や米油、シアバターを入れるのが好きなのですが、割合を微妙に変えていろいろ試し中です。


2009年09月25日

グリーンナッツ石けん

グリーンナッツ油グリーンナッツ石けんせっかく作った石鹸が酸化してしまったら、悲しいので、リノール酸やリノレイン酸が多いオイルはあまり使いません。
それでも、使いたいときはローズマリーオイルエキストラクトを添加して、少しでも酸化を遅らせるようにはしています。

えごま油、紫蘇油など、身近なスーパーで売っているので買いたい衝動が起きるのですが、なかなか手が出ません。

でも、その中でもグリーンナッツ油は別です。
ヴィタミンEを多く含んでいるので、酸化を心配する必要もなさそう。

どんな石けんができるのかも気になります。
それで、10%引きの油を購入して、いざ、作ろうとしたとき、鹸化価を知らないことに気がつきました。

マイナーな油を使うと、こういうことが起きるんですね。

いざ、ネットを調べることしきり。。。

犬用の石けんや手作りの食事にグリーンナッツ油を使っている方が多いです。
スーパーファットしてたりしますが、なかなか鹸化価が出てきません。

探しあてた鹸化価は、日曜石鹸さんのページを参考にさせていただきました。
記述していてくださって、ありがとうございます。

グリーンナッツ油は、とっても青臭い匂いがしますが、色は黄色。
絹さやの匂いと称している方がいらっしゃいましたが、まさしくそんな草っぽい匂いです。
オイル自体は、油なのにサラーッとして油っぽくなく、顔につけても何だか物足りないような感じ。
トウダイグサ科の Plukenetia volubilis が学名です。

トウダイグサ科って、最近、聞いたことがあるなあと、思っていたら、
そうそう、蓖麻子(ひまし)がトウダイグサ科でした。
ここのところ、ひまし油はよーく使ってます。
同じ科でも、匂いも性質も全然違いますね。

グリーンナッツ油は石けんになっても、同じ草のような匂いは残っていますが、私は別に嫌いな匂いではありません。
なぜか、斑になっています。
こんなにまだらな石けんは、最近ではありませんでした。

グリーンナッツ油36%、EXVオリーブ油30%
高融点パーム油10%、シアバター10%
ココナッツ油14%
鹸化率95%

[使用感]
リノール酸やリノレイン酸が多い油の場合、石けんを使うとサラッとした軽い感触ですが、グリーンナッツもしかり。
スイートアーモンド油を使用した石けんと同じように、洗った後の髪がフワーッとします。
でも、洗髪直後はサラッ、ふわっとするのですが、翌日はコシやハリがない分、髪は重力で下に垂れ下がるようです。
ツルッ、しとーっとした石けんを作るのは比較的簡単な気がしますが、サラッ、ふわっにプラスしてコシやハリもある石けんというのはむずかしいです。

オレイン酸の多いオリーブ油を多く配合するとコシやハリは出ますが、何だか髪が硬くなり手で触ったときに柔らかな感触を得にくいのです。
オイルの配合如何ということなのでしょうが、自分の理想とする配合になかなかたどりつけません。

2009年09月24日

バスボム作り(石けんの副産物です)

バスボム1バスボム2バスボム3あれもこれも作りたいと、構想だけは多い石けん作りです。
いろいろ使えそうなハーブ、クレイ、粉類を買い込むと、袋にはち切れそうなほど。

あーあ、いったいどうするの? 
こんなに石けん作ったら、消費しきれないでしょうに。

見るたびに、自問自答の回数が増えていきます。

そうだ、バスボムを作ってみよう!
作っている最中に爆発しそうで、面倒そうな気がしていましたが、石けん作りに比べればそう大変でもなさそうです。
バスボムの副材料って、石けんに使うものがとっても多いですね。
これで、少しは消費できるかも。

最初の写真は、左から

1. 重曹100g、クエン酸80g、死海の塩20g、ローズペタル(家で咲いたものを乾燥)
グリセリン・エタノール(99%)を各3gずつ混ぜたものを、少しずつ粉類に垂らしました。
出来上がりはよかったのですが、日にちがたつとだんだん軽くなり(おそらくラップの中で少し発砲したと思われます)、グリセリン・エタノールの組み合わせはあまり良くないかな。

2. 重曹70g、クエン酸35g、コーンスターチ10g
紫根をオリーブ油に浸けたものが残っていたので、それを粉類に少しずつ混ぜて。
紫根をオリーブに浸出したといっても、前田式温浸法で漬けたので、この方法だと微妙に油の中に水分が入るようです。
ですから、ポタッと粉の中に落とすと、そのたびにジュワッと発砲します。
水の類と同じく注意深さが必要です。

3. 重曹100g、クエン酸50g、ミルクパウダー大1、カレンデュラ大1
精油を調合したオイル (旅に持って行ったらオイルがしみ出て貼り付けたシールが取れてしまい、何をミックスしたのか不明) を少しずつ垂らして。
調合オイルなので、湯船のお湯に微妙に油が浮きます。
けれど、日にちが立ってもバスボムの重さはずしっとしたままだし、出来立てより油浮きは気にならなくなります。
香りは調合オイルのパーセンテージ如何でしょうが、1%で作ってあったものはほんのちょっぴり香る程度。
日にちが立つと、ほとんど香りません。

4. 重曹100g、クエン酸50g、ガスール30g、死海の塩50g
3と同じく不明の調合オイルの別の瓶を。

5. 重曹100g、クエン酸50g、死海の塩50g、ラベンダー小1
エタノールで抽出して水を加えたハンガリーウォーターで、アルコールを飛ばしたものを、少しずつ加えました。

実は、これは失敗でした。
水を加える場合は、霧吹きを使うか、1滴ずつ落ちるようにするべきなのに、瓶から加えたため、写真をとった時点では問題なかったのですが、時間が経つにつれ、ラップの中で発泡が始まり、ラップはどんどん膨張していき....

仕方なく、できた三つともお風呂で夫が使いました。
使用したときには、まだシュワシュワお湯の中で発泡はしましたが、長時間たてば、きっとパンクしていたでしょう。

2枚目の写真は、お水を加えていく方法で失敗したので、それのリベンジです。
入れた水分は、同じくハンガリーウォーターの残り。
今度は、スプレー容器に入れ(最初からこうしなかったのは、後で洗うのが面倒だったため)、一つずつ作る方法です。

一つ作るのに2〜3プッシュほど。
形になっていなくとも、ラップに包んでしまい時間がたてば硬くなります。

重曹大さじ2、クエン酸大さじ1に対し(アバウトなので大きさが異なります)

1. 塩昆布とローズペタル(そのうち塩昆布石けんを作ろうかと思ってます。昆布も薬なんですよ。)
2. レッドクレイとジャスミン
3. ミルクパウダーとジャスミン
4. ピンククレイのみ
5. 抹茶と紅花

五つもできてしまったのは、ハンガリーウォーターを使い切りたかったため。

パスボムに必要な水の量は、ほんの少しでいいんですね。
エタノールやグリセリンだと失敗が少ないですが、紫根をインフューズドしたオリープ油も粉に垂らしたときシュワッ、シュワッと微妙に発泡していました。
水分が入っていたのかしら?

重曹、クエン酸、塩だけで、液体を加えない方法もあるようですが、塩の中のナトリウムが空中の水分を呼ぶのでしょうか。
死海の塩で試したのですが、サラサラのままで固まる気配がありませんでした。
マグネシウムが多いせいかな?

3枚めの写真は塩とバラの花びらが入ったものを浴槽で試したものです。
クルクル回転するので写真がブレましたが、プクプク泡がたって、花びらがハラハラ散りました。
他のバスボムは、ドボンと底まで沈んでからボコボコ泡がたつのですが、花びらの分量が多いのか、最初から浮きました。

フフ、花びらすくいに、専用の網を調達しようかと思ってます。

今は休会中ですが、私の行っているスポーツクラブの露天の温泉では、春、バラがたくさん咲くとバラを一輪ずつまるごと、いくつも浮かべてバラ風呂にしてくれる日曜日が何週間かあります。
お掃除のときは、網ですくうんですよね。

追記:
バスボムはお湯の中に入れたときに炭酸ガスが発生するわけですから、バスボムを作るときも、粉に加えるものは、水になればなるほど作っている最中でも少しずつ発砲します。
グリセリンはその分子構造上、水と油の中間のようなものですし、アルコールはどれだけ水分が入っているかによってむずかしさが変わると思います。
塩は、空中の水分を呼びます(しける)。
いくつも作って何日もかかって消費するのなら、油系で固めるのがお勧めです。
油がベストなのではないでしょうか。

2009年09月23日

甘草紅花石けん

甘草紅花石けん1甘草紅花石けん2ピュアオリーブ油を使っていると白い石けんはできても、黄色い石けんはなかなかできません。
『SOAPMAKER'S COMPANION』 (キャビッチ)の色付けの章には、LICORICE ROOT が earthy yellow shade になると記述されています。

黄色い色を出したかったのと、黄色に紅花が入るとどこまで赤い色を保てるのかを知りたかったので、甘草を煎じ液とオリーブ油に浸出させ、紅花は型入れ時に混ぜました。

甘草は保湿、紅花は血液循環をよくするかも、という期待もあります。

オリーブ油55%、ひまし油10%
高融点パーム油20%、ココナッツ油15%
鹸化率95%

ひまし油を10%入れたのにもかかわらず、型から抜くのに苦労しました。
硬かったー。
ひまし油10%だけで、他にリノール酸リノレイン酸の多い油を使っていないので、硬さを出すためにパーム20%は入れる必要はなかったかもしれません。(それも高融点パームですから)

紅花は、半分ぐらいは黄色に、残りは赤茶けた状態を保っています。
型入れ時は、半分程度鹸化が進んでいるというのを、そのまま物語っているようですね。

2009年09月21日

アルガン石けん

アルガン石けんアルガン油36%
オリーブ油28%
ホホバ油8%
高融点パーム油9%
ココナッツ油14%
シアバター5%
鹸化率95%

この配合を見た方は、どこかで見た配合だと思うかもしれません。
最高に贅沢な石けんの変形で、オリーブとスイートアーモンドを逆のパーセンテージにしたアルガンバージョンだからです。

アルガン石けんはナイアードのものが有名ですが、ちなみにナイアードは、
アルガン(20%)、EXVオリーブ(30%)、ココナッツ(30%)、パーム(20%)
と発表されています。

最初は、せっかくアルガンオイルを使うのなら72%入れてみようかと思っていたのです。
でも、アルガンオイルの組成は、

オレイン酸47.2%、リノール酸34.3%、パルミチン酸13%、ステアリン酸5.4%、リノレイン酸0.1%、ヴィタミンE

とのことで、さっぱり系にできあがるかなと、配合を変えました。

着色せず着香もしないので白い石けんが多く、常時10個ぐらいを浴室に置いていますが、石けんになってもアルガン独特の匂いは残っているので、嗅ぐとすぐアルガン石けんだとわかります。
この匂い....ときに、ごま油の匂いのようにも感じられますが、香ばしい胡麻の香りというより形を変えた匂いというような変わった匂いで、好みではありません。

[使用感]
洗髪すると指にちょっとひっかかりますが、髪に触るとサラサラなので、アルガンオイルが皮脂をコントロールするとおっしゃっている方がいますが、それは本当のことなのかもしれません。
最近、私は米油と植物バター類を配合したマルセイユにハーブや中薬を入れるのが好みですが、このアルガン石けんはオイルの配合の妙味を感じます。

<関連記事>アルガンオイルは魔法のオイル?

2009年09月18日

ハイビスカス石けん

ハイビスカス石けん髪に良いといわれるハイビスカスを使ったシャンプーバーです。

オリーブ油35%
椿油20%
ひまし油5%
マンゴーバター5%
高融点パーム油20%
ココナッツ油15%
ハイビスカス、ローズヒップ、
オレンジピール、レモンピール、アップルビッツ
鹸化率95%

前田京子さん的には、椿油はオリーブ油のウリ二つのような使い心地とおっしゃっていますが、髪に良いハーブを使うのなら、伝統的に髪によく使われる椿油をと。
それで、ひまし油も控えめですが、使っています。
バター類も、5%がいいのか10%がいいのか実験中なので、このときは5%です。
ひまし油も入れたし、硬い方がいいかと、試しにパーム油は20%にしました。

夏の溶け崩れが嫌で、パーム油は融点が高いものを金田油店さんから購入したものがまだあります。
買った後に、パーム油は40度から42度ぐらいの融点のものが良い(お風呂の温度で溶けるということですね)という本の記述を読んだのと、だんだん気温が下がって秋になっていくと、高融点パームではなかなか液体になりませんので、通常のパーム油に戻そうとしています。

インドでは、ハイビスカスはジャスワンドと呼ばれ、育毛に効果がありそうです。
リンスにハイビスカスを漬けたビネガーを使っている方もいらっしゃいますね。

エジプトでも、カルカデと呼ばれ、甘味をプラスしてピッチャーに入れたジュースをホテルで出してくれます。
濃度と甘味のバランスによって、おいしいものとイマイチなものとあり、今日のカルカデはおいしい、今日のはおいしくない、と飲み比べをしていましたっけ。
エジプト人は、『カルカデは血を綺麗にする』、といって飲んでいるそうです。

このハイビスカスを粉にして型入れ時に混ぜ混みました。
ローズヒップやらその他のものは、煎じ液にして苛性ソーダに混ぜています。
実は、これはミックスハーブティーだったのです。
成分をみると、そのまま石けんに使っても良さそうにみえたので、そのまま煎じました。
最終的な石けんに、綺麗な赤い色は出ないかと思ったので、オイルにインフューズするのはやめました。

[使用感]ひまし油を入れると髪のすべりが良くなるのですが、ハイビスカスは髪には確かに良い感じに思えます。
洗髪の当日は実にうまく髪がまとまり、ツルツルしてこれはとっても良いかも、と思うのですが、翌日は外はねしてあまりよくはありません。
パーム20%だと泡持ちは良くても肌や髪にはあまり良い影響を与えないのかもしれません。

2009年09月16日

桃仁と桃の葉の石けん

桃仁石けん桃仁は桃の種。
活血化瘀薬で、血液をサラサラにすると言われています。
打撲のときの内出血も中医学的には、瘀血(血の滞り)と考えられており、紅花(こうか)川芎(せんきゅう)も瘀血をとるときに内服する方剤に使われます。

皮膚科の外用薬にも、杏仁より桃仁の方がたびたび登場します。
両方とも種ではありますが、煎じると杏仁より桃仁の方が油分が多いような気がします。
残った煎じ液をお風呂に入れたら、桃仁の方が油が多く浮きましたので。

油そのものは、アプリコットカーネルの方がピーチカーネルより知られていますが、アロマテラピーのキャリアオイルとして取り上げられていることが多いからでしょうか。

中医学的には、桃仁が活血化瘀薬であるのに対し、杏仁は止咳平喘薬(咳止め)に分類されているので、外用には桃仁の方が効果的なのかな、とも思います。

血を補って、かつ、サラサラにするという『桃紅四物湯(とうこうしもつとう)』には桃仁と紅花が使われており、不整脈などに効果的な血府逐瘀湯は、桃紅四物湯に牛膝(ごしつ)桔梗(ききょう)柴胡(さいこ)が加わります。

残念ながら、ピーチカーネルは手持ちがなかったので、石けんには入れませんでしたが、桃仁と桃の葉を煎じ液とオイルに浸出させ、型入れ時に芦薈(ろかい・アロエ)を加えました。

オリーブ油35%、スイートアーモンド油20%
ひまし油5%、シアバター5%
ココナッツ油15%、高融点パーム油20%
鹸化率95%

[使用感]
スイートアーモンド油を配合すると軽い洗い上がりになるので、髪もサラッ、フワッといった感じになります。
だから、この桃の石けんはかなりグッド-----良くなるはずなのですが。。。
べたつくというほどではないのですが、味にたとえると、えぐみが残る、といった感じ。

もっと良いかもしれないと思ったのにー、???、です。
桃のせいでしょうか。
洗い立ては良いのですが、翌日が気に入りません。

2009年09月14日

杏仁石けん

杏仁石けんアプリコットカーネルオイルは、アプリコットカーネルの油だと思っていました(英語と漢字が頭の中で結びつかないのです)。
杏仁の油だと気がついたのは、ずい分最近のこと。

中医学では、木の実は脂肪分を多く含むので、乾燥したタイプの便秘に効くといわれています。
油分が腸の中のすべりを良くすると思われているんですね。

木の実の種と同じ効果が油にあるかはわかりませんが、同じ植物なら少なからず薬用的な使い方ができるでしょう。

なぜか、去年からあるアプリコットカーネルオイル(もうきっと酸化してます)を消費するべく、刻み杏仁(煎じ薬用)もあるので、杏仁石けんを作りました。

オリーブ油25%、スイートアーモンド油18%
高融点パーム油20%、ホホバ油8%
アプリコット核油9%、シアバター5%
ココナッツ油15%、鹸化率95%

煎じ薬用の杏仁は茶色い薄皮付きで刻まれているいるもの20gを粉にし、半分ずつを煎じ液とオイルに抽出。
型入れ時に、杏仁霜とアーモンドエッセンスを入れてみました。

アーモンドエッセンスは、ビターアーモンドの香料成分をエタノールに抽出したものらしい(クオカのです)ので、きっと熟成が終わる頃には香りが飛んでいるでしょうが、香っているうちは楽しめると思っています。
都立大のパウンドハウスのブルーベリーパイには、アーモンドエッセンスが入っていて、それ故、なぜかブルーベリーパイが食べたくなったものですから。

最近、煎じ液を石けん用に取り分けて冷蔵庫に入れた後の残りは、お風呂に入れ塩も足して腰湯をしています。
効きそうな煎じ液と、それほどでもないと感じるお茶(煎じ液より濃度が低い)とあります。

[使用感]
この杏仁の石けんには、使用するときには残らないかもしれないと思いつつアーモンドエッセンスを入れてあります。
実は、これがほのか〜に香ります。
アーモンド油とアプリコットカーネル油が30%近くとホホバ油も入っているせいか、髪の洗い上がりはなかなかのもの。

個人的には、桃仁より杏仁の石けんのほうが好きです。
でも、髪のコシやハリがちょっと弱いかな。

<参考記事>桃仁と桃の葉の石けん


2009年09月11日

シコン(紫草)石けんの色

ラベンダーシコンシコンラベンダーシコンシコン石けんシコン石けんいろいろ紫草(しそう)はムラサキの根の中薬だからシコンとも言います。
解毒効果のある体を冷やす薬ですが、日本では華岡青州が中国の『外科正宗』から作ったといわれる紫雲膏が有名です。

先日、皮膚に効く中薬の本を見ていて、外科正宗の処方を見ましたが、紫雲膏と入れているものは同じでした。
華岡青州は分量を変えて作っているのかしら?

紫雲膏は家にもありますが、私の経験では切り傷には効くような。
脂漏性湿疹には効果ありませんでした。

紫雲膏の色は赤紫ですが、この紫根の色はアルカリに出会うと青に変身するというやっかいなもの。

以前南仏で買ったラベンダーの石けんは紫(ラベンダー)色に着色され、それはそれでラベンダーを想像できるものだったので、珍しく色にこだわって紫の石けんに挑戦しました。

最近、私はハーブや中薬を石けんに入れるときは、煎じ液とオイルに浸出させたものと両方使います。
それぞれ、水溶性の成分と湯溶性の成分が抽出されるかと期待しているからです。
(アルコールが入ると石けんが柔らかくなるようで、あまり好みではありません)

総油脂量は500gです。

●1度め、ラベンダーと紫根をそれぞれ10g、総量20gを煎じ用と油用に分けて、先入れ蜂蜜で作りました。(最初の写真)
(オリーブ油60%、ひまし油5%、シアバター5%、パーム油15%、ココナッツ油15%)

●2度め、1度めがベージュになり撃沈してしまったので、紫根の量を20g、ラベンダーを10g、先入れ蜂蜜で作りました。(2番目の写真)
最初のものより明らかに抽出油の色が濃く、いい線いったかなと思われましたが、色はグレーになりました。
どうも、煎じ液を入れると灰色になるような。
(オリーブ油72%、パーム油10%、ココナッツ油18%)

●3度め、色について失敗続きだったので、ラベンダーはさておき、紫根のみ20gオイルに浸出させるだけにしました。
いつもは前田京子さん方式で湯煎に15分かけるのですが、根のように硬い漢方薬は葉、茎、花を多く利用するハーブより成分がでないのだろうと思い、湯煎に30分かけました。
これは、予想通り、むらさきになりました。
(オリーブ油57%、米油10%、ひまし油5%、高融点パーム油10%、ココナッツ油18%)

写真はアルカリと合わさったときの色ですが、石けんの色はすでに想像できますね。
抽出された成分の量、煎じ液、はちみつが関係しているようです。
はちみつを入れるとベージュ(はちみつ色)に、煎じ液を入れると灰色になるのではないでしょうか。
温度や酸化も関係あるといわれていますが、私のやり方(できるだけ前田京子さんの方法にしたがって)で同じように作っても色が変わりました。

[使用感]
1度めのラベンダー紫根石けんは、はちみつを入れたおかげが功を奏したのか、髪の洗い上がりはなかなかナイスです。
サラサラして根元の立ち上がりもあるので、これはコシやハリがあるということなんでしょうか。
色はベージュで紫とはほど遠いできですが、石けんとしてはかなりレベルが高いといえます。
他のはまだ試していません。


2009年09月02日

はちみつ石けん(超しっとり)

はちみつ石けん蜂蜜は、神農本草経にも載っている伝統的な中国の薬です。
内服すると潤下----気を補い、うるおいをもたらし、咳を止め、乾燥した便秘に効くとされています。
生薬を炮製するときに、蜂蜜でからめて炒ると、補気の効果が高まります。

外用すると、瘡瘍、やけどの治療に、というのですが、火傷のときに試したことはない(つい、馬油を塗ってしまうので)ので本当に効くかどうかはわかりません。

普通、石けんに配合すると、『しっとり』するといわれていますが、その蜂蜜を10%入れた石けんを作りました。
市場では10%以上も配合と謳う蜂蜜石鹸があり、はちみつを10%入れたものが分離するのか確かめたかったからです。
総油脂量は500gなので、蜂蜜の重量は50gです。
大さじ3杯入れた方もいらっしゃるので、同じぐらいかと(蜂蜜の比重を考えると大さじ3の方がたぶん多いです)思います。

オリーブ油(42%)、米油(20%)、カカオバター(10%)
高融点パーム油(10%)、ココナッツ油(18%)
蜂蜜(10%)、鹸化率95%

(※金田油店さんでパーム油を買うときに、2種類の融点違いがあることを知りました。その在庫がまだあるのです。)

型入れ時(鹸化は半分近く進んでいるといわれます)に、湯煎でサラサラにした蜂蜜を石けん生地に混ぜましたが、分離もせず、それほど水分も滲み出た記憶はありません。
しかし、写真を見ると均一で滑らかとはいえませんね。

[使用感]
意外や意外!
しっとりし過ぎるかというきらいがあったのですが、髪・顔・体と三拍子揃ってオーケーでした。
髪はサラサラで、手で触ると柔らかくて気持ちがいい。
ただ、コシがあるかと問われると、柔らか過ぎて髪の根本があまり立ち上がりません。
そのうち、米油・カカオバターを入れずに、オリーブ油72%で蜂蜜を入れて試してみたいです。
マルセイユのねっとりモクモクした泡が、私はわりと好きなので。

2009年08月30日

ハーブ石けん(ガミラ風)

ハーブ石けん ガミラシークレット風で、ハーブを詰め込んで石けんを作りました(写真の色はうまく調整できませんでした。肉眼ではもっと黄色っぽいページュです。)。

日本語のHPで紹介されている、くまつづらはベルベーヌなのかレモンバーベナなのかわからないし、ヘンルーダも入れませんでしたが、ローズマリーやカモミール入りなら、きっと洗髪に良さそうです。

オリーブ油が80%だと、残りのオイルで20%にせざるを得ないのと、ハードオイル(常温で固まる油脂)を足して10%にしたかったのとで、この比率になりました。
やし油(ココナッツ)という記載を見間違えてパーム油と思いこんでいたのですが、泡立ちより固さ優先になるのでこのほうがよかったかもしれないと思っています。

エクストラバージンオリーブ油(80%)
スイートアーモンド油(4%)、パーム油(4%)
ひまし油(4%)、シアバター(4%)
グレープシード油(2%)、ピスタチオバター(2%)
先入れはちみつ(色止めのつもり)、ローズマリーオイルエキストラクト(酸化防止に)
ローレル、カモミール、ローズマリー、ラベンダー、ネトル、セージ
鹸化率95%

ハーブはオリーブ油にインフューズドし、煎じ液にも使っています。
はちみつは苛性ソーダ水が40度近くになったときに、小さじ2杯程度を煎じ液少々でのばし、苛性ソーダ水に投入しています。
色止めにはちみつを先入れする方法は、ハタヤ商会さんのHPに載っていました。

[使用感]
オリーブ油80%だと、マルセイユ石けんに近い配合なので、泡はねっとりしています。
ハーブがいろいろ入っているおかげで、洗髪もなかなか良い感じですが、やはりオイル配合はオリーブをもっと少なくしてパームも入れた方が私は好みです。

<関連記事>ガミラシークレットという石鹸

2009年08月26日

ガミラシークレットという石鹸

ガミラシークレットという石鹸は、イスラエルのガミラおばあちゃんが作出したハーブ石鹸ですが、百貨店での売れ筋石鹸ランキングで目立っているそうです。
ガリラヤのシリアンエクストラバージンオリーブ油を80%使用し、ハーブをエキスや精油で抽出したものをブレンドしたものを塩析して、純石鹸としているようです。(gamilasecret.jp)

成分は公表されているのですが、ブレンドする順番も製法のうち。
ということで真似ても同じものはできない、自信の表れがあるからでしょう。

日本語のHPを見ていると油脂の後にハーブが記載されていますが、一番最後に、?、またオイル?、となるのです。

英語のHP 日本語のHP
Minimum 80% pure first cold pressing Olive oil オリーブ油
Coconut oil アーモンド油
Avocado oil ローレル油
Laurel oil ヤシ油
Sweet almond oil ひまし油
Shea butter シア脂油
Grape seed oil ぶどう種子油
Utrica Pilulifera セイヨウイラクサエキス
Lavendula ラベンダー油
Chamomomile カミツレ花エキス
Rosemary ローズマリー油
Verbena クマツヅラエキス
Salvia ヘンルーダエキス
Ruta セージ葉エキス
Pistacia Vera ピスタシオ種子油
(※記載されていた順番通りです)

何か意図するものがあるのか、翻訳ミスなのかわかりませんが、英語のとあるHPでは、その表示は Pistacia Vera でピスタチオの学名が書かれています。
比較するとわかるのですが、アボカド油が、かたやひまし油になっていたり。???

ガミラ風の石けんに挑戦しても、自分で作ったらコールドプロセスなので、製法そのものがガミラとは異なりますし、材料も全く同じものは到底用意できませんが、ハーブ石けんとしてはおもしろそうなので、できる範囲で作ってみました。

2009年08月21日

塩石けん(アンデスの塩・ヒマラヤ黒岩塩)

アンデス・ボリビアの塩ヒマラヤの塩ブラックソルト石けん岩塩や塩湖で取れる塩は、中国の薬草の古典である『神農本草経』に戒塩(じゅうえん)として載っています。
塩はスクラブや殺菌効果を狙って石けんに入れるようですが、海外と日本の場合とでは、塩の分量が違うようです。

日本では、オプションとして大さじや小さじ単位で使うことが多いみたいですが、海外では総油脂量と同量以上入れるとか。

塩石けんに対する要求の違いだとは思いますが、見た目を気にすると、塩を多く入れた場合は石けんとしての体裁をかなり通り越して、塩によるエステ効果を期待しているように見えます。

鹸化が進んだ状態で塩を混ぜた方がいいような気がしたので、塩は型入れ時に溶かさずそのまま入れ(ミルサーでは挽いています)、よーくかき混ぜました。
滑らかさは出ませんが、ザラザラしているのもスクラブになって良いかと。

ボリビアの塩石けんは、
オリーブ油(42%)、マカデミア油(20%)、パーム油(10%)、ココナッツ油(18%)、サルバター(10%)、塩(10%)、鹸化率95%

ヒマラヤ黒岩塩石けんは、
オリーブ油(42%)、マカデミアナッツ油(20%)、パーム油(10%)、ココナッツ油(18%)、ひまし油(10%)、塩(20%)、鹸化率95%

ボリビア塩石けんは、切り口からボロボロした切れ端が出てきたので、オイルの配合が固過ぎるかと、ブラックソルトの方はバターではなくソフトオイルであるひまし油に代えました。
ブラックソルトは100gあったので、できれば全部入れたかったのです。

ブラックソルトは、ミルサーで挽いたときが一番硫黄臭がしましたが、あとはそれほどでもなく、型からはずすときは表面が淡いピンク色で綺麗でした(その後、乾燥中は赤みが減ってきました)。
写真はヒマラヤ塩石けんですが、ライトで反射して、肉眼では明らかにピンクだったのですが、白っぽく写っています。


2009年08月19日

烏龍茶の石けん(東方美人)

東方美人の石けん1東方美人の石けん2東方美人で石けんを作りました。

えっ!もったいない!!
と、言われそうですが、友人からいただいた東方美人を、記念に、石けんに閉じ込めようとしたのです。

東方美人は半醗酵茶ですが、紅茶に近く、水色は紅茶のように赤くなり、凍頂烏龍茶のように緑茶に近い色ではありません。

サポニンはサボン(せっけん)の語源ともいわれています。
泡が良く立つ、ということで豆類やお茶などに含まれており、烏龍茶にももちろん入っているので、泡立ちが良い石けんができるのを期待して。

東方美人は、煎じ液と、オリーブ油(温浸法)に成分を出し、石けんに仕立てました。

オリーブ油62%、ひまし油10%
パーム油10%、ココナッツ油18%
鹸化率95%
(マルセイユの一部をひまし油にしました)。

もちろん、お茶の状態でもいただきましたよ。
今まで、東方美人で感激したことはなかったのですが、このときは香り高くとっても良いにおい。
お味ももちろん、むむっ、こんなにおいしかった?、と思えるものでした。
(友人は、中国茶の先生をやっているので、お茶にはうるさいのです。)

煎じ液は、小豆のときのようにはぶくぶく泡が立ちませんでした。
でも、かき回しているときは、『何だか、良さそう』な石けんになりそうな雰囲気で、色はミルクチョコレート色。
煎じた液の色がそのまま出ているようです。
型に入れるときも、ほわっと、香りが立って、、、あっ、オリエンタルビューティの香り。

切ったときは、柔らかくしっとりした様子でしたが、使い心地はいかがなものでしょうか。

[使用感]
解禁後に使ってみましたが、烏龍茶サポニンより、やはり小豆サポニンの方が泡立ちが良いような気がします。
使い心地は悪くはないのですが、作用はちょっと弱い。

しっとり、さらさら、ツルツル、ふわっ・・・・・これが、私の髪の洗い上がりの基準ですが、厳しく言うと、どのレベルにもいっていないです。
他にもっと使い心地の良い石けんがいっぱいあると、いうことなのですが。

はちみつを補助にちょっと入れてみれば良かったかもしれません。
ハーブや中薬にはちみつも加えると、自分好みの石けんになるような気がしているからです。

<関連記事>小豆石けん(サポニンは水溶性?)

<参考>茗友茶荘


2009年08月12日

小豆黒蜜石けん(サポニンは水溶性?)

煎じ小豆小豆黒蜜石けん小豆は、むくみをとるのによく使われます。
だからといって、お砂糖たっぷりのあずきあんを摂取すると、砂糖による弊害と浮腫取りとどちらが勝つかは怪しいとは思っています。

豆は一般的に解毒作用を持っているといわれていますので、黒豆緑豆でもそのうち石けんを作ってみようかと。

通常、食べると、小豆や黒豆は平性ですが、緑豆は寒性(食べると体が冷える)なのですが、石けんとして外用に使われた場合、どんな作用をするのか楽しみではあります。

小豆の成分は、煎じ液とさらしあんを利用しました。
サポニンは一般的には水溶性(脂溶性サポニンもあるらしい)とのことで、小豆サポニンはたぶん水溶性と思われます。
サポニンは小豆の煮汁に含まれ、皮の部分に多く含まれるといわれていますし、この煎じ中の写真をご覧いただくと泡がぶくぶく立っている様子で水溶性かと。
泡はこの写真の後、蓋部分にまで届きとろ火で30分煎じる間、ぶくぶくいっていました。

小豆石けんは、さらしあんを使っている方が多いようですし、百貨店で玉三のさらしあんを見つけて購入していたので、煎じ液と一緒に型入れ時にさらしあんも入れています。
後から考えると、オーガニックの大納言小豆を煎じたのですから、さらしあんでなく煎じたときの固体部分を加えるべきでした。
(小豆は、20gをミルサーで細かく粉にし、水500ccで煎じました。残った煎じ液はしっかり胃袋に。)

さらしあんは、普通、煮た小豆を漉し、それを布巾で包んで水でさらすから、『さらしあん』と呼ばれているはず。
さらしたあとの小豆の粉、それも皮を除かれたものにサポニンがそれほど残っているとは思えません。

それなのに、市販のさらしあんを入れてしまったんですよね。
まあ、これを入れたので、小豆色になったのですけど。

オリーブ油72%、イリペバター10%、ココナッツ18%
小豆汁、さらしあん、黒蜜、鹸化率95%

[使用感]
マルセイユのパーム油をイリペバターに代えただけの配合ですが、洗髪後の手触りはなかなかすべすべして良いのですが、翌日の髪の根本の立ち上がりはあまりよくありません。

前田京子さんは、パーム油やココナッツ油は肌にあまり良くはないから20%までの配合にしているとおっしゃっていますが、パーム油は髪に対してコシを出すような気がします。
パームをバターに代えているだけなのに、髪のボリュームはかなり違います。
バターは重たいイメージがありますが、文字通り髪の毛を重く下に下げてしまうようです。

<参考記事>黒豆黒糖石けん

2009年08月10日

スポンジの石けん受け

無印の石けん置きこの写真左は、無印良品の石けん置きです。
最高におしゃれじゃない石けん置きに乗せてるのは、『最高に贅沢な石けん』。

発泡ウレタンでできているので石けんがぬるつかない、というのがキャッチフレーズで、ポリプロピレンの受けがついています。
『最高に贅沢な石けん』はちびてきて、とろけそうになっているところを、かろうじてこの石けん置きに乗っていることで形を保っているといったところでしょうか。

写真の右側は、『最高に贅沢な石けん』のレシピのうち、スイートアーモンドオイルをマカデミアオイルに、パームオイルの一部をシアバターに代えた姉妹版の『ガーディアンエンジェル』です。
真珠粉のおかげか、とっても固いものにできているのが、写真でもおわかりだと思います。
角が丸みをおびていかず、だんだん薄い石けんになっていくのは固い証拠。

オプションで入れたもので、同じようなオイル配合でもずいぶん違った印象になるものですね。
ちなみに、鹸化率は『最高に贅沢なせっけん』は85%、『ガーディアンエンジェル』は90%です。

それにしても、この石けん受けは実用的かもしれませんが、おしゃれとはほど遠くて、かなり使う気がそがれます。
真珠石けんが乗っているのは、南イタリアのパレルモに行ったときに購入したものだから、ときどきそれを思い出して楽しい気分になるので、よけいに対比してしまうのかもしれません。

<参考>真珠石けんと珊瑚石けん


2009年08月03日

手作り石けんでお掃除

手作り石けんを作っていると、うまく固まらなかったり、これは失敗かと思うようなものも出てきます。
そういうときは、リバッチ(作り直し)やジェルソープなどにすればよみがえるのでしょうが、私はそのまま使っています。
廃油石けんは重曹を入れ過ぎたようでクリーム状態ですし、オレンジフラワー石けんはオイルにオレンジフラワーをインフューズするときに湯煎の鍋をお湯におとしたおかげで固まらず、やはりクリーム状態です。

でも、それをキッチンソープとして使っていると、目に見える汚れがみるみる落ちていきます。
手作り石けんの洗浄力に疑問を持ったら----

キッチンや洗面所、お風呂場などで、『目に見える汚れ』 をこすってみてくださいな。

塩析していない純石けんでなければ、グリセリンをたっぷり含んでいるはず。
このグリセリンのおかげで、汚れが落ちるのかと思えます。
本には、グリセリンは水溶性の汚れも油溶性の汚れも落ちると書いてはありますね。

歯ブラシ(細かい部分はこれを使ってます)で石けんをこすり、冷蔵庫のシミをゴシゴシ。
後は水拭きしましたが、ツルツルしているのでマグネット二つで止めている手拭きタオルがズルズル落ちてきます。
冷蔵庫も輝いている---これは余剰オイルのせいですね。

この余剰オイルがあるせいで油汚れもよく落ちます。
オイルに汚れが溶けるからですね。
石けんのネトネトをブラシにつけてこすっているだけなのに汚れが消えていく、
ということは、体を洗うときも泡をぶくぶくたてる必要もないということかしら。

私はこんなに掃除好きなはずがない---と心の中でつぶやきながら、
あちこち汚れを見つけると、手作り石けんの効果を試してみたくなるのです。

<参考>
キッチンソープ(重曹入り)
青黛の石けん(原料は藍です)

2009年07月29日

キッチンソープ(重曹入り)

廃油石けんキッチンソープ先日作った重曹入りの廃油石けんを使っています(写真左は『パックス浴用石鹸』、右が廃油石けん)。
型からはずした後から、すでに芋ようかん状態でしたが、熟成期間の1か月を過ぎても芋ようかん状態は変わらず。
とっても柔らかく、すかすかしています。
研磨力を出したくて半カップも重曹を入れたのが固まらなかった原因のようです。

私は通常は、和紡布巾を使っているので、食器洗いに石けんや洗剤を使うことはありません。
でも、鍋やシンクを磨くのには『萌』という重曹入りの粉石けんを使用しています。
粉石けんと重曹を同量ずつ混ぜると似たようなものができるようですが、どうせ石けんを手作りしているのなら研磨力もあり、廃油の臭いも消してくれる石けんを、ということでできたのが廃油石けんです。

洗浄に最適なpH範囲は9.0〜10.5で重曹は8.2なので、石けんに配合すると洗浄力が落ちるという見解もありますが、この廃油石けんは不思議なほどよく汚れが落ちます。
あまり固まっていずクリーム状態なのも功を奏して、たわしやブラシにこすりつけやすい。
研磨力もあって泡も立つ。

試しているうちに、いろいろな所の汚れが気になり使っているうちに、何だかお掃除が好きになってきちゃったぞ、的な考えさえ浮かんできます。
ゴシゴシゴシゴシ----魚焼きグリルの扉を磨いていたら、しつこい油汚れがどんどん小さくなって。。。

すっかり気を良くして、廃油でなく新品の油でキッチンソープを作ることにしました。
(コスロン使用のため、廃油は出ることなく、新しい油を継ぎ足しています)

今度は、総油脂量の10%(50g)の重曹と橘皮大さじ1を粉にしたものを型入れ時に加えました。

配合は、

ココナッツ40%、レッドパーム20%、米20%、パーム20%で鹸化率は97%

で計算しています(できるだけ100%にしたかったけれど、誤差の範囲を考えて3%の余裕をもたせました)。
オレンジ油は汚れがよく落ちるということで、オレンジピールを入れる方が多いのですが、私の手持ちは橘皮というわけです。
橘皮はアルミの袋に入って香りが飛ばないように配慮されていましたので、開けるととても良い香り。
石けんにした後も、今のところ香っています。

<参考>
廃油石けん
和紡布巾はとってもエコ

[使用感]
橘皮入りの石けんは、使用中もときどきみかんの香りがします。
廃油とは違い、こちらは結構硬くできたので、小さくなるとパキンと折れますし、色も何だかウニのよう。
あまり硬いのも、タワシでこすったときに石けんがつきにくいので、キッチン用としては柔らかい方が使いやすいかもしれません。

家の廃油は菜種油メインなので当然柔らかくなり、橘皮入りはオリーブ油20%であとはハードオイルです。
米油などを増やしてソフトの比率を上げたほうがいいですね。


2009年07月21日

シアバター石けん(シアバター72%)

シアバター石けん1シアバター石けん2私はもともと健康お宅なので、体に良いものが好き。
だから、石けんも、肌に良い石けんレシピを考えている前田京子さんの本を参考に作っています。

ですから、シアバターもオプションとして加えたり、オイルの総量に加えるときでも10%ぐらいかなと、思い込んでいました。
ところが、アフリカ工房さんでは、シアバターをたくさん消費することによってアフリカを支援しましょうということで、シアバター80%使用の石けんを販売していて、石けんのレシピを公開しています(この記事を書いている時点では80%のものでした)。
アフリカではシアバターは、生まれたての赤ちゃんを保護するために塗られているとのことですので、シアメインの石けんがあってもおかしくはない。
ネットでは、シア30%、40%、50%、中には100%で作ってみた方もいます。

いったいどんな石けんになるのか知りたい!
ということで、作ってみました。(お金のことより、好奇心が勝っちゃうんですよね)

バター類は常温で固まっているから、石けんにしたときも固いものができます。
パーム油の代わりに使うレシピもありますが、シアバターも油脂と考えると、
マルセイユ石鹸の比率でオリーブ油を別のオイルに置き換えるレシピを順次試し中なので、
シアバター(72%)、パーム(10%)、ココナッツ(18%)、鹸化率95%で作りました。

23回目の石けん作りから、私は鹸化率を95%にしています。
本には、85%ならしっとり、90%ならさっぱりと記載されていましたので、ずっと鹸化率90%で作り続けていました。
1か月の熟成期間が終わり、いざその石けんを使っているうち、最近ではできなかったにきび(吹き出物)が顔や背中にでき始め、これは余剰オイルのせいだと気づいたのです。

それに、夏には洗い上がった体にオイルの膜が張るのは何とも心地よくない。
家では、断固冷房をつけない主義なので、暑い時期は1日に何回もシャワーを浴びます。
とにかく、さっぱりと、したいのです。

手作り石けんはグリセリンを含むのでしっとりしますし(グリセリンは空気中の水分を呼ぶ)、鹸化率を上げたほうが余剰オイルが少ない分、オイルが酸化しにくいし、石けんになっている分が多いのでより固い石けんもできます。
余剰オイルを残すわけは、肌にいろいろつけなくても済むように、余分なものを肌につけすぎないように考えられているからですが、肌にオイルで壁を作ってしっとりさせるより、水分を補うほうが私の好みということもあります。
肌に余分な皮脂が出てギラギラするときは、その油分を取るのではなく水分を補うのだと、ある皮膚科医がおっしゃっていたのを、なるほどと思っているからですが。

シアバター72%の石けんは、グルグルかき回しているときからもったり重い。
これは、型から抜くのが大変そう、と思い、1日保温した後すぐ抜くことにしました。
ところが、アクリルモールドに張りついて抜けません。

仕方がないので、型の周囲に包丁を入れました。(鹸化をすすめる温度は重要なので、抜きやすくするために冷凍するなんて考えません)
だから、周囲はゲジゲジの状態。
おまけに、カットしようとしたらピアノ線がぶち切れました。

グズグズ溶け崩れる石けんばかりで、なるべく通気をよくしようと石けんに気をつかっていましたが、その心配はなさそうな石けんができました。

[使用感]
ハードオイル100%の石けんなのですから、ピアノ線がぶち切れるのは当たり前。
パーム油を泡立ちのよいひまし油にするべきでした。
というのは、普通に手で泡立てても、ほとんどうまくいきません。
顔を洗うと油の膜が張られたようなマットな感じになります。

それで、髪を洗うのはためらわれたのですが、試すと、意外なことに泡はモクモク立ちます。
これは、これは。。。結構、良いのかも。。。
リン酢をし、手触りを確かめると、あ、やはりだめ、きっとこのまま乾かすと髪の毛が固まったようになりそう。

それで、今まで髪の毛には感触の良かった竹炭の石けんで洗い直しました。
シアバターの石けんは、ボディに使っても、やはりペールを1枚まとったようで、通常より温かく感じました。
風通しの良い室内で寝ころがっていると冷え過ぎる傾向にありますが、この日は掛け物が必要なかったからです(もちろん、冷房なしよ)。

その後、水気を含んで浴室に置いているシアバター石けんは、溶け崩れなく硬いまんまですが、ちょっと泡立てるだけで、モクモクと細かい泡がたち、とても気持ちがいい。
それで顔を洗うと、未精製シアバター独特の匂いがします。
洗髪用には不向きでも、顔を洗うには贅沢な気分に浸れます。

<参考>シアバターの良し悪しってどこにあるの


2009年07月15日

レモングラスの石けん(ルイーサ)

レモングラス石けんこの写真は、ペルーのチチカカ湖に面しているホテル、カーサ・アンディーナ・プライベートコレクション (このホテルからのプーノの町の夜景はすばらしい) にあったもので、Hierba Luisa、Lemongrassと表記されています。
レモングラスかレモンパーベナかわかりませんが、さわやかなレモンの香りが残っていて、イネ科特有の香りはしないのでレモンパーベナのほうかもしれません。

おそらく、ドライの状態のものをそのままか、もしくはオイルにインフューズドした残りを入れ込んだ石けんかなと思えます。

家に持ち帰り、早速、手を洗って試してみました。
わりと、泡立ち良く、匂いも精油のきつい匂いではなく、ハーブ特有の柔らかいもので、『うーん、さわやか』と思いながら、タオルで手を拭きました。
ところが、手が何だかベトベトします。

???

仕方ないので、マルセイユ石けんで手を洗い直しました。
あのベトベトは、一体なんだったのでしょうか?

どんな油を材料にすれば、べとつくのでしょうか?
私にとって、石けんはすっきり洗い流せることに重点があるので、粘つくのは問題外。
残念ながら、使用に耐えないということで、ゴミ箱にポイです。
ハーブを入れ込んだ石けんは興味津々なので、このアイデアはいただき、です。


2009年06月26日

真珠せっけんと珊瑚せっけん

真珠30g真珠60g真珠せっけん真珠せっけん2真珠珊瑚せっけん市販されている石けんのうち、真珠パウダーが一番入っているのは、5%かもしれません。
珍珠は、収斂生肌----荒れた肌のキメを整えてくれます。

黒龍江の中医薬大学に研修旅行に行ったときに買いだめした珍珠粉があり、使用期限が3年くらいかなと思うので(別の珍珠粉の期限は3年と記載されていました)、せっかく購入してきてダメにしてはもったいないと、手作り石けんに使うことにしました。

真珠を、60g使用した贅沢な石けんです。
ビーカーのメモリが100に近いので、約 半カップ分入っています。
メインの油脂の配合は、ガーディアンエンジェル
守護天使のようにお肌を守ることを計算された前田京子さんのレシピで、最高に贅沢な石けんの姉妹版というべきものです。

使いきるまでに期限切れをおこしそうとはいっても、真珠粉を半カップも入れるのは、せっけんに投入された真珠として、どこまで効能があるのかわからなかったので、私の中では入れられる限界です。
真珠粉は、総油脂量の約10%にあたります。

型入れし、保温箱から出した状態の真珠石けんは、今まで見たことないくらい白く輝いて、白っぽい石けんが多い中でもとりわけ別格の白さでした。
さすが、真珠。。。

珊瑚カルシウム(パウダーです)でも白くなるのか知りたくて、同じガーディアンエンジェルの配合で、珊瑚カルシウムも半カップいれてみました(珊瑚カルシウムは猫ごはんと自分たちの食事用)。
二つ並んだ写真がそれなのですが、珊瑚カルシウムの方は薄いベージュで、やはり真珠の方は白くて綺麗。
真珠を入れる前の油脂だけの状態は、結構黄色っぽいです(一つ上の写真)。

いったい、どんな使い心地なのか、興味津々です(解禁日は7月)。
着香は一切していません。(本当に、テストということで1回くらいは作ってみるかもしれませんが)

たった1滴で効かせることができる精油を、100滴以上(通常10mlのポトルの半分以上)も使用しなければ、1か月の熟成期間後に香らないなんて。。。なんて、もったいない。

揮発性の高いモノテルペン類(リモネンなどが多く含まれる柑橘系の精油は特に香りが飛びやすい)を残すためには、このくらい精油を入れなければ香らないのでしょうが、アロマテラピーは芳香物質を利用した療法なので、香りをつけるために精油を用いることは私はしません。

私は過敏体質なので、熟成期間中にずっと香っている精油を嗅ぐのも苦手ですし、本来アロマテラピーとは、そのときの体調に合わせて精油をチョイスするものなのですから。

[使用感]
真珠石けんの固さは結構あり、鹸化率90%でここまであるなら、固さに関していうなら95%にする必要はないかもしれません。
しかし、高価な真珠粉を60gも投入したわりには、『ん?』といった感が否めません。
洗顔後はマットな感じで、いいかも、と思えたのですが、洗髪には不向きな石けんで、髪を乾かしている最中の指通りが悪く、なぜ?、なぜ?
皮膚の潰瘍やただれに効くということは、ひきしめる効果が強いということですが、これが髪の毛にはよくなかったのでしょうか。
頭皮に良いものが髪の毛そのものに良いとはいえないのかもしれませんが、洗髪後に毛先にオイルを補充しなければいけないものではなく、洗いっぱなしでもふんわりサラサラになる石けんが理想です。

真珠石けんが期待したとおりでなかったので、同じオイル配合の珊瑚石けんを試しました。
こちらは、意外にも髪の毛サラサラになります。

それでも、もったいないので、真珠石けんは洗顔用にしてときどき使っていますが、収斂---顔の引き締め効果がとても強いことを感じます。
洗顔後、化粧水をぬらずにいる間、毛穴が締まっていくような感覚を覚えます。
珍珠は収斂生肌の作用が著しい---というのは本当ですね。


2009年06月17日

青黛の石けん(原料は藍です)

竹炭せっけん写真は、真ん中の黒っぽいのが竹炭石鹸、右側の青っぽいのが青黛の石鹸です。

栗きんとんのようなのは、オレンジフラワー石鹸。

湯煎でオイルを鍋に入れオレンジフラワーをインフューズドさせようとしていたときに、湯の入った大きな鍋にバランスを崩した鍋が、ドッポン。

何とそれを2回もやってしまったので、油に入ったと思われる余剰水分を差し引いて苛性ソーダ水にしたつもりでしたが、やわやわで水分が抜けきらずに固まっていません。
ずっと乾燥させてもだめなようなら、溶かして洗濯や掃除に使うつもりです。
もったいない話ですが。

一昨年に罹った脂漏性の湿疹になるかもしれないという痒みが頭に出たので、青黛の石鹸を作ろうと思い立ったわけですが、炭入りの石鹸も汚れを吸着するには良いかもしれないと、お試しに作っています。
中薬を炮製するときに炭化させたものは、一般的に止血の効果が出ますが、竹炭パウダーは型入れ時に大さじ1杯入れただけなので、どのような効果があるかは使用してみないとわかりません。

肝心の青黛も、同じく大さじ1杯を型入れ時に使用。
青黛は水に溶けにくいのですが、トレース時の石鹸にはきれいに混ざりました。

オリーブ油28%、マカデミアナッツ油15%
米油10%、ひまし油9%
パーム油20%、ココナッツ油18%
青黛
鹸化率90%
(オイルは前田京子さんの配合です)

<関連記事>
苦参丸(湿疹に)
ぴったりの漢方薬を選ぶのってむずかしい

[使用感]
頭の蒸れや痒みに対して乾燥させるための石けんとして青黛の石けんを作ったのですが、乾燥しすぎるものを作ってしまった感があります。
私が石けんに望むことは、髪・顔・体全部にオーケーなものですが、頭皮に良いものは必ずしも髪の毛には良くない。
つまり、じゅくじゅくした頭皮には乾燥させる必要があるけれど、髪の毛はしっとりしてほしいと、相反する需要があるわけです。

ただ、青黛の石けんには別の効果もあるようです。
ヘナには木藍(インディゴ)入りのものがありますが、ヘナで染めた後にインディゴで染めると色が定着し濃くなるというサイトを見つけたのですが、青黛の石けんにもいくぶんその傾向があるような気がします。
ヘナ(木藍入り)で染めた後、3〜4回青黛の石けんを使うと、ヘナ特有の草っぽい匂いが緩和されるのが早く(洗髪2回目以降匂いません)、色のついた水も早い回数でなくなり、色が定着しやすいようです。


2009年06月14日

廃油せっけん

廃油せっけん廃油せっけんといっても、私にとっては食べ物を作るときに活躍している油なので、捨てようと思っているわけではありません。
昔の人は、新しい油を継ぎ足し継ぎ足し使っていたという方法をそのまま踏襲しているので、使用済み油を捨てたりしたことはめったにないのです(さすがに2か月入院して、退院したときには捨てました)。

油は酸化しやすいから、1〜2回使用したものは固めて捨てるとか、ごくごく少量をミルクポットで揚げ物に使うという方もいますが、継ぎ足す方法で私は胸焼けを起こしたりしたことはないので、ちょっと疑問に思いつつも使い続けています。
『ためしてガッテン』のサイトでは、普通に家庭で油を使う分には酸化しないとありますし、コスロンという200枚重ねの濾紙で漉すとかなりきれいな油になるのです。

しかし、そのコスロンの濾紙の在庫がなくなり、ちょっとケチって何回も使ったので、一度は廃油せっけんに挑戦してみよう、濾紙を注文したので油も一新しようと思ったのです。

月見草油やローズヒップ油は、冷蔵庫に入れたまま酸化してしまい(天ぷら油のような臭いがしたし、顔につけてみると、気のせいか何だか痒くなりました)、使用したわけではないけれど古くなった油として、オイルポットの菜種油と合わせ、パーム油とココナッツ油も加えました。

前田京子さんは、鹸化価が同じぐらいのオリーブ油、ゴマ油、椿油を1回か2回使用したものとパーム油、ココナッツ油を合わせて(マルセイユ石鹸の配分)石鹸を作っていらっしゃるようです (お風呂の愉しみネットストア、バックナンバー142、会員にならないと読むことはできません)が、何回も使用していないので浴用にも使用可能なくらいのものができるそうです。

私の場合は、何回使用したかわからないほど。
最近でこそ、その回数は少なくなってきましたが、忙しいときほど油を使う回数が増えるのです。

油は、食材に火を入れる温度が高いのですぐに料理ができる、それが理由なのと、中華を作るときに強火で炒めるのは鉄則ですが、油通しをしてから一気に食材に火を通す方がシャキシャキしておいしいからです。

石鹸には、ちこのアロマ館さんを参考にして重曹を入れてあります。
重曹を入れることで、臭い消しと研磨力を期待して。
さすがに、使用済油で顔やボディを洗う気にはならないので、掃除や洗濯に使うためには重曹が活躍してくれると思ったのです(私は食器洗い用には、通常石鹸(もちろん洗剤も)は使いません)。

どれくらい立っているのかわからないほど古い緑茶も、前田式温浸法(よもぎのマルセイユ参照)でオイルにインフューズドしました。
インフューズドオイルを仕込むのに、少なくとも前日からやる必要があったのですが、単に臭い消しのためだったら、たっぷり入った重曹でカバーできていたかもしれません。
写真の状態では、天ぷら油特有の臭いはあまりしないからです。
鼻を近づけると天ぷらの匂いですが、その匂いが漂うわけではありません。

鹸化率は、一応100%で計算しましたが、鹸化価そのものがその油の平均だし、いろいろ投入した食材の脂肪分も溶けだして、不鹸化物もたくさん入っていることでしょうから、机上の計算かもしれません。

材料は、
使用済なたね油 310g
月見草油 25g、ローズヒップオイル 25g
パーム油 50g、ココナッツ油 90g
緑茶 大さじ1、重曹 半カップ

コールドプロセスの場合、油と苛性ソーダを合わせ、最初の20分間はかき混ぜ続けますが、重曹は残り5分のときに少しずつ加えました。
不鹸化物が多いと固まりやすいし、型入れできるほどもったり固まったときに、多めの重曹を加えるのはきれいに混ざらないかもしれないと考えたからです。
案の定、型入れできるまで放っておいたら置き過ぎてしまい、もったりを通り越してしまいましたので、波うったまま乾燥してしまいました。

[使用感]
私はこの廃油石けんを食器洗いではなく、お鍋やボールに使っているので、かえってステンレス部分が光ってきたなあ、ぐらいにしか感じていませんでしたが、母がこれを食器に使ったところ、何だかヌルヌルするんだけど、というコメントでした。
廃油ではなく、新しいオイルから作ったキッチンソープ(クレイと重曹を入れたもの)を渡したら、それはヌルヌルはしなかったとか。

それで、考えてしまいました。

廃油は天ぷらやフライに使っているし、豚や海老、イカなどを揚げています。
でも、それらの脂肪分や不鹸化物のことは考慮に入れずに、石けんに入れる油脂の鹸化価だけで100%になるように計算したので、そのせいで石けんになりきれない部分がヌルヌルを起こすのかな、と。

新しいオイルから作成したキッチンソープは、理論上は97%の鹸化率なので、余剰オイルがあることは確かなんですが、ココナッツ40%なのでサッパリ感があるのも起因しているのでしょうか。

<関連記事>
和紡布はとってもエコ

2009年06月12日

せっけん考察

現在使用中のせっけんアボカドバーシャンプーバーサンシャインバーモンモリロナイトバーせっけん作りにはまってしまって、まだ1か月たっていません。
コールドプロセスで作ると、ゆっくりゆっくり熟成させて油と苛性ソーダがちゃあんと鹸化(油とアルカリが反応して石鹸になること)するまで待たなければなりません。
その間、自分の作成したものは使用できないので、市販のものを試したり、MPせっけんでクレイの様子をみたりしています。

MPせっけんにラベンダーの精油を加えたもの---私が使ったMPせっけんは、生活の木のもの。
表示されている成分は、
ラウレス硫酸Na、ミリスチン酸Na、精製水、オレイン酸Na、パルミチン酸Na、PG、ソルビトール、PEG-7グリセリルココエート、グリセリン、エチドロン酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、クエン酸、フェノキシエタノール、水酸化Na、ミリスタンオキシド。

手軽に楽しめるグリセリンソープとしては、いいのでしょうが、表示成分がありすぎて何だか恐ろしい気がします。
酸化防止剤、保存料等も入っていますね。

せっけん作りのお試しと、いろいろなクレイの使い勝手を探るために、MPせっけんに入れています。

大地宅配で買ったグリセリンソープ(洗顔用)---前田京子さんはせっけんをためすときは、髪の毛を洗ってみるのだそうです。
一番せっけんの良し悪しがわかるとか。

かくいう私も、この記事を読む前に、洗髪しているときや洗髪後の手触りでせっけんの良し悪しがよくわかると思っていましたので、同意を得たり、の気分です。
洗顔にも使えるほど品質にこだわったものは、もちろん洗髪や体にも使えるという手作りの理論からすると、透明なグリセリンソープで保湿効果のあるグリセリンを含んでいるにもかかわらず、髪の毛キシキシでさらさらになりません。

●マリウス・ファーブル社のマルセイユ石鹸---伝統的な釜炊き(温度が高い)製法で作られている割に、意外としっとりして洗っているときからさらさらになりそうな予感がしました。

●アレッポの石鹸---シリアのせっけんでローレル油が入った釜炊き製法。
温度が高いせいか水分がいっぱい抜けているのか、マリウス・ファーブルと同じく、軟らかいせっけんになりそうな材料なのに、結構固いです。
ソーパーの方たちは、ローレル油という言葉を聞いたとたんに市販されているかを、きっと探したにちがいありません。
私も探してみましたが、検索にヒットしませんでした。
こうなったら月桂樹をインフューズドオイル(油を溶媒にして成分を浸出させる)にして、似たようなものを作ってみたいと思っています。

●ナイアードのダフネ石鹸---こちらもローレル油とオリーブ油が材料ですが、薬臭い匂いがします。
オリーブ油はバージンを使用とのことなので、できあがったせっけんはうす緑色。
つるつるっとした触感で、わりと髪の毛はさらさらになりますが、翌日はちょっと指にひっかかります。

●お風呂の愉しみマルセイユ石鹸---今手作りせっけんを寝かし中なので、このせっけんが一番良くないと、今現在手作りしている甲斐がないところでしたが、記載した順に、だんだん使い勝手がよくなるという結果で満足です。
ご存じ、前田京子さんのレシピに忠実に作られた太陽油脂の製品ですが、成分も石鹸素地、グリセリンとしか書いていない潔さ、こういうの好きです。
洗髪翌日でも、さらさらしっとり、指で手櫛をしてもひっかかりません。

マルセイユ石鹸で、ここまで良い感触が得られるのなら、何も手作りすることはなかったかな、とも思えますが、ほんのちょっと、頭が痒くなるのです。
これは一昨年起きた脂漏性の湿疹が、またぶりかえしてきそうな予感なので、そのためにせっけんを手作りしています。

一般には、藍せっけんで市販されているようですが、藍を加工した中薬である『青黛』のせっけんが湿疹には効きそうな気がします。

[追記]
元々、かなり前から合成のシャンプーは使っていません。
大地を守る会の会員だということもあり(その前はらでぃっしゅぼーやに7年)、液体の石鹸シャンプーを使用していました。
これは、髪の毛がサラサラにはなりません。
合成シャンプーの害を受けるくらいなら洗い心地が悪くても、という気持ちでいたのですが、お風呂の愉しみマルセイユ石鹸で、ガツンと目が醒めました。

前田京子さんが、液体ではなく固形の石けんにこだわっている(液体はほとんどが水で、防腐のための成分が含有されていることが多いし、水以外の有用性の成分が当然少ない)のが良くわかったし、石けんといっても中身や製法に違いがあり、ひとくくりにはできないと思いました。

2009年05月23日

とうとう石けん作りにはまってしまいました

シアオリーブシアオリーブ型入れMPせっけん(溶かして注ぐ)は試してみても、苛性ソーダを使うせっけんには、はまるまいと思っていたのに、とうとうすっぽりはまり込んでしまいました。

シアバターをいろいろ試したおかげで、在庫がいっぱいあるし、一度に多く使うにはもうせっけん作りしかないと、始めてしまったのです。

最初は、シアオリーブバー。
オリーブ油と苛性ソーダを合わせて、グルグルグルグル。
.....かきまわすこと、20分。

前田京子さんの本には、できるだけ早くかき回すとありますが、それって1分間に何回まわせばいいの?
ネットで調べると1秒間に3回をめざしてとあります。
1分間に180回なんて、無理無理。

それにしても、1秒間に2回ぐらいだったかも。
それって遅すぎる。
固まらなかったら、悲劇を通り越して、真っ青です。
(本にはリバッチの方法は載っていなかったので、固まらなかったら捨てるしかないのかと思ってました。)

それで、再びできるだけ早くかき回して20分。
ある意味、できるだけ早く、という書き方は正しいですね。
1秒間に3回を5分ぐらいなら続けられますが、20分続けるのは私には無理というものですから。

その後、ボールにラップをして、字が書けるくらいもったりしてくれば(トレースという)型入れどきとあり、オリーブせっけんの場合は目安が24時間と記載されていたので、翌日様子をみればいいかな、と思っていたのです。
が、3時間後に見るとすでにかなり固まっていて、写真で固まり過ぎと書かれている状態になっています。
???

24時間が3時間で固まるものなの?

この疑問が、翌日、再びせっけんを作ろうとした原動力になったのは確かです。
2回めはマルセイユせっけん。
同じような色だと区別がつきにくいので、薄緑にくちなし色素で着色したつもりなのですが、水分が飛んで、だんだん乾いてきたら、シアオリーブと区別がつかないくらい白くなってしまいました。
マルセイユは型入れまで14時間ぐらいかかりました。

ラップしたまま寝ても大丈夫と本にはありましたが、翌日にずれこむと出かけなければならないときは何だかせわしないのです。
せっけん作りは、天然酵母のパン作りと似ています。
最初は酵母が活動するまでせっせと練り、後はパン種がふくらむまで待てばいい。
せっけんも、油がアルカリと反応する(鹸化)手助けをかき回すことで行い、後は固まるまで待てばいい。

でも、パンは冷蔵庫で酵母の活動を遅くしない限り、1日で焼けるんですよね。
鹸化するのって、遅いわ。
だから、皆さん、トレースが出るまで湯せんにかけて何時間もかき回し続けたりするんでしょうね。

分量をまちがわないかぎり、混ぜ方が悪かったから固まらなかったということもありません。いつかは必ず石けんになります。

トレースが出るまでかき混ぜ続けるより、『待てばいいのよ待てば』のこの姿勢、せっけん作りはのんびりとやるものと考えた方がゆとりのある生活ができます。

<関連記事>ラベンダーとローズのMPソープ

2009年05月06日

ラベンダーとローズのMPソープ

ラベンダーとローズのソープ<br />
Melt&Pour(溶かして注ぐ)のMPソープに真正ラベンダーとローズオットー(水蒸気蒸留)の精油を入れたものを作りました。

あいにく素敵な型はなく、お試しでジップロックのコンテナーに流し込んだので、こんな形、です。
おまけに、底を押したらポンと抜けるのかと思いきや、全然抜けないので、牡蠣用の貝剥きで四等分したのです。

生活の木のMPソープ100gには、3cm程の大きさに切って500Wの電子レンジで20秒溶かし、精油10〜20滴、ハーブパウダー耳掻き1杯加えると記載されていたのですが、袋には塊が二つ入っており、50gずつだと思い、それぞれに精油を14滴加えました。

できあがったローズの石けんをお風呂で使用したら、5時間以上たっても体からバラの香りがします。
バラは大好きな香りではありますが、ずーっとバラの香りがつきまとい、いささか辟易しました。

それで、入れた精油の割合が多すぎたのではないかと懸念し、調べると、50gで10滴以下や、100gで15滴と書かれているサイトもあります。
私の場合は、精油に対して超敏感なので(テルペンアレルギーかもしれません)、洗い流してそれほど皮膚に精油が残らないと思える石けんでも、この半量(要するに50gで7滴)でよかったのではないでしょうか。

石けんに入れた精油がこんなに香るなんて、驚きです。
石けんそのものが強く香るものは多いけれど、この石けんは石けんそのものより使用後の方が強く匂いを感じました。